三宅 諒

フェンシング日本代表の三宅諒です。 オリンピックを目指す傍ら、ウーバーイーツを始めてモ…

三宅 諒

フェンシング日本代表の三宅諒です。 オリンピックを目指す傍ら、ウーバーイーツを始めてモチベーション等を保ってきました。 次のアクションを常に起こしていきたいです。 もちろん、日々の練習をしながら。

最近の記事

  • 固定された記事

明日からバイト始めます。(前編)

いつのまにか長くなっていた陽を感じることも忘れさせる今日この頃、ようやく夕方になろうかというくらいに一つの大きな荷物が届きました。 皆さんも一度は見かけたことがあるであろうこのバッグ。 以前より、幾度とメディアに取り上げていただいていた通り、明日からアルバイトを始めることにしたんです。 アルバイトを始める1番の理由は他でもなく、お金がないからなんです。 僕は企業に所属することなくアスリートとして活動しているため、企業からのスポンサードを募り活動をする必要があります。

    • アスリートの県民性とエッセンシャルワーカー

      むかーしむかし、短距離の山縣亮太くんがリオでメダルを獲得する前の話。 大学の後輩ということもあり、お話しさせていただく機会をいただき何を聞こうかとしばらく悩んだ末、「本番ではどういう風に競技に臨んでいるの?」という問いを投げかけました。 すると彼は「自身の競技は塗り絵に近い」と言いました。 自分の理想の枠をはみ出さないように綺麗に塗っていく。 ただ速く手足を動かすだけでなく、彼の頭の中には理想形があり、それを塗り絵の枠として捉えているのです。そして、その枠を完璧になぞる

      • アスリートと自己責任

        オリンピックの開催まで、残すところあとわずかとなってきました。 一番の懸念点は開催されるかどうか?ということです。 この未曾有の事態により、今までのオリンピック選考とは大きく違うものとなってしまいました。当然、オリンピック自体も大きく変わるでしょう。 現時点でも、中止or開催でさまざまな議論がなされています。 保安、健康、経済、政治、様々な立場から述べられる意見はどれも尊重されるべきものであることは明白です。 今回はその中でも、アスリートの立場をとって意見を述べたいと思い

        • アスリートと自然淘汰(前編)

          お久しぶりです。 以前の投稿から少々時間が経ちましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。人間というものは、つくづく面白いものです。 こんな危機的状況と言われながらも、この状況を当たり前として処理しつつある今日この頃です。 やはり、順応していく生き物なのでしょうか。。。 以前より、自分を主とした文章を書いてきました。 アスリートの現状や問題点、企業との関わりなど、ありのままの今を伝えることでたくさんのリアクションをしていただきました。 現在は、練習も段階的に復旧し全日本選

        • 固定された記事

        明日からバイト始めます。(前編)

          太田先輩の最後の言葉

          なんとも言えぬ緊張感の中、太田先輩が口を開きました。 世界選手権を制し、名実ともに世界一となったフェンシング選手が最後のミーティングで発する言葉を聞き逃しまいと僕を含めた若手選手が耳をそばだてていました。 軽い静寂の後、「英語を勉強しよう」 それが先輩の最後の言葉でした。 リオが終わり、引退を表明し、松山選手にキャプテンを引き継ぎ、全てに区切りをつけての最後の総括の言葉がこれです。 正直、「この人、なに言ってんだろう」と思いました。 なんなら今でも思っています。笑 僕

          太田先輩の最後の言葉

          長くて長くて短い歴史。

          元来、こういう類のものを継続させることがめっぽう苦手な僕ですが例に漏れずなかなか投稿することができませんで。。 とりあえず小学生の頃の写真でも貼って話題を作らなくては。。 さて、僕はナショナルチーム(フェンシング日本代表)になってから10年目になろうとしています。 中学生の頃より、つまり太田雄貴会長(以降太田先輩)が北京オリンピックで銀メダルを獲得する前から、ナショナルチームの練習に参加させていただいているので約15年間このチームに関わり続けています。 それだけ代表として

          長くて長くて短い歴史。

          明日からバイトを始めます。(後編)

          思いの外、メディアでの反響をいただき、ただただ驚いているばかりです。 昨日の夜中に書き出した内容が翌日のテレビ番組に影響するとは思いもしませんでした。そんなわけで後編です。 まず始めに、今までのスポンサーさんとの契約は打ち切られたわけではなく 保留にしていただいているということを強調しておきます。 メディアでは僕を紹介できる時間が限られているので、なるべく興味を持ってもらえるようなトピックを打ち出すため 「コロナによって全てのスポンサードが打ち切られた悲劇のアスリート」 と

          明日からバイトを始めます。(後編)