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2人1組でできる周辺視エクササイズ〜ゲーム感覚で目の能力を強化しよう〜

私たちがよく使う「視力」という言葉は、一般的に目のよさを表します。しかし、目の能力を表す言葉はいくつも存在します。その一つが「固定視」と「周辺視」です。

分かりやすくいうと、固定視は眼球を動かさずに一点を集中して見る能力であり、周辺視は中心視野の外側を見る(知覚する)能力です。私たちは普段、PCやスマホなどで1カ所を集中して見ることが多い、固定視中心の生活を送っています。

しかし、日常生活やスポーツでは、むしろ自分の回りの情報を広くキャッチするための周辺視の能力が重要です(固定視が役立つ競技は、腕相撲やダーツなど局所的に力を発揮する種目に限られるでしょう)。

身近なスポーツでいえば、サッカーや野球、テニスなどが周辺視を多く活用する種目に該当します。日常生活であれば、自転車を運転するときや人通りの多い道を歩くときなどで、周辺の情報をチェックするときに周辺視が役立つでしょう。今回はこの周辺視を鍛えられるエクササイズをいくつか紹介したいと思います。

エクササイズ①

最初、2人1組で行うエクササイズを紹介します。トレーナーとクライアントでもいいですし、ご家族や友人とゲーム感覚で取り組んでもらえればと思います。最初に行うのはとても簡単なルールです。

①じゃんけんなどをしてもらい、勝った方が足を一歩前に出したら、負けた方は足を一歩下げる。

②逆に、勝った方が足を一歩後ろに引いたら、負けた方は足を一歩前に出す。

画像では一歩二歩程度しか動けませんが、もっと広い場所であれば前後に動いていただければと思います。まずはちょっとしたウォーミングアップ的に、先に足を動かす役を交代しながら、エクササイズを試してみてください。

一歩動いたら三歩下がる。壁際までどんどん前に進みつつ、突然後ろに一歩下がってすぐ前進を再開する……。こんな感じで、いろいろなバリエーションを挟みつつ身体を動かしていきましょう。

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