SONYα7IIIでFUJIFILMの色を再現させる夢のプリセットを作ってみた。(2020/01/プリセット追加Lightroom6へ対応)
フルサイズでFUJIFILMの色を…叶わない恋を叶えるためSONY α7IIIでFUJIFILM風の色をLightroomで再現してみました。(ただ、あくまでも FUJIFILM風です。本家の色を完璧に再現するには大きな壁があります…)
はじめてのカメラのFUJIFILM X100を使ってから FUJIの色が好きです。
正直に言ってSONYの色は僕のイメージとは少しズレて色が出てきてしまいます。 余裕な写りとボケ感は圧倒的にフルサイズが楽しい…
でもFUJIFILMは今後もフルサイズ機を展開することは無いと断言している…ということで今一番市場に出回っているミラーレスフルサイズ機のSONY α7IIIをFUJIFILM風の色にするプリセットを作りました。
FUJIFILMっぽい色を使ってみたい方、
SONYの青っぽく転ぶ現象や肌色が綺麗に出ないと悩んでいる方にオススメできるプリセットです。
記事の内容は、それぞれのカメラの色について、このプリセットについて、をメインに書いております。
プリセットのダウンロードに関しては有料記事となっておりますのでご了承下さい。
皆様の声も聞きながら2〜3回ほどバージョンアップする予定ですので、長く使っていただけると思います。
追記2019/03/25
プリセットを使用した写真日記を書きました。
合わせてお読み下さい。
ほぼ全てα7IIIとこのプリセットと僕のプリセットを使用しております。
追記2019/03/25
フォトウォークでもご一緒したリなさんがこのプリセットを使用して写真をまとめてくださいました。
カメラはSONY α7IIを使用していています。このカメラでもすごく富士フィルムのような色合いがでているなーって…嬉しいです。
ぜひ参考にご覧になってほしいです。
桜×富士山いいなー山や水が豊かな土地に住みたい。
そもそもカメラの色とは…RAWとは…
各社しのぎを編み出される色表現。
それぞれ特徴があると言われています。
Canon:温かみのある色
Nikon:見たままの記録色
SONY:爽やかでフラットな色
FUJIFILM:優しく鮮やかな色
PENTAX:鮮やかな緑
OLYMPUS:深みのある青
Leica:ポジフィルムみたいな色
個人的な印象ですがこのようなイメージです。
あくまでも僕個人のイメージです。
RAWの色
RAWは未現像の未加工データです。でもセンサーがキャッチしたそのままの色だというわけではなく、RAWの時点で各社それぞれの味のRAWになっています。
さらにセンサー前面に取り付けられるフィルターは特定の波長をカットするために取り付けられていて、フィルターのコーティングや顔料でさらに色が変化しています。
JPEGはRAWをカメラ内で現像して出力しています。
今回はこのRAWを使用して色を調整します。
SONYとFUJIFILMの色について
僕個人の意見ですが簡単にSONYとFUJIFILMの色の違いを分析してみました。
・SONY α7III
SONYはクールな色合いで肌色が白っぽく見えたり、RAW現像前提の色なのかフラットな色です。そしてホワイトバランスと色被りが転びやすい。色以外の性能は最高で使いやすいんですけど。
現像しているとやたらと青っぽくなるのが僕の悩みです…
これはこれでクールで凄くいいんだけども!ちょっとイメージとは違う。
都心を撮ったりするなら使いやすそうな色。
・FUJIFILM X100F
個人的な印象ですが、FUJIFILMは暖かみがあり肌色が美しく、少し彩度が上がります。様々な光の下でもホワイトバランスが優秀です。
FUJIFILMの色はRAWの時点でPROVIAっぽい色です。
下のX100Fで撮影した写真はホワイトバランスを調整したぐらいで、ほぼ撮って出しです。
こんなFUJIFILMらしい雰囲気を出したい。
寒色も暖色も嫌らしくない気持ちいい彩度です。
検証と撮影時の条件
さて、今回使用するカメラですが
SONYボディ:SONY α7III
レンズ:SEL35F14Z
FUJIFILMコンデジ:FUJIFILM X100F
上記のカメラを使用して検証します。
Lightroom上でFUJIFILMのRAWの色に近づけていくのですが、モニターによって色が変化します。ディスプレイやiPhoneやiPad Proなどの機材を行き来させて色のブレを確認しながら行いました。
iPad Proのモニターの色かなり良いですね。
追記:2020年4月27日
最新のプリセットのモニターはiMac 5K Display P3の広色域で確認しています。
i1Display Pro によるキャリブレーション済みです。
上記の条件で環境で比較しました。
シャドウ側の色の調整がわかりやすいように、白と黒の陰影が多い鹿の頭蓋骨を置きました。ちなみに今期の猟で捕れた雌鹿。もちろん美味しく頂きました。
↓まずはFUJIFILM X100FのRAWをLightroomでそのまま現像したデータ
↓SONY α7IIIのRAWをそのまま現像したデータ
全体的にマゼンタとシアンが乗っていますが、ほとんど違わないじゃん!と思った方も多いはず。この写真では色が少なくてわかりにくかった…
一見僅かな違いですが現像に大きく響いてきてしまいます。
SONYの色の調整の結果
試行錯誤して色を調節しました。
↓SONY α7IIIのRAWデータをFUJIFILMの色味に近づけたデータ
ちょっと彩度が低いかもだけど結構いい線いってるかな?
簡単に比較画像を作りました。
上記の写真ではまだまだ落とし込めて居ないのでモニター確認と現像を繰り返して調整していきます。
調整を繰り返し、これまでに試作したプリセットは約40。ほぼ毎日のように調節していたので色の勉強も含めて50時間以上作業をしました。
上記の写真では色が少なくてわかりにくかったので被写体を入れて改めて撮り直しました。
左の写真はプリセットを当てたSONY、右は撮って出しの FUJIFILMです。
意外とぬいぐるみの陰影だったり参考になった。
ただ室内での結果ですし、ここである程度煮詰まったので外で撮影して比較になる写真を集めました。
当たり前ですが部屋と外では光の性質が全然違いますね。外の草木や青空で調節するのが1番違いがわかりやすかったです。空の色の再現が一番難しい。
陰影や光のそれぞれの色の癖…かなり色を追い詰めることができました。
個人的にかなり満足できるプリセットができました。
プリセットの使用例
このプリセットを使ってα7IIIの写真を現像してみました。
↓写真がα7IIIのRAWをそのまま現像した色。
ひな壇のシアンが不自然に強調されています。濃い緑色も青味が強い。右の鹿の折り紙も陰影に青が少し多くのっています。
プリセットを当ててやるとこの通り。
鮮やかさを残しつつ絵が落ち着くようになりました。
特にピンク系が見やすくなったかと思います。
肌を撮るとこのようになります。
↓α7IIIのRAWをそのまま現像した色
全体的にマゼンタが乗って肌が白っぽい。
陰影が青い。マフラーの赤が飽和。
↓プリセット適用後
血色良く、マフラーの赤が落ち着きました。
全体的なマゼンタを抑えています。
このプリセットでかなり現像が思うように調節できるようになりました。
SONYの肌色の悪さがかなり改善できたと思います。
僕のMiyachiプリセットを上から当ててもこの通り。色彩やHLS色空間を使用して色を調節していないので様々なプリセットと組み合わせることが可能です。
せっかくのFUJIFILMの色を現像で変えてしまうなんてって思うかもしれません。でもベースがFUJIFILMの色であることが重要で、現像時の操作感やふと出てくる色が FUJIFILMっらしくなって現像が超楽しくなりました。
SONY用FUJIFILM風プリセットの注意点
購入前に注意していただきたいのですが、このプリセットはSONYα7IIIのRAWがFUJIFILMっぽい色になるプリセットです。
色合わせもシャドウ側ライト側の色の変化の仕方など何度も繰り返し検証して近づけましたが、結局は本物のFUJIFILMの色ではありません。
他の機種のα7IIやα9等は未検証ですので、自己責任でお願いします。
もし、α7III以外の機種で使用した場合に感想をDM等で報告していただけると嬉しいです。すべてのご意見を反映できるかわかりませんが、今後のアップデートの参考にさせていただきます。
SONYα7III用FUJIFILM風プリセットのダウンロードについて
プリセットのダウンロードは有料とさせていただきます。
個人的にはかなり満足のいくプリセットができましたが、上記のようにこのプリセットについてご理解の上ご購入をお願い致します。
プリセットのアップデートを行った場合はまえがき欄にて告知させていただきます。
ダウンロード先
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