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負けない身体作り

本日は、2020年5月9日です。7年前の今頃、僕たちはプモリのキャンプ1(C1)で高度順化をしていました。すると、BCから僕たちのシェルパの一人が盲腸に、もう一人は虫歯がひどい、ということで急遽レスキューヘリを呼んで、彼らをカトマンズに連れて行くことにしました。ということで、皆さん、いくら体力があってもエベレストに登れません。体調を万全に整えて、新型コロナにも負けないように、いつも体調管理を頑張って気をつけてください。

本日のMIURA流クライムビクス

三浦豪太が考案する『MIURA流クライムビクス』を動画で詳しく紹介しております。以下の種目をクリックしてみてください!一緒に頑張りましょう!!

【準備体操】
  登山体操 ・・・リズムよく、楽しくトレーニングしましょう

【メイン運動①】 
  ①ウォーキング・・・2.4km
  ②階段のぼり・・・27階分、もしくは踏み台昇降・・445回分
  ③スロージョギング・・・15分間(5分間×3セット)
   ※①、②、③より1種目を選択してください
【メイン運動②】 
  ハーフスクワット・・・25回×3セット

【補助運動】
  かかとタッチ・・・15〜25回×3セット

三浦豪太の遠征日記 −2013年5月9日−

スライド1

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今日はプモリC1で、飽きずにずっとのんびりエベレストを眺めていた。前回の高度順化でプモリC1に来たときは、スポンサー・バナー撮影や日本との中継などで暇がなかった。今回は特にそういった用事も作らず、プモリC1にいることが目的であったためとてものんびりしていた。

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それにしてもここから眺めるエベレストは最高である。北側と南側のルートが同時に見えるのはヒマラヤ広しといえども、このロケーションくらいではなかろうか。

これまでに、貫田さんがエベレストの北側から登った時の話や、倉岡さんのエベレスト登頂の話しを聞いていた。二人ともいつもバカな話をしているが、改めてすごい登山家なのだなと思う。

五十嵐さんが持ってきた望遠鏡を借りてのぞいてみると、第三キャンプから上にルートを伸ばしている様子が見える。今朝は無風なのでそのままサウスコルから上へとルートが伸びるだろう。さらに北側のルートを見ると、なんと北側も多くの人が登っている。今日、明日は快晴が続くので、登頂日和でもあるし、ルートを上へと伸ばすのにも最適だ。

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エベレストの写真を何枚も撮っていると、もう一つ面白いことに気が付いた。それはクーンブ氷河に偶然ハートマークの湖があるということだ。朝、それが反射していて、さらにエベレストも入る。ポストカードにすれば売れるかも…。

そんなのどかな会話をしていると、突然不穏なニュースが流れてきた。それは今日、サウスコルに荷あげするはずの、僕らのチームメンバーであるミンマ・ヌルシェルパが体調不良のため降りてきたというのだ。その後、彼はすぐにHRA(ベースキャンプの病院)に行き、盲腸だと診断された。そのころにはすでに午後になっており、いつもの通り雲が湧き出てきた。ヘリコプターを手配したが、それも飛べるかわからないという。僕達はヘリコプターの音を耳を澄ませて待っていた。盲腸とはいえ、それが破裂してしまったら大変だ。事は一刻を争う。

貫田さんが一生懸命カトマンズにいるエージェントと話している。

夕方16時、やっとヘリの音が聞こえた。そのヘリにミンマが収容された。そのついでにキッチンアシスタントのディンディもヘリに乗り込んだという。ディンディは一昨日から歯が痛く、見ると歯茎が腫れていた。ひどくなる前に歩いてナムチェの歯医者まで行くように何度も言っておいたのだが、ちゃっかりミンマのヘリに乗り込んだようだ。しかし、ミンマはカトマンズの病院にいくのにディンディはどこまで行くのだろう?とサーダーのギャルツェンに聞くと、ディンディだけルクラで降りるということらしい。ルクラにも歯医者があるそうだ。帰るのにナムチェよりも一日余分に歩かなければいけなくなるが…。

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高度順化とはいえ、ほとんどのメンバーはすでに5900m程度の高所に順化している。今回のプモリC1はエベレスト登山前のちょうどいい休暇のようなものだった。午後には白玉入りのお汁粉を作った。たぶん世界中を見渡しても、高所でこんなモノを作っている人は他にいないだろう…。



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