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トレーニングも一歩ずつ

本日は2020年5月14日です。7年前の今頃、いよいとエベレストアタック出発前ということで、大忙しでした。そこからさらに遡ることですね、5月ちょうど14日だったんですけれども、ユーロコピュターのエキュレイユB3(AS350B3)ですね、それがエベレストの山頂に到達したというニュースを聞きました。反対に僕たちは、一日一日8日間をかけて、これからエベレストの山頂に行くということです。ヘリコプターで行けたらどんなに楽なのかな、と、その当時思っていました。トレーニングに近道はありません!皆さん、頑張ってください!

本日のMIURA流クライムビクス

【準備体操】
  登山体操・・・リズムよく、楽しくトレーニングしましょう

【メイン運動①】 
  ①ウォーキング・・・2.4km
  ②階段のぼり・・・27階分、もしくは踏み台昇降・・445回分
  ③スロージョギング・・・15分間(5分間×3セット)
   ※①、②、③より1種目を選択してください
【メイン運動②】 
  フロントランジ(歩幅3歩)・・・20回×3セット

【補助運動】
  サイドレイズ・・・左右10〜15回×3セット

三浦豪太の遠征日記 −2013年5月14日−

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アタック二日前になるといろいろやらなければいけないことが目白押しになる。まず、アタックに必要な電化製品の充電だ。カメラ、通信機器、ブーツヒーター、ゴーグルヒーター等、今のうちに電気を充電しなければいけない。さらに心拍計の電池を換え、ヘッドランプの電池も換える。昨日は装備チェック、今日は充電、明日はきっとウエア類の点検だろう。お昼を食べて、明日までにやるべきことを整理していると、近藤謙司隊のなすびさんが我が隊を訪問してくれた。

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先日、高度順化の際、アイスフォールですれ違っただけだが、律儀に「なすびのきもち」というなすび漬けを持ってきてくれた。彼は今回ジリからここまで歩いてきた、ジリはルクラよりもさらに1週間ほど先にある。エベレスト登山を目指す人はめったにそんなに遠くから歩いてこない。彼が今回、エベレスト目指しているのは、彼の出身地である福島の人達に勇気と元気を出してもらいたいからだそうだ。先日、しっかりとC3までタッチをしてきたようだ。タレントというので最初は構えてしまったが、真面目に登山に取り組んでいる姿勢が見え、とても素朴で好感の持てる方だった。

なすびさんが帰った後、サーダー(シェルパ頭)のギャルツェンから相談があった。それは登頂ボーナスについてだ。前回、高度順化に行ったとき、ギャルツェンから相談があったので、これまでのボーナスに準じた額を言ったが、それではシェルパが納得しないのだという。よくよく話を聞いてみると、頂上に行くシェルパのボーナスはいいのだが、それ以外のシェルパのボーナスを上げてくれというのだ。

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08年の遠征の時、ボーナスと頂上に行くシェルパを増やしてくれという相談をサウスコルで受けたことがある。この時、肺水腫を患い、疲れでへとへとなのに、その時いきなりそんな話をされたので急遽、酸素ボンベの計算や頂上へのボーナス計算をしなければいけなかった…。そんな事態を避けるために僕は事前にボーナスを提示してシェルパにやる気を出させるようにしたのだが、それが裏目に出たようだ。要はサーダーが登頂シェルパを選ぶ際に、選ばれないシェルパから不平が出ないようにしたいそうだ。

もともと、ボーナスというのは登山隊の好意として支払うものである。彼らはすでに、ボクシスといってどれくらい荷を揚げたかによってそれ相応の金額が払われているうえ、サラリーも出ている。ボーナスはあくまでボーナスであり、そもそも高い、低いという問題ではないのである。しかし、今回は皆のやる気の維持と、登頂シェルパについての問題を避けるために金額を言ってしまったので、それについてシェルパ達が不平をいったようだ。

ボーナス問題については、低ければ満足度に影響するし、高すぎると相場を上げてしまう恐れがあるので、とてもデリケートな問題だ。結局、待ってもらうシェルパに対しても、C4で待機するシェルパとC2で待機するシェルパに対しても、ある程度支払うことで合意した。これでサウスコルで問題がなければいいが…。

その後、気分転換を兼ねて、お父さんとアイスフォールの探索に行った。アイスフォールは日々その顔を変える。この前まで氷が張っていたところが湖になったり、氷の山が石とがれきになっていたり、ほんの数日行かなかった道が塞がれていたりする。きっと、僕達のアタック後には、また違った顔を見せるのだろう。アイスフォールを眺めながら、今回の遠征について思いを馳せた。

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序盤は天候が安定せず、高度順化のスケジュールが大幅にずれた。そのため、父の高度順化はプモリのみで行った。また、本来はディンボチェまで標高を下げて身体を休めるのを、ベースにいたまま酸素を使って代用した。しかし、結局天候によりアタック自体が後半になってしまった。そのためもう一度プモリでの高度順化を行った…。それから6日後にアタックだ。僕にとってはリズムが非常によく、調整がしやすかった。父のコンディションも良好で、咳も下痢もなく、風邪もひいてない。

予定変更や調整続きのアタック準備だったが、結果オーライではないかと思う。明日は体をゆっくり休めて、出発に向けた最終調整を行おう。


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株式会社ミウラ・ドルフィンズ公式note:冒険家でありプロスキーヤーの三浦雄一郎と三浦豪太が提供するアンチエイジング、 低酸素トレーニングプログラムを始め、冒険スピリットを後世に伝えるためのキッズキャンプも行っております。▶http://www.snowdolphins.com/

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7年前(2013)の今、当時 80 歳であった三浦雄一郎(プロスキーヤー&冒険家、クラーク記念国際高等学校・校長)は世界最高峰のエベレスト山頂を目指していました。 あのときの日々を辿り、これから 1 か月間 『それぞれのエベレスト』を目指す、三浦豪太(プロスキーヤー、博士(医学))が考案したエクササイズ・プログラム を この『MIURA チャンネル』にて WEB 発信してまいります。こどもからご年配の方まで 1 日約 30 分前後、楽しく無理なく身体を動かすトレーニング・プログラムです。

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