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海外へ移住することにした3

夫が面倒くさいことを言い出した。

海外へ移住をするにあたり、毎月10万円ほどの収入を得られるような、何か副業を始めろと言うのだ。
そのようなことを以前から言っていたが、私はいつもの如く「はい、はい」といいお返事だけかまして真剣に考えていなかった。
我々の目的地マレーシアは東京の半分ほどの費用で生活できるらしいので、夫の収入のみでも何とかなるんじゃね?とタカをくくっていたことと、
本業のOL生活が多忙を極め、日々22時頃まで会社にいるため時間が無く、正直副業どころか本業も何も、とにかく考えたくないのだ。
時間が無いというのは心が削られる、、この話はいずれまた。

いいお返事ばかりして一向に何も動かない私に業を煮やした夫は、私が趣味で作成しているものを、ECサイトで販売をするという具体案まで出してきた。

「クッソめんどくせぇ・・」
正直それ以外の何も浮かばなかった。

夫は私を否定したことが無い。

いわゆる毒親に育てられた私は、否定されないことに最初おおいに戸惑ったが、だんだん夫に育て直され、今回の副業提案も、彼が真剣に私の移住後の生活における拠り所を探そうとしていることを瞬時に理解できたので、一応今回はいいお返事だけではなく、ちゃんと考えることにした。

毒親に育てられると自立心が育つ。

よって私は異様に働くことに執着(というよりも自活できないことを異様に恐れると言ったほうが近い)しているところがあり、夫が認識しているかはともかく、毎日忙しくしていないと不安だった人間がいくら海外移住したとしてもいきなり毎日優雅に過ごせるわけがない。

とはいえ、まだ趣味のものを販売できる自信もないので、海外での転職サイトでも登録してみようと思う。

色々あり、ちょっと安心。
移住したいばかりで、移住後の生活のことなにも考えていなかった。
これでは、
とりあえずワーホリきました☆ミ
とかわらないではないか!

まだ何をするか具体的に考えていないけれども、怪しげなECサイトで呪いのワラ人形のような熊が売り出されていたら販売者は私と思ってほしい。
つかい道は、みなさんにおまかせする。

それではまた。


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