トレーニングの姿勢不良を生む4つの原因!トレーナーはこう対処しよう
トレーニング、あるいはパフォーマンスアップの観点において「正しいフォームの習得」は超絶大切な要素です。トレーナーとして、特に「姿勢不良」と考えられるクライアントへのケアは非常に重要な技術の一つと言えるでしょう。では、そもそも「姿勢不良」とはなぜ起こるのでしょうか。ここを深く考察することで、トレーナーができるアプローチはぐっと広がります。
「姿勢・フォームが悪い状態」の主な4原因
トレーニング時、クライアントの姿勢で「背中が丸まっている」という特徴が見られたとしましょう。「背中が丸い姿勢」という姿勢不良に対して、次のような原因が考えられます。
筋力不足
筋肉の緊張
モーターコントロール(運動制御による動作の習得)
構造的なエラー(痛みを含む)
クライアントが高齢者方であれば、これらすべてが要因として当てはまるんじゃないかと思います。では、若年層の場合はどうでしょう?
10代、20代、30代といったクライアントについて、「筋力不足」であることはまあありえないでしょう(もちろん、可能性として除外するということではありませんが)。そのほかの3要因で、どれが大きく影響しているのか。私の現場での経験として、もっとも多かったのが実は「モーターコントロール」でした。
じゃあ、それぞれの問題にどう対処していくべきでしょうか。
姿勢不良を生む4要因への対処法
①筋力不足と筋肉の緊張
パーソナルトレーナーにとって、最もアプローチしやすいのがこの二つですね。筋力不足に関しては、「筋量の不足」と「筋活性が行われていない」という問題を分けて考える必要があります。
筋量が不足している方には、トレーニングで筋肉を補うことが必要です。筋活性が行われていない場合、負荷の小さなトレーニング(自重等)で高レップのトレーニングを繰り返す方がいいでしょう。
筋緊張が起こっている場合は、リリースをはじめとした手技で、ターゲットとなる筋の緊張を解いていくのがいいですね。入浴や睡眠等、運動以外の生活習慣でのアプローチも有効と言えるでしょう。
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