RAW現像のキャンパス。新型iMac27 Retina 5Kを導入しました。
5年ぶりにパソコンを買い替えました。
想像よりも高かった。でもライカとよりも安いのさ。
Mac最高のRAW現像のキャンパス。買っちゃうよね。仕方ないよね。
販売させていただいたプリセットは想像以上の反響をいただきました。利益はまり子と美味しいご飯に使わせて頂き、その残りの利益とライカ貯金を合わせてiMacを購入させていただきました。
プリセットを購入してくださった皆様、本当にありがとうございます。
これだけ反響もあるとモチベーションもガツンとあがりますし、より良い環境で写真現像したい…動画も編集してみたい…と物欲が湧いてきた次第でございます。
前のデスクの状態
前までの僕のデスクはこのような環境
・32年前に発売されたMacintosh SEを改造したサブモニター
・LG 27inchの4Kメインモニター
・自作PC Hackintosh
・サブPC Macbook Pro 13 inch 2011年製
実は1番欲しかったのはPC本体じゃなくて4Kの広色域モニター。
一度4Kを使っちゃうともう戻れないんです。写真の隅々まで見れるし、4Kモニターと写真ってすごく相性が良い。
だけど4KでsRGB以上の広色域に対応したモニターはどれも10万以上はする。
だったらいっその事ディスプレイ一体のMacBookやiMacに買い替えもアリなんじゃない?
色域はadobeRGBじゃないけどiPhoneを使ってる人も多いしDisplay P3を基準にしてもいいんじゃない?
自作PCも不満無く性能が良かったのですが、Hackintoshはトラブルが多くて大変だったし…
RAW現像用にMacを選ぶ理由
写真はどのように見ますか?
たまに印刷をするぐらいでSNSやブログを通しスマートフォンで見ることがほとんどだと思います。
印刷や様々な環境で写真を使用する場合はキャリブレーションは必須だと思いますが、ネット環境のみのライトな使い方だったらMacのデフォルトで十分です。
なので僕はiPhoneやiPadで表示される色を基準に考えて現像しています。最近のApple製品同士なら大きくズレることは少ないです。
ただ、旧製品はsRGB色域もカバーされてなかったりするので注意が必要です。Macbook air 2011-2017はロットによってディスプレイの供給元が違って当たり外れがありました。今もロットによって当たり外れがあるかもしれませんが、iPhoneもMacも新しい製品ほど改善されています。
操作感も良くて、Macは何をするにも直感的なUIで使いやすいし、使うのが楽しい。
RAWにも対応したクイックルックは超便利。
仕事でCADを多用するのでWindowsも常に使用していますが、CAD以外はMacです。
Macの良いところ
・筐体のデザインが美しい。
・Retinaディスプレイ。Display P3の広色域
・直感的な操作感のMacOS。
・仮想OSを使えばWindowsも使える。
・Appleのサポートが厚い
Macの悪いところ
・拡張性が悪い
・自分で修理し辛い
・価格が高い
・製品の進化が遅い
MacとWindowsどちらを選ぶかは好みです。
自作PCで隅々までセッティングできる自由度の高いWindowsか
手軽に整った環境が手に入れられるMacか
iMac 27inch Retina 5K 2019が写真現像に良いところ
Macbook Proでも十分にRAW現像できますし、ディスプレイの色もすごくいいです。
でもiMacにはそれ以上のスペックが備わっています。
上記のスペックのiMacにしました。
CPUは特盛のi9-9900K 8コア16スレッドです。
使いこなせるのか不安になる程のスペック…
・5K Retina ディスプレイ
Apple製品は色が綺麗だとよく言われますが、まさにその通り。
最近のiPhoneやiPadはsRGBを当然のようにカバーしてDisplay P3の色域までカバーしています。
ただ、iPhoneやMacbook Pro等の携帯端末のDisplay P3は少し狭い色域のようです。
Macbook Proの仕様を見ると数百万色
iMacの仕様を見ると十億色
iPhone等の仕様は非公開。
ググると実際の色域についてレビューを書いているブログが何件かあります。
こちらのブログを参考にさせていただきました。
Appleならキャリブレーションが必要ないとも言われていますが色を追い求めるならキャリブレーションは必要だと思います。時間とともにディスプレイの色も変化しますし、環境光でもディスプレイの見え方が変わります。
あと5Kの作業スペースというのはiMacならでは。
4K以上の作業スペースで写真の解像度も上がり隅々までわかり、4K動画の編集も余裕があります。
・CPU
この最新のiMacは最大5GHz 8コア16スレッド
AMDとIntelの多コアCPU競争で生まれたハイスペックCPUです。
最新のXeonを搭載したiMac Proには敵いませんが、iMac Proの入門機には十分に張り合えるスペックです。
このCPUスペックは現像作業にかなり貢献してくれます。Lightroomは編集中も現像もCPUで速度が大きく変化します。
iMac 5K 27inch Retina i9-9900Kのベンチマークはこちら
iMac Proに食い込んでいます。
シングルコアのスペックはなんと1位。CADも捗る。
実際のスコアはこちら。
Geekbenchの公式よりもスコアがいいので増設したメモリが貢献してくれているのかもしれません。それかCPUも当たり外れがあるので僕のiMacのCPUは当たりだったかも。
ベンチマークだけでも楽しい。i9-9900K
・メモリ
iMacのいいところはMacBook Proと違ってメモリが増設できます。
カスタムして注文すると高いので8GB
で買って自分でカスタムしました。
裏蓋を開けて刺すだけ。4GB×2の横に16GB×2増設して、合計40GBで使用しています。
これでも足りなくなったら4GB×2のメモリを16GB×2のメモリに替えて、64GBで使用しようかと考えています。
このメモリで増設しました。
今回のiMacからDDR4-2666MHz対応となっています。
このメモリなぜかHackintosh界隈ではよく使われるメーカー。買ってみたら作りもすごくキレイ。CFDでも問題ありませんが、安くておすすめです。
・LANポート
不満点の1つにLANポート…
Mac miniには10GBASE-T有線LANポートが搭載できるのにiMac 5Kはなぜか1000BASE-T有線LANポートなんですよね…
デスクトップならもっと良いやつ積んでほしい。LANポートはちょっと残念です。
・SSDとHDD
Fusion DriveとSSDが選択できますが、圧倒的にSSDがおすすめです。
SSDの方が容量が少ないですがライブラリ表示など圧倒的な速さで表示してくれます。
Fusion Driveは安くてHDDと比べて多少は早いですがSSDにはやはり劣ります。
SSDを選択すると一気に価格もアップします…
今回は500GBのSSDを選択して、音楽や写真などのファイルはすべてほぼ外付けドライブに保存することにしました。
上記はUSB3.0なので転送速度はUSB3.1gen2に劣ります。
こちらは頻繁には使用しないファイルを入れました。
写真ファイルはこちらに入れました。USB3.1 Gen2に対応していて早いです。本当はThunderbolt3対応のHDDケースが欲しかったけどかなり高くて断念しました。
Hackintoshで構成していたRAID HDDをそのまま上記の外付けケースに入れてUSBを接続してみたらそのまま外付けでRAIDHDDが使用できて感動しました。当たり前…?
外付けHDDや外部モニタをつけるとThunderbolt3が2ポートだけなのはすこし少なく感じました。
デスクトップならもっと増やしてほしい。
iMac SSD 500GB : OSや作業スペース
外付けHDD 2TB : 音楽や動画
外付けHDD RAID 6TB : 写真
NAS 10TB : バックアップ
一旦は上記のようにデータを管理しています。
外付けHDD2つで管理っていうのもポートを埋めてしまうので安いThunderbolt3のケースを見つけたら買い替えたい。
・デザイン
10年以上続く伝統のデザインです。
iMacが部屋にあるだけでクリエイター感を演出できます笑
ユニボディはかっこいい。でもそろそろ新しいデザインが見てみたい。メジャーチェンジが楽しみです。
アルミ削り出しを大規模量産品に使い出したのはAppleが初だった気がします。確かPower Mac G5とかだった気がします。
僕が何気に好きなのは初代iPod shuffle。抜き勾配を無くすために二色整形金型をわざわざ使ってゼロドラフト。かっこいい商品でした。
MacBook Proのアルミボディに目に見えない穴を開けアルミからLEDの光が透けて見える仕組みとかかなりイカしてました。
この動画とかかなりワクワクします。
Mac Proのメイキング動画もかなり面白いです。ぜひ探して見てください。
設置
届いて当日にサクッと設置しました。
ダイナミックデスクトップも時間が感覚的にわかって結構面白い。
調べてみるとダイナミックデスクトップは自作もできるみたいなので丸一日風景を撮影してダイナミックデスクトップを作ってみたいです。
Macintosh SEの所にiMac 27inch Retina 5K 2019を設置するとこんな感じ。
めちゃでっけぇ。モニターと一体になってスッキリ。
Macintosh SEから見たら32年分の進化ですね。
ちなみに、Macintosh SEはかなり手をかけて改造してモニター化していて、ブラウン管っぽくするために球面のガラスを残したり…性能もIGZOパネルで解像度もFHD以上です。
この作成記事だけで余裕で1記事書けちゃいそう。
まとめ
Apple製品を使えば写真現像環境が楽に整うということでした。
ただ、カスタマイズ性が低くいのでWindowsマシンを使用しているプロカメラマンもたくさんいます。
MacBook Proとも悩みましたが外出時はiPad ProとiPhoneで間に合っているのでiMacにしました。
これだけガジェットを買って遊んでいるわけだしもっと成果物を発信していきたいですね。毎日noteやブログを更新している人ってすごい。Twitterですら放置してしまいます…
iMacの話題とは関係ないけどアウトドア用にRX0IIほしい。
読んでいただけるだけでも大変嬉しいです。もしご支援を頂いた場合は新たなチャレンジへ使わせて頂きます。