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2013年4月7日

安全祈願で貴重な体験

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今日はデウチェからショマレに移動した。その途中パンボチェという村に立ち寄り安全 登山祈願と妻の安産祈願を行った。パンボチェの寺院はこの辺りでもっとも古く 600 年 以上の歴史があるという。前回もこの由緒ただしき寺院にて、祈祷を行なってもらった。 久しぶりに通る寺院だが、なるほど至る所に歴史を感じる。壁にかけてある曼荼羅、お 面、壁画どれをとっても文化遺産ものであろうか。

プジャ(祈祷)は 1 時間ほど続けられた。 僕は作法に疎いのでひたすらシェルパの真 似と高僧の言うとおりにプジャを行った。プジャが終わると高僧の部屋に案内してもらう。そこにはジョモミヨラサンガ、つまりネパールのエベレストの神様が描かれている 壁画があった。貴重な壁画を見せてもらい、礼をいうと今度は下の階の仏間に案内して もらった。そこには鍵のついた容れ物があり中にはなんとイェティの頭の皮と手がある ではないか!以前クムジュンの寺院にて頭の皮をみた事があるが手までついているの ははじめてである!手も頭も乾燥しているとはいえ常人よりも遥かに大きかった。その 光景に驚いたが僕は写真を撮る気にはならなかった。僕達の認識ではイェティはただの 未確認生物であるが、こっちでは不吉な妖怪の類だからだ。

貴重な体験を後に、昼食をパンボチェでとったあと今日の目的地であるショマレに向か った。そこからショマレまでは 1 時間ほどでたどり着くことができた。午後の早い時間 についた僕達は午後をゆっくりと過ごせた。夕方になり、ンガテンバシェルパが僕達が 泊ってる Everest Resort lodge に遊びにきてくれた。ンガテンバは 03 年、08 年のエ ベレスト遠征クライミングシェルパとしてきてくれ、2 つのミウラエベレストプロジェ クトをサポートしてくれた。今回もお願いしようと思っていたがンガテンバさん自身が 高齢であるということで、自らリストには加わらなかった。

しかしこうして会いに来てくれたのは非常に嬉しい。父も再会を喜んだ。ンガテンバさ んは今回、米国のアイランドピーク遠征隊をガイドし、昨日登頂して今は帰宅中で今日 はギャンズマまでいくという。もう 4 時だったそこまで暗いうちにたどり着くか心配だ ったが 2 時間もあるけばつくという。ぼくたちは 2 日間かかったというのに...。ンガテ ンバは別れ際、颯爽とショマレを通る街道に消えていった。


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