マガジン

  • 21世紀のこどもたちのために・今を生きるおとなたちのために

    仕事に関するブログをnoteに移行します。 現在は、主に大学生に対し「書くことを通じて表現する学び」「ソーシャルイノベーションに関する学び」の機会を提供しています。 私にとっては毎日がPBL。 学生たちに教えることで学んでいます。 こどもたちへの機会を通して、私たち大人が学び、どんな場を作っていくかを考えていきたい。そのための備忘録的な文章を書いていこうと思います。

  • ぷろじぇくとSTORY

    2007年から始まった、某地方私立大学商学部のPBLプロジェクトの物語。 プロジェクトが始まるきっかけを作り、ディレクター的な立場で関わってきた「わたし」が語る「書くP」。

最近の記事

One Build a day 2022.3.5

怒涛の2月末~3月でした。 自分で抱えてしまったものもありますが、 予定がたくさん、やることいっぱいで、 ブロック組んでる暇がなく。 今日やっと時間が取れて、One Build a dayやってます。 One Build a day とはこちら↓ 久しぶりにブロック積んでたら、1分測るのを忘れてました💦 ということで、今日はいつもよりも大物です。 そして、下に紙を敷くのも忘れたので、 (正確に書くと、作品作ってから白い紙に乗せて撮影しようと思ってた) 私のプライベー

    • One Build a day 22.2.11

      今日のOne  Build One Build a dayってなに?というのはこちらの記事に。 さて、今日も一分。手に任せてつくりました。 そして鑑賞タイム。 「さて、これはなんだろう?」 ・これは私の意識? 黒が意識で、緑が「静」赤が「動」。 赤の方寄りに青ピンクが積み上がり、 そこから緑とベージュに分岐している。 緑の方の先は標識? ・「こっちじゃないよ、あっちだよ」。 そうかと思ってベージュの方に行くと次は ピンクの分岐、オレンジの分岐。 ・いろんなことを試

      • One Build a day 22.2.3

        先日から数回投稿しているレゴ作品。 これはタイトルにもあるように「One Build a day」チャレンジです。 One Build a dayとは、直訳すると「1日1ビルド」。 私の場合は週1なので、本意で書くならば「One Build a week」ですが、まあそこは置いておきましょう。 レゴブロックで作品を作り、そこに意味づけをし鑑賞することで 自分の中にある思いや考えに、今更気づくことがあります。 「今更」というのが実はポイント。 私たちは、自分のことは自分がよ

        • One Build a day 22.1.28

          これはなんだろう。 あ、すべりだいか? 短くて傾斜の大きなものと、 ちょっと長くてなだらかなもの。 傾斜の大きなものは、私の好きなオレンジで、 ついそっちに目が行く。楽しそう。 でも早く滑ってしまって終わり。 楽しさはすぐ終わってしまう。 もう一つの滑り台は、 オレンジで地つながり。 滑り台自体はグレーで面白みはないが、そこにチャレンジするまでには赤いスケルトンのブロックがあり、 「これは大事なこと」と認識している気がする。 こちらの先にはなにか道が伸びている気がする。

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        • 21世紀のこどもたちのために・今を生きるおとなたちのために
          2本
        • ぷろじぇくとSTORY
          29本

        記事

          One Build a day 22.1.22

          【意味づけ】 キーポイントは下の方にあるプロペラ。 「下から捲き上げることもできる」 「論理を好奇心や駆り立てる思いで包む」 「道はこれまでと今と未知に繋がる」 「捲き上げる力は過去に由来がある」 「捲き上げるベースと同じ位置に、見守っている存在が居る」 まとめ: 準備はできている。頭を空にして進めば、過去から積み重ねてきたこと、今の思いから湧き出て来るものが力となってくれる。 近くに同じようなベースを持った存在も居る。 願望も多く含まれているが、それでも思う以上に自分

          One Build a day 22.1.22

          問いはどこまでが問いなのか

          前期の表現の授業の第一発目のワークは、例年自己紹介から始める。 ここ数年はなぜか受講生が多いこの講義。 少人数の講義がいいのだけど、人数制限はしていない。 なので、今回は55名の履修人数となった。 もう一つのソーシャルイノベーションは29名。 これもいつもより若干多め。 それでも教室なら目は届くくらい。 今日は、表現のクラスの方のお話。 少人数クラスにこだわるのは、他者とのシェアや意見交換がこれらのクラスの運営にはとても大きな意味を持つから。 知識伝達系の講義なら、大人数の

          問いはどこまでが問いなのか

          大学非常勤講師の思うことあれこれ

          仕事に関するブログをnoteに移行します。 といっても、仕事ブログにはこの数年敢えて書くことを控えていましたので、noteで仕切り直しみたいなところです。 === 私は、現在は地方の私立大学で非常勤講師をしています。 13年目に入りました。あれ?14年目? 大学生に対し「書くことを通じて表現する学び」「ソーシャルイノベーションに関する学び」の機会を提供しています。 コロナ禍も手伝って、課外プログラムの機会をほぼ逸していますが、 遠隔講義になっていても、私にとっては毎日がP

          大学非常勤講師の思うことあれこれ

          3-7.ひとりひとりが書く答辞P③

          今回のプログラムの特徴-ひな形と共通のスキームの共有 今回の書くPは「中学生が各自の答辞を書くこと」がゴール。自由に書かせてあげて彼ら彼女らの本当に伝えたいことが書けるならわれわれの出番はない。われわれの課題は中学3年生が自分らしい答辞を書けるような「制約」をどう巧く設定できるかにある。そして、この「制約」は大学生の関与・指導の指針となる。  そのようなフレームを今回の書くPは設定した。そして、まず、答辞のひな形を想定した。中学生に共有してもらいたい「答辞のひな形」であると

          3-7.ひとりひとりが書く答辞P③

          3-6.ひとりひとりが書く答辞P②

          さて、このプログラムがPBLの中で難易度が高く、かつPBLとして学生のファシリテーション力・時間内に何をどうすべきかを考える力=マネジメント力を鍛える所以になったのは、答辞の作文というアウトプット=目に見える成果を上げる必要があるからだ。 これは、初回のH小以来である。 H小では5年生の1年間のなかでいくつか選択肢があり、そこから選んだ中でエピソードを想起するので、テーマ設定にそこまで時間は要しなかったが、今回は答辞なので、3年間の過去からテーマを選定するところに大学生が付き

          3-6.ひとりひとりが書く答辞P②

          3-5.ひとりひとりが書く答辞P

          「答辞」というと、どんな風景を思い出すだろうか。 多くは、卒業式の講堂・体育館で、卒業生の代表として一名が3年間を振り返っての答辞を読むシーンを思い浮かべるのではないか。 セレモニーとしての答辞は、時間的なこともあり、選ばれた一名が作り読む。だが、それとは別に「卒業生それぞれが3年間を振り返り、自分の思いを答辞として書かせたい」。そんな思いを持った先生からの依頼があった。 2010年2月19・22・25日、N中学校 3年生5クラス、5クラス×10時間 <卒業を前に「ひとり

          3-5.ひとりひとりが書く答辞P

          3-4.自分の感性をみつめるP④

          レゴブロックを使うワーク 教育用レゴプログラム(シリアスプレイ)はMITのパパート教授が提唱する構成主義(コンストラクショニズム)に依拠する。 構成主義はピアジェの構築主義(コンストラクティビズム)の発展理論である。構築、構成主義では、新しい知識は既存の知識体系と融合して新しい知識体系を構築する、故に既存の知識体系が邪魔をする限り新しい知識体系は生まれにくいと考える。 たとえば、子どもは、経験から学び自ら構築した知識体系に強く規定される(コップに入った水量をコップの丈の高さ

          3-4.自分の感性をみつめるP④

          3-2.自分の感性をみつめるP②

          U中での「体験学習効果測定研究支援プログラム」当日は、 1時間前にU中の図書館に集合。 事前MTGでは、私から改めて今回のプログラムの狙いと到達点を、確認の意味も込めて説明した。 残り時間は、各クラス担当の4グループに分かれ、役割分担、進行等の確認MTGを行う。 中学生は1週間前に書きこんだシートを持参している予定だったが、1クラスではシートを持っているクラス担任の先生が来られず、開始が遅れるというハプニングが。 よくある話だが、私たちに与えられた時間がだからといって増える

          3-2.自分の感性をみつめるP②

          3-3.自分の感性をみつめるP③

          オフサイトの事前研修とオンサイトの事前研修 書くPでは、オフサイト、実際に顔を突き合わせるリアルMTGと、オンサイトでの文字・ファイル等共有ツール(2011年まではML,以降はFBグループ)の双方で意思疎通を図る。 高校生には、事前にシートに書き込んでもらい、それを高校からFAXで送信してもらうことになった。 同時に大学生にも同じシートに自分の経験と五感を書いてもらう。 これらのシートをアップしてもらい、次のようなワーク2を課した。 == <ワーク2>「五感別に記したも

          3-3.自分の感性をみつめるP③

          第3章 こたえは自分の中にある~さまざまなプログラムの施行 3-1.自分の感性をみつめるP①

          第2章で書いた小学生対象のプログラムを皮切りに、 2018年度までの間、トータルとして41回のプロジェクトを実施してきた。 この章では、そのうち特徴的なプログラムやプロジェクトを抜粋して紹介する。 ひとつめは、自分の感性=五感や感覚、感情をみつめることをテーマとしたプロジェクトだ。 2009年6月26日、U中学校2年生4クラス、4クラス×1コマ(50分) <大学院に通う養護教諭が医学部の教員と共同で取り組む研究(体験学習の効果測定)のため、中学2年生を対象に、生活における

          第3章 こたえは自分の中にある~さまざまなプログラムの施行 3-1.自分の感性をみつめるP①

          2-14.for小学生プロジェクトを経た大学生の感想

          T先生のブログから、プロジェクトを経験した大学生の声を拾ってみよう。 == 残念ながら、われわれの時間は限られている。だから、何かを選べば、何かを選べない(選ばない)覚悟、決断が絶えず、求められる。 今回のH小Pは学生諸氏にどのような覚悟、決断を迫ったのだろうか。以下、何人かの学生から寄せられたメッセージを転載しよう。彼らの覚悟、決断に敬意を表して! <3年生Yくんのメッセージ> H小Pに参加されたみなさまお疲れさまでした。Yです。 まず、このプログラムに参加しようとし

          2-14.for小学生プロジェクトを経た大学生の感想

          2-13.書く力をつけるプログラムfor小学生 大学生振り返り

          書く力をつけるプログラムfor小学生、H小Verはまだ続いている。 良かった!という学生の喚起の声の中、 このままではこの「良かった!」だけが印象づいて、流れてしまう。 そんな気がした。 実際、刻一刻と思い出せなくなる自分だっている。 だから、体感を形にすることが必要だ。 学生には「またぁ?」といわれることを覚悟で、課題4の導入を決めた。 このプログラムで得たことの中で、一番伝えたいことをテーマにして書く。 小学生同様、シートを使って材料を集め、書くこと。 ということだけ

          2-13.書く力をつけるプログラムfor小学生 大学生振り返り