デザイナーへの道。天性のデザインセンスを持つ本物たちには勝てないと痛感した話
僕は俳優を目指す上で、自分のアピールポイントとなる特技を作ろうと、デザインについて極めることにしました。
1.デザインクラスの授業
デザインが学べるクラスの授業では、週に2回、半日掛けてデザインについての勉強がありました。
デッサン・水彩画・模型作成・ガラス細工・油絵等など、様々な分野のデザインについて、実践形式での授業。
僕の入学したクラスは、「勉強するより絵を描いていた方がマシ」という人が半数を占めていましたが、その半分は将来デザイナーとしての道を目指している人でした。
その中でも、トップクラスのデザインのセンスを持つ、2人の友達がいました。
2.ツートップ
その2人は、僕が高校で仲良なった5人組の中の2人でした。
とにかくデザインに関しては天才レベル。
「将来自分が住みたい家のミニチュア模型を作ってみましょう」という課題があった時に、僕が1時間くらいかけて家のイメージ図を描いていた時に、もう彼らは模型が出来上がっていました。
え、うそでしょ!
僕が3時間の授業が終わるギリギリで仕上げたころには、彼らはお互いの模型について、一通り語り合っていました。
レベルが違いすぎる・・・。
彼らはよく「ムサビかタマビに行きたい」と話していました。
ムサビかタマビってなんだ?
ムサビは武蔵野美術大学の略で、タマビは多摩美術大学の略。
東京にある有名な美術大学でした。
彼らをきっかけに、デザインの道を目指すのであれば、ムサビかタマビが登竜門であることを知りました。
3.ムサビかタマビを目指して
俳優を目指し、東京へ行くとしても、まずは東京という地に知り合いを作るために学校に通うことは必須。
そこで、ムサビかタマビに行くことを、選択肢の一つとして考え始めました。
目的は、ある程度のレベルのデザインスキルを身に着け、俳優のオーディションの時に特技として書けるネタにするためです。
デザインクラストップ2の彼らのレベルに追いつくためには、基礎基本から勉強することが大事だと思い、デッサン教室に通うことにしました。
それから毎週土曜日、デッサン教室で丸一日デッサンをする日々がスタート。
デッサン教室に行くと、鉛筆ひとつで、モノクロ写真レベルの絵を描く猛者がたくさんいました。
どう見ても写真じゃん
1年半くらいデッサン教室に通いましたが、トップレベルの人たちには到底追いつけませんでした。
これがデザイナーへの道か・・・。
岡山にある一校の中でもトップ集団についていけなかった僕が、全国からデザインの猛者が集まるムサビかタマビに入ることは不可能だと、デザインの道は諦めました。
まとめ
この絵は僕の卒業制作の、油絵で描いた作品です。
東京に出て俳優になるチャレンジについての、情熱を絵にしてみました。
デザインの道は断念しましたが、俳優を目指す道の手段のひとつだったので、あまり大きな出来事ではありませんでした。
むしろデザインの世界に少しだけ触れることができ、将来的に時間が出来た時に、趣味レベルで色んな水彩画を描きたいと思えるスキルが身に付いた貴重な経験でした。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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