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永尾まる (猫絵十兵衛御伽草紙)

お江戸ファンタジーとでもいうのでしょうか?

猫絵師の十兵衛が主人公なんだけど、この<猫絵師>っていうのはネズミ除けの猫の絵を描く絵師のこと。

実際にそういう職業が江戸時代にあったというから、お江戸の生活は面白い。

この作者、資料を集めてかなり江戸を研究しながらこの作品を描いているようです。

あ、勿論、想像で描いてる所もありますけどね。

第一、人間の言葉をしゃべる猫なんて実際にはいませんからね。

猫の鳴き声の表現のバリエーションの多さに作者の猫好き度がよく伝わってきます。

「なぁん」「にゃぁあぁん」「にゃっ」「にゃん」「うにゃん」「んにゃ」「うにゅーん」等など・・・

猫の鳴き声を読む?だけで頭の中で実際に猫の鳴き声が響いてくるようです。

一話完結でほろりとさせられる話が多くて、とっても読後感のいい作品です。

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