人生に悩む少年が、丘の上から街を見下ろし「自分の人生」を俯瞰し客観的に見てみた話。
中学校まで踏んだり蹴ったりの人生だった僕は、美術の先生のおかげで自分に自信を持ち、将来のことをちゃんと考えるようになりました。
それから高校の進路を決める時期に差し掛かり、これからどんな人生にしたいか、日々考えていました。
どんな人生にしたいか
小学校までは、ちびデブ眼鏡のいじめられっ子。
中学校ではたこ焼きくんといじられ、バスケ部落ちこぼれ、学校内のカースト制で言うところの「下の下」の存在。
まだ15歳なのに、僕の人生はどん底状態。
さらに勉強もしていなかったので、進路と言われても検討がつきませんでした。
とりあえず毎日犬の散歩で山に向かいながら、山の丘の上で一人、人生を考えていました。
ラッシーはいつも舌を垂らしながら、「へへっ」と笑ったような表情で、「ワンワン!」と吠えてきました。
丘の上から見えた実家と学校の距離
山の中腹にある丘の上からは、僕が住んでいた街が見下ろせました。
ふと、僕の家はどこだろうと探して見たところ、見つけました。
丘の上から見た実家は、直径1センチほどの大きさでした。
さらに、僕の学校はどこだろうと探してみました。
学校も同じような大きさで、いつもは家から15分くらいかけて歩いていた距離も、丘の上から見たら家と学校がすごく近くに見えました。
ふと、左手と右手の親指と人差し指で輪っかを作り、家と学校を囲んでみました。
すると、僕が手で作った輪っかの中に、家と学校が収まってしまいました。
丘の上から自分が住んでいる街を眺め、自分がいかに狭い世界で悩んでいたか、ということに気づきました。
水平線の向こう側
今住んでいる街の先には何があるんだろうと思い、その先まで見てみました。
すると、街と空が重なった水平線が見え、この先にずっと街が続いているんだろうなと思いました。
こんな小さな範囲で悩まなくても、あの先に行けば、これまで僕を見て笑っていた中学校のみんなと会うことも無くなる。
新しい場所で新しい友達を作れば、今までの自分を卒業できるかもしれない。
そう思い高校の進路は、「知り合いがいない学校」を選ぶことにしました。
そして、いずれはこの街を出て、東京へ行くことを決めました。
まとめ
この時から、現状を俯瞰して見る癖がつき、何か悩ましいことがあれば客観的に自分の人生を見るようにしてきました。
何か人生で悩んだことがあると、空の上から自分の生活を見るようにして、「もっとこうしたらいいんじゃないか」と考えてみると良いかもしれませんね。
続きはまた次回お話しします。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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