見出し画像

三宅島の野鳥生息・飛来情報(令和3年3月)~春の陽光に誘われて、野鳥が増えてきました~

 みなさん、こんにちは。
 林務担当では、三宅島の野鳥等の情報を毎月投稿しています。

 三宅島の野鳥の特徴については、下記の記事で概説しています。

〇確認された野鳥の集計表(令和3年3月)
 東京都三宅支庁では、日頃より、野生鳥獣の生息状況・飛来状況の把握に努めています。
 先月、島内3地区にて、1㎞往復する間に、目視又は鳴き声により確認された野鳥を記録して、集計表にまとめました。

画像15

特記事項:ヒレンジャク、ノスリ、マヒワが渡って来ました。


〇コラム

スズメ

 今回ご紹介する野鳥は、みなさんも馴染みが深い「スズメ」です。誰もが知っているスズメ、鳥の大きさ等の基準とされ「ものさし鳥」とも呼ばれます。
 スズメは、季節で役どころが替わります。春先は苗周辺の雑草や害虫を食べる益鳥、秋には稲の籾米(もみごめ)を食害する害鳥、きっと複雑な気持ちでしょうね。
 また、スズメは「チュンチュン」とよく囀るため、噂話を好む人を「江戸雀」などと例えることもあり、とにかく身近で親しみがある、いわば「心の留鳥」とも言えますね。

〇三宅島の野鳥
 4月に撮影された野鳥の様子を紹介します。
 なお、撮影時期が異なるため、前段の調査で確認された種類とは一部異なります。

オーストンヤマガラ

オーストンヤマガラ

イシヒヨドリ

イソヒヨドリ

ヒヨドリ

ヒヨドリ

シチトウメジロ

シチトウメジロ

ツグミ

ホオジロ

ミヤケコゲラ

ミヤケコゲラ

アカコッコ

アカコッコ

〇三宅島の植物
 三宅島は、豊かな自然に恵まれ、多様な植物も島内各所で見られます。
 花や実をつけた、季節の植物も紹介します。
 写真1枚目の「ハチジョウイチゴ」は、「カジイチゴ」に似ていますが、花が下向きに咲くのが特徴です。そして、多くの人は「イチゴ」と聞けば茎や葉のトゲを思い浮かべると思いますが、「ハチジョウイチゴ」には、トゲがないと言われています。ですが、稀にトゲがある個体もあるようなので、注意してくださいね。
 また、全体に細かい毛があるため、その手触りから「ビロードカジイチゴ」という別名もあります。これから6月頃までは、橙黄色に熟した甘い実が楽しみですね。

ハチジョウイチゴ

ハチジョウイチゴ

シチトウスミレ

シチトウスミレ

アツバスミレ

アツバスミレ

ハチジョウキブシ 雌花

ハチジョウキウブシ(雌花)

オオバヤシャブシ

オオバヤシャブシ


 継続してご覧頂ければ、季節ごとの野鳥や植物の移り変わりをお楽しみいただけると思います。
 次回もご期待ください!

見出し写真:シチトウメジロ(令和3年4月撮影)



この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?