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韓国の食肉飼育場から救われた犬たち (3) 犬食の終わり

この記事は前話(1)https://note.com/miumiu_hime/n/n709ab895cf89   と(2) https://note.com/miumiu_hime/n/n380f00b85571   からの続きです。

ミート・ファームの元経営者は40年間以上も続けてきたが、その事業自体には将来性がないとすでに大きな不安を抱いていました。

彼はNGOにそこを引き継いでもらうよう許可して食肉場を去り、今では野菜を栽培する農家として働いています。

犬たちを救助したNGO/HSI(人道的国際社会)ソウル代表のキムさんは、犬たちが抱いている人間への恐れを克服するためには多くの時間が必要だといいます。

各地の飼育場から救われてきた犬のうちには元々は飼主から捨てられたペットもいて、彼らは比較的簡単に家族生活に適応することができます。しかし、他の犬たちは一生をワイヤーケージ内で過ごしてきたので、家庭犬らしくなる方法を学ぶのに助けが必要です。

新しい飼主に引き取られても、柔らかいベッドに横になる方法や TV、芝刈り機、洗濯機や遊び方などを知らないのです。

すべてがまったく新しく、たぶんかなり恐ろしいものと感じるでしょう。従って、リハビリは困難で大変な作業です。

元食肉場経営者たちはお金を稼げると信じて事業を続けてきたが、実際はうまくいかず、何も稼げず、政府からの圧力は高まって、いいことは何にもありませんでした。

NGOのキムさんは今後について次のように考えています。「韓国の犬肉食産業は終わりを迎えています。時代の変化の速さは驚くべきもので、過去たったの5年の間に犬の肉を食べたいと思う人は激減したため、多くの食肉場が次々と閉鎖されました。

全飼育場が完全に閉鎖されれば犬たちにとってだけでなく、経営していた1人たちも救われることになるでしょう。これはもはや瀕死の産業だからです。」

キムさんはさらに「私たちが犬肉を好むと思われているのは遺憾です。ほとんどの韓国人は犬を食べず、実際そのことには恐怖さえ感じている。西洋人たちはだから、誤解しています。

韓国には犬肉産業を終わらせるための大きな動きがありました。そのことを認識することが重要と思います。」と述べました。

この数年間で、韓国人は犬を食べ物ではなく仲間と見なしたので、犬肉に対する需要は劇的になくなりました。

食肉用犬飼育場に対する一連の法律と規制も政府によって新しく発表されました。

続く。

https://www.hsi.org/

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