2013年4月19日
思いがけない休養日
今日は思いがけない休養日となった。父が昨日、目がかすむというので、高所による影響を考えた。そのため昨日は酸素を十分に吸って寝てもらった。朝になっても状態は改善されず、目がかすむというので白内障を疑う。以前、父は右目の白内障が進んでいるとクリニックで診断されたことがある。いずれにしろ、80歳の白内障であれば、今回の遠征でどうにかなる問題ではないので、日本に帰ってから処置をしてもらおう。
休養日とはいえ、やることは多い。昨日プジャが終了し、登山は実質開始している。今朝も朝2時からシェルパ達はアイスフォールを抜けて、荷物をC2まで運びに行った。シェルパ達が荷物を運ぶ時、その場所によって値段が変わる。これをボクシスというが、この事前の取り決めもしっかりとサーダーとしなければいけない。これまでのスタンダードというものがあるが、僕たちの隊も場合、通常の第3キャンプの追加となるC3“やC5など特殊なキャンプがある。そのため細かい取決めをしなければいけなかった。サーダーと一応の合意に達した。
外はまだ日が差している。ここの天気は日が差ししている時と曇っている時では温度が10度以上違う。せっかく、倉岡さんシャワーテントを作ってくれたので、使ってみることにした。テントの中であれば、とても暖かい。バケツとジョウロを持ってきてもらい、ベースキャンプ初シャワーを体験することにした。
足元には貫田さんがミウラドルフィンズに来る途中見つけて買ったというスノコがある。ダヌルが温かいお湯を持ってきてくれ、平出君がカメラを回しながら、僕のセクシー入浴シーンを撮ってくれた。これまで桶のお湯で頭を洗う程度はあったが、体中お湯を浴びるのは何とも気持ちがいい。しかし、バケツのお湯には限りがあるし、その間シャンプーをしてそれを洗い流さなければいけなかった。数分のシャワーだったが十分に満足した。
お昼はなんとまたピザが出た。こんな山の中でピザを焼くとは僕たちの隊のコックはなかなかやる。お昼すぎには、次回の荷揚げのために酸素の計算や、EPIガスの数、コッフェルの配置などを細かく決めた。高所ではあまり計算をすると頭がフラフラする。
夕方、父がまたまたアイスフォールに行きたいという。そこに兄と早坂さん、そして大城先生も同行したいというので大所帯でアイスフォール散歩をする。
みんな久しぶりのアイスフォールではしゃいでいた。
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