漫画原作「REINFORCED OF WARRIORS」

①森林
木々が密集している。
N 「幻獣(モンスター)が多量発生した世界」
銃撃戦を展開する人々。
N 「その世界で幻獣と戦う者戦士(ウォーリア)の戦いは続く」
M203A2付きのM4カービン(小銃に略)を立ち撃ちで撃つ少年射鹿結(いるかゆう)。小銃を携帯、ポンチョを着て、SPCとPALS
を装備、足の拳銃嚢にグロック19M(拳銃に略)を納め、ベルトに日本刀(刀に略)を括り付けている結(イメージ吉沢亮)。
脇には、帽子を被った自警団員(団員1に略)と頭にバンダナを巻いた自警団員(団員2に略)が共に散弾銃を撃っている。
N 「幻獣と戦っているのは、戦士だけではなかった・・・」
小銃を撃つ結の画。
結達と戦闘している幻獣のゴブリン(天邪鬼に略)。革鎧を装備、背が低く、尖った耳と長い鼻と舌の天邪鬼。ナイフ、剣、弓矢を携帯している天邪鬼達。
天邪鬼の1人が円形の爆弾を結達目掛けて投げる。
結 「うわー!」
結達の近くに爆弾が着地して爆発。
結 「皆! あの大きな木に退避!」
近くの大きな木に避難する結達。
団員1「結さん、ゴブリンが此処まで多いとは」
結 「ここ一帯のゴブリン退治を依頼受けたのは良いけど、あの連中曲者だぞ!」
団員2「結さん、どうしますか?」
ゴブリン達が結達に迫る。
結 「よし、ここは俺が持ち堪える! 貴方達は町に戻って、増援を呼んできてくれ!」
団員2「大丈夫ですか?」
結 「オイ!」
木の前に出る。
ゴブリン達「!?」
小銃を構えて、擲弾を撃つ。天邪鬼達に被弾し爆発。一部の天邪鬼は逃げ出す。
結 「今だ! 町に戻るんだ!」
団員達に呼びかける。
団員1「了解!」
撤退する団員達。
結 「さて、言ってみたのは良いけど、大変だぞ」
小銃を下げて、周囲を見る。
結 「増援が来るまで、ここら辺一帯の再調査だ」
小型リュックを持つ。
結 「相棒にも、弾数には限りがある」
小銃の画。
結 「その意味で頼りになるのはバクアップと」
拳銃の画。
結 「お前だ!」
刀を鞘から出す。
結 「よし、出発だ!」
刀を鞘に納めて出発。
木々の中から結を見る謎の影。

②廃墟の街
廃墟。団地、病院、各店舗等が存在。
小銃を携帯し、警戒する結。
結 「幻獣が来るまでは、ここも平和な町だったんだろうな・・・」 
脳裏に、笑顔で街を歩く親子の画の平和だった頃の街の様子が浮かぶ。
建物の隅から、結を見る謎の影。
結 「つけられてるな」
影に気付く。
結 「敵意はない様だが、泳がせてみるか」
再び歩く。
影 「流石は射鹿結。気付いたな」

③生涯学習センター
丘にある2階建ての生涯学習センター。正面に『生涯学習センター』と表示、『生涯』の前の文字は破壊されてない。
近くのスーパーに隠れて、望遠鏡で生涯学習センターを覗く。
結 「!」
望遠鏡から覗いた生涯学習センターの画。正面で、AK―47(小銃に略)を持った天邪鬼が複数警備。
結 「小銃か!」
小銃のアップの画。
コルトM1908(拳銃に略)や手榴弾や84mm無反動砲(無反動砲に略)を装備した天邪鬼達の望遠鏡で覗いた画。
結 「幻獣も強化してるぞ」
望遠鏡を降ろす。
結 「こりゃあ、増援が来るまでは、下手の事は出来んぞ!」
額に汗。

④住宅展示場
『ノート住宅展示場』と書かれた看板の住宅展示場。住宅群が存在。住宅と住宅の間に樹々が生えている。ワゴンや4WD、バス等の廃車が存在。偵察を終えた結が来る。
結 「!?」
3体の影結に接近し、襲い掛かる影、即座に小銃を背中にスリングし、刀を抜いて、一気に袈裟斬り、逆袈裟斬りで斬り倒す結。最後の影を真向斬りで斬り倒す。
結 「コボルト! コイツラもいたのか?」
影の正体は幻獣コボルト(獣人に略)であった。ふさふさした尻尾と毛深い足、犬の様な顔、ショートパンツを着用し、剣と盾を装備している獣人。
結 「さっきの影はコイツらだったのか?」
先程の謎の影を思い出す。
結 「!?」
前方の気配に気付く。
前方には、獣人が十数匹と、奥にプレートアーマーを着た騎士(騎士に略)がいる。大柄で戦斧(斧に略)を装備した騎士。
結 「ここからが本番か」
4WDの車の下にリュックを隠す。
火の構えになる結。
結 「来な」
鋭い目のアップ。
走り出す獣人達、結も走り出す。
二人同時に切り掛かった獣人を横一文字で斬り倒す結。真正面から切り掛かった獣人を唐竹で斬る結。二刀流で襲い掛かって来た獣人を結が素早く回避して、逆袈裟斬りで倒す。
猛烈な勢いで走る獣人が地面を蹴ってワゴンを応用して蹴り飛び掛かって来るが、結が一気に水平斬りで倒す。
結 「!?」
素早く剣で切り掛かる獣人。結も瞬時に回避、刀で攻撃するが盾で防御。
結 「この!」
一気に刀で盾を弾き飛ばす。結の反撃、一気に切り掛かり、横一閃で斬った後に、逆方向の横一閃で獣人を切り倒す。
更に、襲い掛かる獣人達。
結 「キリがないな」
拳銃嚢から、拳銃を取り出し、構える。立ち撃ちで獣人達を撃つ。
被弾し倒れる、獣人達。
結 「次は、お前か」
拳銃をしまう。
斧を両手で持ち構える騎士。兜のアップ。
走り出す騎士。
素早く結に攻撃する騎士。斧を降ろすが、結が険しい表情で刀で防御。
結 「フゥッン!」
斧を弾いて、素早く騎士と距離を取る。
N 「コイツ攻撃する隙がない。しかも、強い!」
騎士の全身の画。
結 「さあ、どうする」
額に汗の結。八相の構えをとる。
結 「仕方ない!」
刀を納めて、拳銃を抜く。騎士に向かって、拳銃を撃つ。鎧で銃弾が弾き返される。
結 「よし!」
4WDに走り出す。騎士も結を追って走る。
結が隠してあった小型リュックを取り出し、中からダイナマイトを取り出し、ライターで火を付ける。
結 「行け!」
ダイナマイトを騎士に飛ばす。騎士の足元に落下、爆発。
結 「問題なのは、この後だ」
刀を八相で構える。
鎧にダメージを受けながらも立っている騎士。継ぎ目や生身の体も部分も見えている。結に襲い掛かる騎士。
斧を刀で防ぐ結。刀に力を入れる結。斧を吹き飛ばす。
結 「フィニッシュ!」
継ぎ目目掛けて刀を突き刺す。刀を納めて、吹き飛された斧を持って、騎士目掛けて振り下ろす。活動停止する騎士。
結 「そう言や、騎士って、誰なんだ?」
兜を外す。
結 「ゴブリン?」
ゴブリンの顔のアップ。
声 「コイツは高人類(ハイヒューマン)に強化された幻獣だ」
結 「!?」
声の方向を振り向く。樹々の間から先程の影の正体。幻獣ユニコーンのライアンが登場。額の一本角、筋肉質の両足、ライオンの様な尻尾、二つに割れた蹄、白い体で首に大きな水晶がある首輪を持つライアン。
結 「お前何者だ?」
小銃を構える。
ライアン「俺の名はライアン。幻獣の世界で高人類に抵抗活動する一員の幻獣のユニコーンだ」
結 「幻獣が高人類と戦っているだと!」
警戒を緩めない。
ライアン「お前の脳に直接話しかけている。心配するな」
結の背後に何かに気付く。体から、電流が走り、猛烈な勢いで走り出す。
結 「!?」
結の背後に居た3匹の獣人を瞬時に体当たりをするライアン。爆発する獣人。
ライアン「俺を信じろ」
結 「どうして、俺達の世界に来た?」
まだ、小銃を構えている。
ライアン「この世界と射鹿結お前の調査の為にやって来た」
結 「俺だと?」
驚きの表情。
ライアン「俺のいた幻獣の世界は」
ライアンの横顔。

➄回想・惑星
回想。宇宙空間に、地球と同じ惑星。
N 「魔法と科学、そして、幻獣が共存する平和な世界だった」

⑥回想・高人類
回想。前作、前々作に登場した高人類の覇奈(イメージ山下美月)と次瑠(イメージ玉木宏)がいる。二人の背後に、今まで登場した幻獣が存在。
N 「だが、俺達の世界の支配階級が、己の手を汚さず、世界を統治すべく造り出した戦闘生命体の高人類が反旗を翻いした」

⑦住宅展示場
住宅展示場。
ライアン「そして、俺達の世界が瞬く間に支配されて、高人類に抵抗する者達はレジスタンス活動を開始した」
ライアンの話を聞く結。
結 「俺と何の関係があるんだ? 」
警戒を緩めない。
ライアン「それは」
ライアンの正面。

⑧回想・平行世界
回想。宇宙空間に複数の地球型の惑星。
N 「自分達の住んでいる世界以外にも、平行世界が幾つも存在すると気付いた高人類が世界の侵略を開始した」

⑨回想・戦闘
回想。前作、前々作の結の戦闘場面。
N 「お前達の世界が、高人類と幻獣の侵攻後も抵抗を続けて、復興しつつある事と・・・」
前々作の結と覇奈が激突する図。
N 「高人類と互角に戦える人間である射鹿結お前が出現した事を知った俺達は、この世界の調査を開始したんだ」

⑩住宅展示場
住宅展示場。
結 「俺にどうしろと言うんだ? 」
小銃を構えて言う。
ライアン「お前に渡したい物がある」
首輪の水晶から、ロングソード(以下剣)とソードベルト、中央に大きな天然石のある腕輪が出現。
結 「これは!? 」
ライアン「受け取れ、俺からのお前への贈り物だ。今後のお前の戦いに役に立つ」
結 「だが」
躊躇する。
ライアン「急げ、色々と時間がない」
ライアンの横顔。
二人の周囲に爆発が起こる。
結 「何だ? 」
上空に長袖白セーラー服を着た少女(高人類)の浪紗がいる。ツインテールの浪紗(イメージ伊藤理々亜)。
浪紗「見つけたぞ反乱分子ライアン。そして、射鹿結」
上空で冷酷な目で見ている。
ライアン「浪紗(ローザ)か! 」
浪紗「今度こそ、お前の息の根を止める」
ライアン「早く剣を受け取れ! 」
結 「分かった! 」
小銃をスリングし、剣、腕輪を受け取り、急いで装着。結、4WDの下に刀置く。
ライアン「浪紗の刺客が来る! 剣と腕輪の使い方は戦闘中に教える」
結 「了解! 」
背中合わせの状態になる結とライアン。
浪紗「ライアン、お前の相手だ」
瞬間移動で獣人と騎士達、ゴーレム(岩男に略)が出現。
岩石の体、10m前後の身長、額に文字、大きい拳と足の岩男。
ライアン「ゴーレムか」
浪紗「射鹿結、お前の相手だ」
瞬間移動で天邪鬼と騎士達、地面が割れてサンドワーム(砂蛇に略)が出現。
50m前後の身長、蚯蚓の様な体、四つに割れた口、口の中に複数の鋭い牙、体の2分の3が地中の砂蛇。
結 「サンドワームか! 」
浪紗「此処がお前達の墓場だ」
冷酷に見つめる。
結 「生き残るって! 」
剣を構える。結とライアンを幻獣が包囲。
ライアン「行くぞ! 」
結 「おう! 」
幻獣包囲網の中で、背中合わせで剣を構える結と威嚇するライアン。
襲撃する獣人達に体当たりをするライアン。
ライアン「結、剣を水平に構えろ」
結 「あいよ! 」
脇構えになる。
迫り来る天邪鬼達。剣に電流が走る。
ライアン「剣を振れ! 」
結 「ハッ! 」
剣から、三日月状のエネルギー波(三日月に略)発射、直撃して爆発する天邪鬼達。
結 「凄え! 」
驚く。
結 「オット! 」
襲って来た天邪鬼を斜め一閃で斬る。
ライアン、襲って来た獣人を後ろ蹴りで倒す。
ライアン「仕方ない」
まだ複数の獣人と騎士が前方にいる。
ライアン「チャージ! 」
体を制止、体に電流が走る。
ライアン「トォウ! 」
チャージ状態で獣人達に体当たりをする。爆発する獣人達。
三日月で天邪鬼達を倒す結。
結 「!? 」
小銃等を持った天邪鬼出現。小銃を撃つ天邪鬼。
ライアン「腕輪を翳(かざ)せ」
岩男と戦いながら言う。
結 「了解! 」
腕輪を翳す。バリアが発生して、銃弾を防ぐ。更に、天邪鬼達が手榴弾や無反動砲を撃つが弾き返す。
銃撃が止む。
結 「行け!」
三日月を放ち、爆発する天邪鬼達。
騎士達が結に立塞がる。
ライアン「剣をさっきとは別の方向に振れ!」
結 「おう!」
逆の方向に剣を振る。剣から強風が発生して、騎士達を吹き飛ばす。
結 「次はお前だ!」
結の前に、砂蛇が不気味に立塞がる。
戦闘中のライアンと岩男。
岩男のパンチを高速で回避。
ライアン「どうする」
距離を取るライアン。
ライアン「!?」
地面が爆発。浪紗が上空で光球を撃つ。
浪紗「ライアン、まずはお前だ」
岩男の頭上に飛行。
ライアン「やっぱり来たか」
岩男、周囲の岩石やコンクリートと合体し、巨大化。
ライアン「?」
岩男の近くにバスがある事に気付く。
ライアン「ゴーレムの弱点」
岩男の額の文字のアップ。
ライアン「一か八か」
後退する。
浪紗「逃げる気か」
光球を放つ。
ライアン「勝利するさ」
チャージ状態になる。バスに向かって一気に走る。
浪紗「死ね」
複数の光球を放つ。
走行中のライアンの周囲で爆発。前進するライアン。
ライアン「行け!」
バスに向けジャンプ、バスを踏み台にして、岩男の額の文字迄飛ぶ。
ライアン、岩男の額の最初の文字目掛けて、角の先端から光に包まれ、自らを光の弾丸と化し、体当たりをする。
岩男の額に直撃貫通し、崩壊する岩男。
着地するライアン。
ライアン「さあ、どうする?」
浪紗「クッ」
消滅。
結と砂蛇の戦闘。結、砂蛇の体当たりを回避。
結 「ハッ!」
三日月を放つがびくともしない。
結 「流石はヘビー級」
瞬時に攻撃する砂蛇。そこへ、ライアンが体当たりで阻止。
結「遅かったな」
ライアン「スマン」
剣を構える結。しかし、土煙を挙げて地中に逃げる砂蛇。
ライアン「彼奴が逃げると、大変な事になる。結、腕輪を地中に翳せ」
結 「了解」
地中に翳す。腕輪とライアンの角から、磁力線が発生。
ライアン「腕輪が掴んだら、一気に引きずり出すぞ」
ライアンの横顔。
ライアン「掴んだ! 一気にやるぞ!」
結 「OK」
力を入れる結。
結 「ウォォォ」
力む。
磁力線に絡まって砂蛇が出現、上空に浮上し、地面に土煙を挙げて倒れる。
ライアン「剣を高く翳して、一気に振り下ろせ!」
結 「了解!」
剣を上段に構える。剣がチャージされ、剣から大きな気功弾が発射。
気功弾が直撃し、爆発する砂蛇。
結 「俺達勝ったよ」
ライアン「安心するな!」
周囲に天邪鬼、獣人、騎士達が出現。
ライアン「丘の上の連中だ」
剣を納める。
結 「最後の一働きだ」
小銃を構える結。
ライアン「これが、お前の本当の武器か」
結を見て言う。
結 「行くぞ!」
ライアン「おう!」
天邪鬼達に戦いを挑む。

⑪住宅展示場(夕)
夕日の住宅展示場。
戦闘が終了。幻獣達の亡骸が存在。
結 「終わったな」
ベンチに座る。
ライアン「その剣と腕輪は『生き物』だ。一回の戦闘後に一定期間休眠して覚醒する」
剣と腕輪のアップ。
結 「この剣と腕輪で、一体何なんだ」
剣を上に翳す。
ライアン「二つ共、俺の嘗ての主の物だ」
上を向いて言う。
結 「!」
驚く。
ライアン「主は強かった」
下を向く。
ライアン「主は強く相応しい者にこの剣を贈呈しろと言った。だから、お前にやった」
結 「そうか」
剣と腕輪を見て感慨にふける。
ライアン「それに、お前に『希望』を感じたからだ。大事に使え」
結 「有難う」
ライアン「もう兄弟達が迎えに来る」
直感で感じ取る。
結 「もう帰るのか」
ライアン「だから言っただろ、時間がないって」
前の方向から、ホールが開く。
結 「ああ・・・」
ホールから、幻獣の世界の森と多くのユニコーン達が見える。
ライアン「さらばだ兄弟! また会おう」
ユニコーン達の元に駆け寄る。
結 「またな」
笑顔の結。ホールが閉まる。

⑫研究室
パソコン、研究機器、机が設置。
N 「結とライアンが出会った同じ時」
助手「博士、もう直ぐ完成ですね」
眼鏡をかけた助手。
博士「うむ」
後ろを向いている、白衣の鋭い眼光の博士(イメージ岸田森)。
博士「幻獣に対抗する人間の科学の力がな!」
振り向く。そして、「To Be Continued」の文字。