ローテーターカフを詳しく知る!(3)棘下筋の特徴とトレーニング。日常でもスポーツでも負荷の大きい筋肉
ローテーターカフとは、肩のインナーマッスルの総称で、日本語では「回旋筋腱板」と呼ばれます。前回の記事では、そんなローテーターカフに分類される4つの筋肉~棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋~の特徴を簡単に紹介しました。
第2回の記事では、棘上筋の特徴やトレーニング方法を紹介しています。
今回紹介するのは、棘下筋です。
棘下筋の構造的特徴
起始:棘下窩
停止:上腕骨大結節上部
作用:ファーストポジションにおける外旋
棘下筋は、肩甲骨の肩甲棘の下に付着しています。起始部である「棘下窩(きょくかか)」というのは、肩甲棘の下方にある三角形の広い領域を指します。この部位に広く付着しているのが、棘下筋というわけです(ちなみに、棘下窩は中心部がやや膨らんでいます)
棘下筋は広い筋肉のため、上部と下部で分けて考えられることが多いです。上部は横走繊維になっていて、ファーストポジションで外旋方向へ作用します。下部は斜行繊維となっていて、セカンドポジションで外旋方向へ作用します。
スポーツでの消耗が激しい筋肉
ローテーターカフで、特に損傷リスクが高いと言われているのは棘上筋です。インピンジメント症候群などがそれに該当しますね。棘下筋は、この棘上筋に次いで怪我のリスクが高いと言われています。特に問題視されるのが、野球やテニスで腕を大きく振る動作です。
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