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転職適齢期について考えた

同僚45歳(男性)が転職面接時に毎回先方から「なぜ45歳にもなって転職活動をしようと思ったんですか?」と聞かれるらしい。

この彼と私の勤務先は昨今の不景気のご多分に漏れず、この数年経営が非常にヤバい状況であり、先日ついに早期退職募集という名のリストラが始まってしまった。
幸いにも年齢・所属部署等の総合的判断で我々は対象を免れたが、正直
「ついにここまで来たか・・」とある意味感慨深かった。

貧乏でも金持ちでもない、大手企業の平社員の父とパート主婦の母のもと、1990年代後半のバブルは弾けたあととはいえ、比較的平和な田舎で10代を過ごした自分にとって、早期退職募集というのはまだまだ対岸の火事だったのだ。

育ったのが田舎というのも大きかったのかもしれない。
20代半ばまでに結婚し、結婚したら夫の扶養に入り、夫を「ダンナ」と呼び、子供を連れて家族でイオンへ毎週末行くような未来を平和な10代だった私は疑うこともなかった。

それがなぜだか大きなイオンのある街ではなく東京で、30代に突入しても結婚せずシコシコ働く大人になってしまった。
恐ろしいことに30歳を数年超すまで自分のキャリアについてなにも考えていなかったし、どうしようもなくなれば死ねばいいやぐらいだった。

ようやく自分のキャリアプランやライフプランを考え始め、日本が恐ろしく不景気で生きづらい事に気づいた頃、私はもはや30代になっていた。

ちなみに我が一族の女性陣は長寿です。
祖母は現在95歳だけど、リアルにあと10年は生きそう。
よって、私もおそらく90歳ぐらいまで普通に生きると思う。
ピロリ菌も除去したし。

こういった背景も考えると45歳転職がこの先普通の時代になると思う。
というか、親世代のように新卒から40年働ける会社のほうが確実に少なくなっている。
きっと私の定年も恐らく70歳ぐらいだろう。もう45歳転職がスタンダードな時代になる。

だから転職諦めず頑張って。
これは私から同僚45歳へのエールとして。
あと45歳になったときの自分へも。


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