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私が傾聴する理由

昨日、たまたまNHKオンデマンド 100分で名著で谷崎潤一郎の回を見ていたら、

主人公は常識はずれなナオミの本性を見て、心が震えたというような解説があって。


ナオミが浮気して、咎め、信じることができず尾行したら、やっぱり浮気してて、

はらわたが煮えくり返る思いで家にたどり着いた主人公。

家に入った瞬間に目に入った、

ナオミの罪悪感のかけらもない隠微な顔。

その瞬間、主人公はナオミの生身の姿をみて、心が震えたのだと。



それを聞いて、痴人の女の内容と傾聴は全く関係ないのに、


「あぁ、私は普段の会話では見えない、触れない、相手の奥にある柔らかい部分をみたい、触れたいのだ」
と、気づいたわけで。



なんであんな二つの全く関係ないものが繋がったんだろうと不思議だったんだけど、

この記事を書きながら、もしかしたら、私はその解説の件を傾聴していたからじゃないかなと。


浮気をして、罪悪感のかけらもないナオミ、それに翻弄される主人公。

そんな二人や物語に対して、

「常識外れだ!」とか「主人公かわいそう!」とか「ナオミ、悪女か!」とか、

「そんな人生送るのもありか?」とか、そいういうこと一切考えず、

ただただ、「あぁ、主人公とナオミはそうだったんだな」と受け取ったからなのかもと。


傾聴のおもしろいのは、

肯定も否定もせず聴いてもらうと、点と点が繋がることがあって。

なんでそうなるんだ?とか、よく思うけど、

とりあえずは、そうなることもあるんだなと、

また実感した、100分de名著の時間でした。


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