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想い徒然(言の葉 彩々)/創作 時々リアル

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このひとひらにありったけの想いをこめて、 拙い言葉を綴りました。 小説であったりドラマであったり 時々リアルな、 その時感じたままを.。.:*♡とりどりに。 ★17歳から書き溜め…
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#春

人生一人旅

人生一人旅

伊吹の春の 揺蕩う風に

淡紅(あわくれない)の

綾なす想い そっと乗せ

旅立ちの 朝

さようなら 爛漫の夢

我 一人

生命咲かせる 道をゆく

思川・思川橋

思川・思川橋

(おもいがわ・おもいがわはし)二人で夢を語る川
また会う約束 ゆびきりの橋
めぐる季節の春ごとに
遠きあなたを想う場所

人の数だけ あると言う
悲しい過去を捨てる川
振り向きもせず 涙こらえて渡る橋
それでも想いが募る場所

夏が来て ホタルが岸辺に集う川
行き交う橋に 人それぞれの
影を落として 陽が沈む
変わらぬ流れ 思い川

いつの日か必ず戻る 思い橋

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桜 季 2

桜 季 2

誰が教えたわけでもないのに
朝が来て 夜が来て
雨の後には お日さまが出て
人の運命も
また 変わりゆく

そんな 果てもない空間の
塵よりも小さな場所で
君と出会ったのは
気が遠くなるほどの確率なのに

人は
出会いと 別れを繰り返し
君は
また 僕の知らないところへ
行ってしまうのか

出会った喜びを噛みしめる間も無く
出会ってくれた感謝も述べぬまに

今度は いつ 出会うのかすら

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花 ほろり

花 ほろり

心の隅っこに
ソッと咲いていたような
小さな花の ひとひらは

つくり笑いの危うい位置で
強がり見せてみたけれど

ほんの些細な出来事で
その手から離れ 音もなく水の上

繫ぎ止める錨(イカリ)なく
漕いで舵取る櫂(カイ)もなく
流れのままに漂いながら
どんどん どんどん 遠くなる

戻りたいけど 戻れない

過ぎていく 時だけが真実で
ここから先は 深い底

土に還るも 水面に浮くも
咲くが

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恋 桜

恋 桜

過ぎ去れば
ただ
青空に 融けて
消えて無くなれ
花一輪の 想いなら

花の刻 in 北国

花の刻 in 北国

まだ 風の 冷たきに
しんと清みたる 北国の
羽衣の如 ひとひらは
俯く乙女か 薄紅のさす

2009・春

恋 咲き初めて

恋 咲き初めて

(こいさきそめて)

空の青 覆い尽くすや うす紅に

揺らめく波の 七重八重

見渡せば 枝も揺れぬに 音さえせぬに

袖に絡みて 二枚三枚(ふたひらみひら)

春爛漫の 羽衣の舞

降り積む大地は 雲の上

そろりそろりと

花びらの迷路 迷わぬように

歩みて 止まりて 振り向く君は

花にも染まず 尚 鮮やかに

あぁ それすらも 言葉にならず

我が想い 咲き初めて

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