カメラを持って旅に出る日
本屋で見かけたBRUTUSの「いつか旅に出る日」というキャッチコピーで思い出した。
普段から雑誌は買わないのでパラパラとめくっただけで購入はしなかったが、キャッチコピーは僕の記憶に突き刺さった。
「そういえば、海外旅行の計画をしてたんだっけ…」
旅のためにカメラを買い換えようか、レンズを買い足すか考えていたんだっけ。
海外旅行が現実的じゃなくなり、すっかり記憶の片隅に追いやられていた。
普段外へ出かけることが多かった僕はゲームにも飽きて、ボーッとして1日が終わることが多くなった。
僕が行きたいと思っていた旅を忘れていた。
コロナウィルス収束のためとあれど、自粛要請はすべて変えてしまった。
擦切れた現状でなんとなく見た「魔女の宅急便」のウルスラのセリフに救われたこともあった。
字幕がついてるからミュートでも見れるから是非再生してほしい。
散歩したり昼寝したり、何もしない。
そのうちに急に描きたくなるんだよ。
宮崎駿監督からのアドバイスのように聞こえた。
ツイートしたら共感してくださった方が沢山いて嬉しかった。
旅とカメラ
BRUTUSのキャッチコピーを見て以来、急にカメラを持って旅をしたくなった。
ダスティンホフマンだったら家を飛び出してるかもしれない。
旅とカメラはいい組み合わせだ。気に入った風景や物を撮って記憶のページにしおりを挟むような感覚だ。「スキ」をするようにその場所にハートを送るみたいだ。
写真はまたいつか振り返って見ても楽しい、気に入ったら印刷したりして部屋に飾っても良い。
振り返った時にこんな写真も撮ったな〜って後からスキなる写真もある。
「この写真はあのときあの場所で撮ったんだっけ…」としおりを挟んだ記憶を思い出したりする。
旅とカメラは最高な相性だ。旅の計画も旅の後も楽しい。
僕は計画をして旅をするとき、国土地理院やGoogle Mapで土地を調べるようにしている。なぜそこに山があるのか川があるのかブラタモリの予習のように調べる。地質がわかるとその土地の文化を予想しやすいし、感覚でいい場所を見つけることもある。
だからか撮影スポットでもないなんでもない場所で気に入った風景を見つけたりする。
写真を撮ったお気に入りの場所は写真を見れば記憶が蘇りまたたどり着ける気がする。
カメラを買うか迷っている人へ
カメラを買うか迷っている人、特に学生の人が見ていたら言いたいことがある。
カメラは普通の趣味と比べたらお金のかかる趣味かもしれない。でもそれには理由があってのこと。
僕も大学生の時に初めて買ったカメラはあまりにも高価で、震える手で財布を握りしめてカメラのキタムラへ行った。
初めて買ったカメラはレトロな見た目なカメラはいつの間にか生活に馴染んで、僕の大切な大学時代を写し取ってくれて、あのとき無理してでも買って良かったと今でも思う。
カメラはその時の風景や時間の記憶に戻れることができるきっかけを作ってくれる。
カメラを買うか迷ってたら貯金を崩してでも借りてでも早めにカメラを買った方が良い。もし飽きてもカメラは高く売れるし金銭的なダメージも少ない。差額はレンタル代だと思えば良い。特に中古は安く買えて未使用並みに綺麗なカメラも多い。
その時に買ったカメラで今しか撮れない距離感の写真が撮れるはず。
たまに「カメラを何を買えば良いですか?」と質問をいただくが確かに悩ましい。右も左もわからないだろうから。
はじめは10万円以下で中古でもいいから見た目が気に入ったものを買うといいよとアドバイスをしている。(複数台の機種に悩んでいる人には具体的なアドバイスもするけどね)
不安ならヨドバシやカメラ屋へ相談しに行くのが良い。
1インチ以上のセンサーならだいたいスマホよりも綺麗に撮れるし、見た目が気に入ったなら長く使えるはず。
もしカメラを買ったら、それを口実に気になってた子にモデルをお願いしよう。
ちょっと遠出する理由にもなる。撮影地へ向かう間のバスや電車でも写真を撮るんだ。そんな移動している瞬間が一番楽しいかもしれない。
カメラは安いものでも十分撮れるからカメラ選びに失敗は無い。性能に不満を感じたら売れば良い。
いつかカメラを持って旅に出る日
カメラは旅の想像を膨らませてくれて旅の記憶を思い起こしてくれる。
カメラを持って旅に出かける。撮れた写真で旅に戻ることもできる。
車に乗ってあてもなくドライブをしにいこう。片道切符で行けるところまで行ってみよう。一番安い航空券を買ってみよう。
海外へ行くことができるのは当分先になるかもしれない。でも、カメラと旅に出る日を地図を広げて想像を膨らませる。
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