マガジンのカバー画像

想い徒然(言の葉 彩々)/創作 時々リアル

129
このひとひらにありったけの想いをこめて、 拙い言葉を綴りました。 小説であったりドラマであったり 時々リアルな、 その時感じたままを.。.:*♡とりどりに。 ★17歳から書き溜め…
運営しているクリエイター

2020年3月の記事一覧

紅蓮華 (ぐれんか)

紅蓮華 (ぐれんか)

現の中に見た夢は

私が想うよりも強く
無限の宇宙に 抱きしめられて
陽炎みたいに揺れながら
咲きみだれている真紅(くれない)の
小さな小さな花の群れ

いつか散るでしょう
その花の
燃え尽きる姿を見せないように

誰にも知られず 片隅に
ポトンと落ちて

一人で静かに 土に還りたいと
願いを込めた

そんな儚い夢でした

繰り返される季節の
雪解けの頃に
もしも 朝の光の中で
私の声が聞こえた

もっとみる
生命のいく場所

生命のいく場所

幾つもの朝を迎えて
幾つもの夜を迎えて

誰もが 生命存えて来た

あと幾つ 存える事ができるのか
誰にもわからないけれど

わからないという事も
存える意味なのかとも思う

その意味を 知る瞬間が
明日なのか何年先なのか

もう そんな歳になったんだ
改めて気づいた

たからもの

それは
君に出会った時に始まった

君の笑顔が なぜかとっても嬉しくて
飛びっきり幸せな気分になる

それが 好き

みんながいつも笑顔でいられたら
どんなに明るい世界だろう

キラキラと
満天の星降る宵に
両手を広げ

さぁ おいで
僕の隣に

誰も誰も 泣かないで
君が ここにいる意味が きっとわかる時が来る

涙を拭いて 一緒に歩こう

今 この時を

拝啓 泣いてもいいですか

拝啓 泣いてもいいですか

私 泣いてもいいですか…雨降りの空 眺めて
一つ ため息をついた

ため息って 嫌いだったのに

だって 幸せが 逃げてく って
誰かに聞いたから…

私って 弱虫だな〜

独り言 呟いて 笑って
突然 悔しさがこみ上げて
不覚にも 涙ぐんでいる自分に気づいた

バカでしょ!私
なんだ これしきで!!

そんな時は いつも

田舎の大所帯の嫁として嫁いできて
気苦労をたくさん

もっとみる
拝啓 優柔不断

拝啓 優柔不断

どんなに言葉を飾っても
やっぱり わたしは私でしかなくて
あなたも貴方でしかなくて

なのに 想いは ユラユラ揺れて
いつも同じじゃいられない

サヨウナラ は 言わないけれど
少し 離れて見ているわ

それくらいが ちょうどの
良い距離
……きっと、そう

…そのうち すっかり忘れるか
未練たらたら引き摺るか

さても南京玉すだれ🎶

風のうわさ話

風のうわさ話

わたしは あなたを知らないわ
知らないけれど なぜか好き

わからないまま 心いっぱいどんどん積る

この雪の野原みたいな
白い世界が色づく時は来るかしら

まつ毛に触れる優しい風が
旅の途中のうわさ話を聞かせてくれた

なごりの雪が降ったら
郷は 春色に染まるよ
…と

柔らかに光舞う ひと時の夢