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可逆性の原理を知っていますか?

"7年前の今頃僕たちは、ベースキャンプにいました。つい先日、C2から降りていたのですが、実際のアタックまでには天気が安定するまでしばらく時間がかかると言うことで、じゃあどうしよう、プモリに行こうじゃないか!と言うことで、明日からプモリへ向うことが急遽決まりました。慌ただしく準備をしています。
トレーニングですね、意外に外に出ると、雨だったりとか、呼び止められたとかあります!そんな時でもどんな状況でも、楽しみながらやってみましょう!皆さんがんばってください!"

本日のMIURA流クライムビクス

三浦豪太が考案する『MIURA流クライムビクス』を動画で詳しく紹介しております。以下の種目をクリックしてみてください!一緒に頑張りましょう!!

【準備体操】
  登山体操 ・・・リズムよく、楽しくトレーニングしましょう

【メイン運動①】 
  ①ウォーキング・・・2.4km
  ②階段のぼり・・・27階分、もしくは踏み台昇降・・445回分
  ③スロージョギング・・・15分間(5分間×3セット)
   ※①、②、③より1種目を選択してください
【メイン運動②】 
  バックランジ(歩幅2歩)・・・50回×3セット

【補助運動】
  ショルダークライマー・・・10回×3セット


三浦豪太の遠征日記 −2013年5月8日−

スライド1

サイクロンが接近する可能性があり、天気が15日まで荒れるとの予報で、僕たちは再度プモリC1まで高度順化をすることにした。父と僕たちはこれまで順化のプログラムを変えてきていた。それは前半、悪天が続き通常の高度順化プログラムを消化できなかったからだ。

そのため、父は前回のプモリ高度順化を最後にして体をなるべく回復させる方向に、一方サポートする僕たちはC3まで行って7000mの高度順化を行ってきた。本来なら今日までにアタック体制ができている状態ではあったが、ここからさらに10日ほど遅れるのでお互いの順化度合を低めてしまう。また10日間は休むには長すぎる。再度順化と身体がなまけてしまうのを防ぐのに今回プモリC1まで来ることにした。順化目的で動く場合、なるべくゆっくりとアプローチする。無駄話や昼食の時間を十分にとりながら、プモリC1には結局15時に到着した。

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プモリのC1は2か所ある。一つは前回滞在した5750m地点。もう一つのテント場はそれよりも150m高いところにある。お父さんの調子はとてもよさそうだった。心拍は標高が高くなればなるほど安定しているようだ。

前回の滞在は5750mだったが今回は5900m地点までテントをあげた。エベレストの真向かいにあり、150m標高を上げるだけでも景色はずいぶんと変わる。ここだとエベレストベースキャンプから頂上までのルートが一目瞭然だ。

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夕食を食べた後、エベレストを見ると頂上以外ははっきりと見える。さらにここからはクーンブバレー全体が見え、アマダブラム、カンテガ、タムセルク、ロブチェイースト、ロブチェウェスト、タウチェが一望にできる。今日は夕日がエベレスト山頂にかかるかと期待したが、頂上は北風が吹きすさび、なかなか山頂の姿を拝めることはできなかった。

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それにしても素晴らしい場所であるここに、高度順化とはいえ二日間もいることができる。明日も夕景のエベレストを期待したい。ちなみに夕食のカレーは出発前にキッチンにて羊のスジ肉をトロトロに煮込んで作ったカレーだった。僕のヒマラヤ史上3本の指に入るおいしいカレーだった。


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