絆の壊死(続編)
「あたしにとってあたしは何や?目の上のたんこぶか!?」
…ある日の夜中一時半頃、それは起こった。
「足が壊死してて、そのうち歩けなくなる」と言われてる姉がタクシーで我が家までやってきた。松葉杖をついている。
実は姉には新しく住んでるこの家の住所は教えていなかったのだ。なのに。
家に入ってくるなり、うちの母親を睨み付けながら、さっき冒頭で書いたセリフを投げつける。
「癌の手術もしたし、何回も入院したりしてるのに何にもしてくれない」
姉の言い分はこうだった。
けれどこっちにとってはその話も初耳で、肝硬変で入院したりしたことは知ってるが、後はなんの連絡も貰ってなかった。
「手術するって言っても母親の欄にはあんたの名前書かないといけないし。」
姉にとって、うちの母親はいわば義母。でも面倒的には全て一緒に住んでる叔父さん(うちの父の弟)がみているのだけど。
手術や入院は本人からも叔父さんからも全然連絡はなかった。
「今は酔ってるから、今度また酔ってない日中にお話しましょう」とうちの母親がなだめようとするも、
「酔ってる方が本音が出るんで。しらねぇの?」と悪態をつく。
とりあえず叔父さんに「お姉ちゃん来てるよ」と電話を入れるも
「お姉ちゃんでもなんでもねぇ!!」と睨み付ける。
おじさんはおじさんで「そっか~、話聞いて貰いたかったんだな。」とのほほんとしている。うーんと、夜中ですが?夜中の2時ですが?
「あたしの事どう思ってんのや!?」
こんな事ばかり繰り返す。ちなみに産みの母親(実は同じ街に住んでるのをあたしは知ってる)の電話番号も調べて、そっちにも電話をして、同じ訴えをしたらしい。が、そちらも同じような答えしか返ってこなく、姉はなお、不満に思ったらしい。
「あたしは捨てられた」
「誰もあたしを大事にしてくれない」
姉の言い分だ。
「産んだ親だって自分の子供を置いていかなきゃならないぐらいの事情があったんでしょうよ」
「あたしもあんたは他人だから口出しするなって言われてたし、今、そーゆーふうに言われてもどうしようもない。」
とうちの母親。
とかってしばらく上から目線で睨み付けながら言われてさー、もう疲れたっけ。
あんた、お姉ちゃん来てたの知ってた?
はい。知りません!あたしは仕事。次の日も仕事だった為、2階でぐっすり(笑)騒動には巻き込まれないで済みました!
でもな、ねーちゃんの行動もキチガイだが。うちの母親の「ずーっと上から目線で」「あたしは何も悪くない」みたいな弁解にも似た説明があたしには違和感があって。いや、確かにこっち、任せてぐっすり寝てたけども。
「だからさぁ~、親世代がちゃんと話し合わないで、なあなあにしてる問題はこうやって子世代にかかってくるでしょ!?先に亡くなった人はそれでも構わないかもしれないけど。みーんなこうやってかかってくるでしょ!?
あっち(旦那の親すでに他界)の親たちもそうだしさー(この話はまた後で)
順番からいけば母親、おじさんが先になくなるやん!?どーすんのこのねーちゃん。いや、この状況だと先に逝くかもだけど。だからちゃんとして!?」
と呆れるような口調で意見してしまった。それを聞いた母親は口を開かなくなった。顔をみると「なんであたしがそんなふうに言われなきゃならないのよ」みたいな顔してたけど。
そうそう、そしてな。うちの母親。
「こうやって家の場所がわかってしまったらまた来るんじゃないの?あたし引っ越さないとならないかと思ってた。」
…おい?この家まだまだローンあるんですが…ついでにあなただけ避難すればいいって問題かしら、これ?どーしたいのかさっぱりわからん。
まあ、まだこの問題は長引きそうなのは確実かな。どうなることやら。
ここまで読んでくれてありがとうございました!
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