子供に教えられた事
私の子供は、小さい頃から、体が弱く
中々身体も、大きくなりませんでした。
母の、私としては、必死に食事が悪いのか?と思えば、
栄養学の勉強をし、
何か、病気なのか?と思えば、
かたっぱしに、医学書を読みあさり、
身体が、小さい分、好印象を持たれる様、
服装の色彩を、勉強し、ありとあらゆる事をして来たが、
私の、期待と裏腹に、普通のお子さんとは、身体の差はひらくばかりでした。
その息子には、いつの間にか、本名以外の、
チビと言う、名前が付いていました。
何度も、学校では、チビとからかわれたり、
バカにされたりと、
私の、心もナイフで刺される思いでした。
それでも、子供の前では、明るいお母さんでいようと、
子供が、からかわれた時は、
自分の、心の中のポケットにある、元気になる、
魔法の言葉を探し、子供に聞かせておりました。
いや、
それくらいしか、出来ない自分が、情け無く
母として、健康にしてあげれない悔しさで一杯だった。
そうこうしているうちに、
子供も、小学3年生の
ある日、子供を車に乗せ、買い物へ行く途中の事、
助手席の子供が、ポツリと、
今日も、チビって言われたと、
私は、内心またか~と、何時もの様に、
心のポケットの中に、手を入れ、どんな言葉が良いかな?
と、探してた時に、
子供が、
お母さん、あの子可哀そうだね、と一言。
私は、何を言ってるのか、しばらく判らなかった。
そこへ、子供が、話を続ける。
きっと、あの子は、
お母さんから、お友達に傷つく事を、言ってはいけないって事を、
教えて貰って無いんだね。
だから、可哀そうなんだよ。
お母さん、僕は言わないよ。
傷つくって、判るもん。
でもね、僕で良かったんだよ。
もし、他の子だったら、学校行けなくなっちゃう。
僕は、大丈夫、学校行けるよ。
その言葉を、聞いたとたん、車の外はいいお天気なのに、
私の目の前は、豪雨。
あの時ほど、目にワイパーが、欲しいと思った事は無かった。
教育って、何だろう?
テストの点数だけが、一番だろうか?
私達親子は、身体が小さいと言うデメリットを頂きました。
しかし
それを通して、人の在り方を、学ばせて頂きました。
学校の教科書に無い大事な、勉強をさせて頂いた様思います。
私達に、日々起きる事は、一見嫌な事に見える事も、
実は、大きな学びなんだと、子供を通して知りました。
息子よ、
私の所に生まれて来てくれて、ありがとう。
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