夢の中では

ああ、だからこうなんだ。

あなたのことだけなんか考えてられないのに

またあなたの夢をみた。いや、みてしまった。

あの人があたしの側からいなくなるのが近い日の夢。

たまにみる卒業式の夢と同じ感じ。

いつも好きな人には好きだと言えずの別れ。

でもね、あの人の声で名前を呼ばれたの。

一緒に写真を撮ろうって

記念に写真を撮ろうって

カメラを覗いた二人並んだ顔はなんだか二人ともテカってるし、いまいちだったの。

シャッターをきろうとしたその瞬間

手から何かが滑り落ちそうになって…

結局変な写真が撮れたんだ。

だからまた

今度はちゃんと撮ろうねってふわっふわの雪山に足をとられながらも幸せな気分で

あなたの背を押して登ったの。

そしたらね、そこからみた夕焼け雲がやけにきれいで。

あなたは少年のように目を輝かせて

その写真ばかりバシャバシャ撮ってたよね。

そんな横顔を見れたこと。

あなたのとなりにいれたこと。

すごく嬉しかったの。

あの人があたしの側からいなくなるのが近い日の夢。

あたしは泣いてた。

切なくて苦しくて悲しくて、泣いてた。

この頃は近すぎて好きだとは言えなかった。

あなたと離れてから好きだと伝えれたよね。

好きでいたい。

あなたからの答えはなくとも。

あなたの夢をみてはあなたを思い出しては

切なくて苦しくて悲しくて泣くことになっても。

…あぁ、あたし泣きたかったんだ。

今になって気がついたの。

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

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