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ことはじめ

芝居の沼にハマって20年余り。名古屋、東京を渡り歩き富山に舞い戻り、出版業界に身を置いて早いもので10年以上も経ってしまいました。年貢と背中の厚みは増えるばかりです。  さて、地方のへっぽこ編集長からフリーのライターとなり、もうすぐ3年が過ぎようとしています。役者業にもこれまで以上に、注力できるようになり二足の草鞋を履く日々です。  どちらも全力で取り組みながら粛々とアップデートに励んできました。「石の上にも三年」なんて言うけれど、新たに、「こと」を始めるには好機なのかも

    • 鑑賞日記「怪物」

      「怪物だーれだ。」 このセリフが一番耳に残った。 大人も子どもも 大事な何かを守るために 嘘をつき、その嘘に苦しみながら また誰かの運命を変えていく。 真の怪物は誰なのか? その業は果たして 誰かにとっての正義なのか…。 そんなことを感じながら エンドロールと美しい調べが途切れるまで 観入ってしまった。 もし、星川くんの視点からの ストーリーが描かれていたら、 この作品はきっと成立しなかっただろうし、 もしかしたら私は最後まで 見届けることが できなかったかもしれない。

      • 本と私の記憶 vol.2 「はじめての台湾料理」

        「はじめての台湾料理」  著:星野奈々子 --------------------------------------- 台北に行ったのは12年ほど前だったと思う。 当時、二度の流産を立て続けに経験し 落ち込んでいた私は、仕事をすることもできず 家でぼんやり過ごしていた。 そんなとき、友人が「台湾に行こう」 と誘ってくれた。 夫も快諾してくれ、久しぶりの海外旅行へ。 ガイドブックを何冊も買い、 旅のしおりなんかも作ったりして どこへいこうか 頭の中で妄想しながら出発の日を

        • 笑顔いっぱいの 一日になりますように🫶

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        ことはじめ

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          8本

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          鑑賞雑記「メイクアップ・アーティスト:ケヴィン・オークイン・ストーリー」

          「メイクアップ・アーティスト: ケヴィン・オークイン・ストーリー」 1990年代に彗星のごとく現れ そのセンスと美への強い執念から 数々のモードを生み出した ケヴィン・オークイン。 華やかな世界で生きながら セクシャリティに対する差別、 頭痛や末端肥大症との闘い 鎮痛剤への依存などと常に対峙していた。 彼の影の部分もさまざまな記録と 彼を取り巻く人々の記憶で 紡がれていた。 メイクをアートと捉え クリエイターとして 数々の「作品」を残した 彼の40年という時間。 私

          鑑賞雑記「メイクアップ・アーティスト:ケヴィン・オークイン・ストーリー」

          本と私の記憶vol.1「女を磨くココ・シャネルの言葉」 

          「女を磨くココ・シャネルの言葉」  著:高野てるみ ---------------------------------------- 生まれて初めて手に入れた ハイブランドのアイテムは プラダのリュック。 当時、華原朋美が担いでたりして 自分の周りでも流行っていた。 学生でもバイトを頑張ったら 手が届くくらいの値段で 割と抵抗なく手を出せた覚えがある。 当時住んでいた名古屋には ヴィトンやグッチなど いろいろなハイブランドの店が 街に軒を連ねていた。 だけど「シャネル」だ

          本と私の記憶vol.1「女を磨くココ・シャネルの言葉」 

          修正液とワタシ

          今日も雪が降った。 昨年ほどではないけれど、 日に何度も雪かきをする日々は、 まだこれからもしばらく続くだろう。 除雪車が道路を通ったあとは、 道路脇にカチコチになった雪の塊が置き去りにされる。 家の前に残されたその重く固い塊を 鉄のスコップで割りながらの雪かきはやはり重労働だ。 スコップを持ち疲れた掌をさすりながら ぼんやりと、ガタガタの雪道と その雪の塊を眺めていたら ふと修正液のことを思い出した。 思えば、修正液を初めて使ったのは、 中学生の頃だったと思う。 間違

          修正液とワタシ

          昔からこの小さくて 丸っこい手が嫌いだ。 指が細くて長い きれいな手の人に憧れる。 でも、これも私の一部。 私は、私だ。

          昔からこの小さくて 丸っこい手が嫌いだ。 指が細くて長い きれいな手の人に憧れる。 でも、これも私の一部。 私は、私だ。

          鑑賞雑記「ケイコ目を澄ませて」

          心待ちにしていた作品。 「ケイコ目を澄ませて」。 盲目のプロボクサー、 ケイコの葛藤や日常を描いた作品。 耳が聴こえないケイコ。 だけど劇中ではさまざまな音が クローズアップされていたように思えた。 紙に書くボールペンの音 縄跳びの音 誰かの話声 ミットに当たるグローブの音 息を吐く音 何気ない生活音やちょっとした音が 耳にどんどん入ってきた。 ケイコの代わりにそれらの音に 耳を澄ませているかのように。 「逃げ出したい、だけど諦めたくない」 夢を追いかけることや何か

          鑑賞雑記「ケイコ目を澄ませて」

          鑑賞雑記「恋のいばら」

          ※ネタバレ含みます 「恋人同士では観ないでください」 と謳っていたこともあり 映画館の予告編で気になっていた作品、 「恋のいばら」。 リベンジポルノへの懸念から 彼に撮られた写真を この世から消すことを目的に 全くタイプの違う元カノと今カノが 手を組むことから物語は展開していく。 ドロドロしてるのかと思ったけど すごく軽いタッチで描かれていて 予告編で感じていた期待感に比べて 少し物足りなさは感じた。 でも、くすっと笑えるシーンや リアルなセリフも多くて 終始、二人の主

          鑑賞雑記「恋のいばら」

          鑑賞雑記「THE FIRST SLAM DUNK」

          映画鑑賞 2023年の映画初めは 「THE FIRST SLAM DUNK」 オープニングからすでに カッコよくて泣きそうに。 原作の井上雄彦さんが 脚本・監督を務めており 画の美しさや巧みな演出で どんどん惹き込まれていく。 ラストの無音のシーンでは 実際に試合を目の前で観ているかのような 錯覚の陥り 心臓が口から出そうなくらい ドキドキが止まらなかった。 レギュラーメンバー みんな抜群にカッコいいけど 個人的には 木暮くんがやっぱり好き。

          鑑賞雑記「THE FIRST SLAM DUNK」

          ここ最近の自分と綴る行為について考えた

          この年末年始 noteやSNSで 日々の出来事や身の回りのこと 思ったことを頻繁に綴っています。 アウトプット祭り状態です。 人に勧められたからとはいえ 元々自分のことを話すのは 得意ではないので とにかくこの状況は異常事態。 よく言えばミラクルです。 自分のセオリーに反して 堰を切ったように 文章や写真を使って (自撮りを含め) 自分のことを世に放っている 自分がなんだか滑稽で。 おかしなゾーンに 入っている気がしています。 なってこった。 ただ、この2週間ほど そう

          ここ最近の自分と綴る行為について考えた

          人日の節句

          今朝は七草粥を作りました。 1月7日は五節句のなかで 一年の最初に訪れる節句。 「人を大切にする」 という意味を持つ 「人日」という節句 だそうです。 無病息災を祈って✨ 今年もみんなが 健やかに過ごせますように🫶

          人日の節句

          鑑賞雑記「片恋問答」

          水面に広がる波紋のように 幾重にも重なる 流麗な言葉たちと共鳴してきました。 言葉を発するたび 水面が揺らいで円を描き 幾重にも残像を重ねていくようでした。 指でそっと撫でるように やさしく奥の方をくすぐるように。 女流作家とメイドの 問答を通して物語は 展開していきます。 空間に響く ハイヒールの足音は 高鳴る鼓動とリンクしながら リズムを刻み 私の思考と感情は一気に 温かく深い淵のなかへと 引き摺り込まれていくのです。 そして、心地よい重力を指先まで 感じているこ

          鑑賞雑記「片恋問答」

          短歌っていいな

          最近、短歌集を読んでいます。 ルールに基づき限られた文字数で まとめなくてはならない 紙媒体の原稿の執筆に 似ているなとも思いながらも 31文字で思いの丈や情景を 表現できる短歌って シンプルにすごいなって 改めて感じています。 余分な部分を削ぎ落とし 厳選した言葉たちを 組み合わせながら 言葉以外の余白に イマジネーションを 委ねることができるのも 短歌の醍醐味かもしれません。 枡野浩一さんの短歌は あー!わかるって 共感できる部分も多くて 親近感があります。 も

          短歌っていいな

          鑑賞雑記「宮松と山下」

          宮松と山下」 公開が待ち遠しかった作品。 先日、観に行ってきた。 決して多くはない台詞。 その行間と余白に 微細な心情が巧みに施されていて スクリーンのなかの ひとりの男の姿を ひたすら 目で追い続けた。 数日がすぎたけど 騙し絵のような 寄木細工のような 精巧な造りと余韻から まだ抜けきれていない。

          鑑賞雑記「宮松と山下」