雑なストーキングで恋が終わった件(短編小説)

 今日は彼ピ(彼氏という意味)になる予定の、わたしの彼ピッピ(友達以上恋人未満の男性という意味)であると断言したい池面出汁(いけめんだし)良男(よしお)くんとの待ち合わせを遠目から見ていると、わたしの目の前でトラップ的なイベントが発動してしまった!

 なんと……今、池面出汁良男くんが待ち合わせをしていた相手は、わたしが今までストーキングをしていたときには現れなかった、見たことねえ女だった!

 手えつないでるし、マジ嫉妬しそう!

 あっ、キスまでしやがった! ふざけんな! ふざけんなっ! ふざけんなーっ!

 こうして、わたしの彼ピッピ(話したことない)である池面出汁良男くんとの恋は終わったのだった……。

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