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2-9.書く力をつけるプログラムfor小学生初日

さて、18日。
「書く力をつけるプログラム for小学生」の初日の幕が開いた。
H小5年生に大学生21名が臨む。

まずはイントロデュースを私が担当。
軽く学生さんたちには自己紹介をしてもらう。
時間がないこともあるが、学生さんには前もって、
「大学名学部などは不要。名前とあなたを印象付ける一言を」というような課題を出しておいた(笑)
こんなこと書くとますます緊張するかなーと思ったが、
インパクトとイメージって大切だと思う。
大学生たちは、練っていたのだろう自己紹介を、みな発揮してくれた(^^)/
(一応、事前打ち合わせで、ここもシミュレーションしておいた)

イントロ部分で、子どもたちに、前もって書いてもらっていたシートを見せながら、
「このシートは何のために書いたのかな?」と聞いてみる。
するとあちこちから「文集書くため!」と声が上がる。

「そうだね、文集を書くためだね~。じゃあ文集には何を書くのかな?」
「成長したこと!」「運動会とか~」
「そうそう、みんながこの5年生の1年間で成長したことを、運動会と自然教室と音楽フェスティバルの中から選んで書くんだよね~」と確認しながら進める。
そこまではまあ一定の理解は出来ているようだ。

作文というのは、自分の思いを書くものだよ。
あったことを書くのじゃないよ。
自分の思いや考えを伝えるための手段なんだよ。
自分の思いや考えは、君たちの心の中にちゃんとあるんだよ。
てなことを繰り返し話す。

が、きっと頭では理解できていても、そのことと目の前のシートはリンクしにくい。

なので、学生Iさんに、まず彼女が書いた作文を読んでもらう。
そして、小学生に感想を聞いた。
Iさんに確認する。「Iさんの気持ちは読んだ人に伝わってた?」
小学生の言葉を聞いたIさんは「はい、伝わってると思います。」

小学生にぴんとくるかどうかはわからないが、
わかってほしいことは言葉で伝えることを意識的に行った。
「”読んだ人に思いがきちんと伝わる”ということが、作文の場合、一番重要なことだよね。
じゃあ、どんな風な文章を書けば、伝わるのかを学んでいこう」

ということで、
「まずはシートを書くこと。
Iさんもみんなと同じシートを書いて、組み立てをして、それからこの文章を書いたんだよ。
突然作文を書きなさいって言われても、みんなかけるかな?
何を書こうかなって考えるよね?
書くための材料を、このシートを使ってたくさん出していきましょう!」

という流れで、
早速学生主導のヒアリングタイム。
3~5名の9グループを、学生2~3人ずつで対応する。
学生は2,3人を1人で見る感じだ。
手が回らず、子どもがぽつんとしているところには、私たちや社会人がサポートに回る。

今回は、1組を1時間目、2組を2時間目、3組を3時間目、4組を4時間目という流れるように横スライドするスケジュール。集中力の維持が大学生に化膿だろうかと思ったが、でもやるしかない。

初回1組では、かなり学生自身が堅い。
その堅さが子どもたちに伝わっているのがありありわかる。

しかし、それも経験だ。
緊張するなというほうが無理な話。
だが、それも2組、3組と経験することで、
ぐっとポイントをつかんで学生が俄然元気になってくるのがはっきりわかる。

進行をしながら、
なんか嬉しくなってしまった。
これだよね。この手ごたえ。
学生がこんなに変わってくるというのを、目の前でみれるって、
これ以上のこのプログラムの効果があるだろうか?

15分ほど、子どもたちと接してもらい、
たくさん質問を投げかけた後に、
Iさんのシートの書き方を解説。
1組2組は私がしたが、
これもIさんにしてもらおうと思いつき、3組4組では彼女にやってもらう。

私が説明するより、多分ぐっと近く感じたのでは?と推測しているのだけど、
どうだろう?

45分は短い。

子どもたちの書いたものを確認する暇もなく、次のクラスに~。
シートを充実させることを宿題にした。

今日の効果が子どもたちから測れるのは明日だろうか。

こどもたちと接する中で、私たちも学生たちも一様に驚いたこともあった。
クラスにより雰囲気が全く違うことだ。

それも明日少し解明されてくるのかな?

4クラス終了後、
会議室でちょっとした反省会を行なった。
打ち解けてもらうまでのこんな試み、あんな試みの経験が学生の口から話される。
それを聞きながら、なるほど~と感心する学生も居る。
ああ、いい雰囲気だわ。
そうして同じ企画にトライした学生たちが情報共有をしながら、人の意見自分の意見を交えながら、いかにうまくもって行くかを考えている。

学生の中には葛藤もあって、
子どもたちに最終的に文章を書かせるために必要な要素を導いていくんだよ、というのは
わかってはいても
「わからせよう」「自分が出来なかった」という思いが前面に出てくる場合もある。

そうではなく、
子どもの身になって考えて質問をしていく。難しいけど、大人的に進行の方向性は頭においておきながら、子どもになって対応する。
すると、きっと自然に「わからせる」質問ではなく、子どもにフィットした質問が出てくる。
自分の身の置き所、立ち位置を変えてみることで、
思う結果に近づけるのではないだろうか?

1日目より経験は積めた。
学生さんは自信を持って、
大きなおにいちゃんおねえちゃんという視点で、
子どもたちと再会しよう!

明日もきっとたくさんの心のふれあいが見えるよね。楽しみ。

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