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"繋がりたくない"のに、LINEグループが盛り上がっている理由

スマホ教室を始めた当初、
メンバーの皆さんが入っているLINEグループがありました。
参加者は10人ほど。

そのLINEグループを中心に、画像の送り方やアルバムの作り方などを講師役の方が教えていました。

でも、なぜか、グループの人数が一向に増えません。

スマホ教室自体への参加人数は増えているのに、グループが盛り上がっている感じがしなかったのです。

どうしてだろう?

探ってみることにしました。

原因①

コミュニティが目的ではない?

当初、LINEグループは、あくまで"スマホ教室の時間"用に作られたもので、
その他の利用に使われていないように感じました。

月一回程度のスマホ教室、
時間にして2時間弱。

この時間のみが、LINEグループが盛り上がる時間にでした。

それも、あくまで練習用なので、
皆さんの表現に"自由さ"を感じませんでした。

原因②

繋がりたくない?

参加者の方に実際にお話を伺ったなかで、
かなり意外だった意見です。

"LINEは覚えたいけど、友達追加?みたいに広げたくない"
"広げると、なんか面倒"
"インターネットでしょ?なんか怖い"

といった意見でした。

要するに、
理由はないけど怖い。

ということでした。

これ、僕らみたいに普段からSNSやアプリを沢山使っていれば、抵抗はないかもしれません。

ただ、高齢者には、とてつもない壁です。

とにかく、
"よくわからない"から、
"こわい"
のです。


このような状況から、どのようにして今に至ったのかを書きたいと思います。

LINEグループの招待を参加者同士で行なってもらう

"よくわからない"
の中身は、
"顔が見えない"
でした。

知らない人とは繋がれない。

確かに納得できます。

だから、初参加の方は、隣に座っている方に招待を促し、
一対一でコミュニケーションを取ってもらいます。

そうすると、
初対面でも、知ってる人に招待され、コミュニティに入った。
という感覚になります。

LINEグループに新規参加があった時は、皆んなで歓迎!

一対一で招待され、参加したあとは、
皆んなで歓迎します。

はじめのうちは、
僕の一声『○○さん!宜しくお願いします!』
とコメントすると、皆さんも同じようにやってくれて、皆んなで歓迎しました。

今は、僕が特にアクションしなくても、コミュニケーションが取れるようになってきています。

隣に座っている人と話しながら招待され、
周りに座っている人たちが、LINEグループの中でコメントしてくれる。

これで、
リアルとLINEの敷居がかなり下がりました。


掲示板としてのLINEグループ

それでも、グループへの参加に尻込みしてしまう方もいらっしゃいます。

そういった場合の、LINEグループの説明として、
"このスマホ教室の開催日などのお知らせを見るだけで大丈夫です!"
と言っています。

無理に初めからコミュニティに加わらなくても大丈夫。
見て確認するだけで大丈夫。
個別で友達にならない限り、個人情報が出たりすることはない。

そうやって、LINEに慣れてもらいます。

事務連絡やお出かけした報告など、すべてLINEで

まず、スマホ教室の開催日は、すべてLINEグループでのみお知らせし、
日程も皆んなで話しながら進めます。

また、習いたい項目の候補を挙げて選んでもらったり、募ったりします。

事務連絡だけでなく、
"ここに行ってきた!"
"この景色が綺麗だった!"
と、写真をアップしたりするなど、
『楽しい』ことの共有も活発に行っています。

これも、
講師役が積極的に上げたり、
参加者が上げた時には、皆んなで賞賛します。

"こんなに喜んでくれるんだ!"
と素直な感想を下さるケースも多くあります。


・LINEグループの招待を参加者同士で行なってもらう
・LINEグループに新規参加があった時は、皆んなで歓迎!
・掲示板としてのLINEグループ
・事務連絡やお出かけした報告など、すべてLINEで

これ以外にも小さな取り組みをしてきましたが、
大事なのは、
『一緒にやる』

とにかく、それだけです。

一緒に悩んで、
一緒に楽しめば、
それが、コミュニティになっているのではないかと思います。

今後も、取り組みを続けていく中で見つかったことは、
ガンガン書きたいと思います。


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シニアの方々が、主体的に・楽しく生活し続けられるよう、頑張ります!少しでもご協力頂けると幸いです。