小さな旅・思い立つ旅|梅の季節に滋賀南端へ[琵琶湖〜瀬田川〜信楽の森]篇
ずっと欲しかった梅の木を、ようやく庭に植える。紅千鳥と枝垂れ梅。
「梅は百花の魁」、これから咲くのがとても楽しみ。
庭にはキンカンも植わっており、実がなるこの季節はヒヨドリが毎日やってくる。美味しそうにキンカンを食べつつ蹲の水を飲む。その風景がリビングからよく見えて、なんともほっこりするいい季節。
「梅に鶯」、キンカンにヒヨドリ。
冬から春に変わるこの時期は、気温も少しずつ暖かくなり、なんとなく気分も高揚してくるいい季節。
「梅一輪 一輪ほどの 暖かさ」
共感と既視感のいい塩梅
新たな価値を〜とか、イノベーションが〜とか、まだ見たこともない新しいものを求めることが、どの業界でも多いわけで。。
今あるものと同じでは勝てない、差別化できない。なので新しい何かを、という流れかと。
でも、奇抜すぎても共感は得られない。かといって、既視感がありすぎると普通すぎて物足りない。共感と既視感のせめぎ合い。。
例えば、飲み物のパッケージで赤が売れる場合、オレンジやピンクは売れるかもしれないけど、それでは新しさには繋がらない。とは言っても、いきなり青を出したら不味そうに見えてしまう。
なので、青みがかったピンクや、赤みのあるブルーなど、共感と既視感の絶妙なバランスを探ることが重要となる。
「共感と既視感のいい塩梅」
梅の季節に滋賀南端へ[琵琶湖〜瀬田川〜信楽の森]篇
日本最古の和歌集『万葉集』には、梅を詠んだ歌が110首。一方、桜を詠んだ歌は40首ほど。花見といえば、桜ではなく梅の花のことだったことからも、古代から梅はとてもとても人気者。
と、いうことで日本人に馴染み深く、文化に根ざした梅を求めて滋賀の南端へ。
琵琶湖に、瀬田川に、信楽の森。
なぎさのテラス
湖畔に建つ4つのカフェと公園。
片流れ屋根の建物が4つ、同じ大きさで異なる外装。
適度にバラバラなのが、湖畔ののどかな風景にはちょうどよく、これがまったく同じ建物が4つだと少し寂しく感じると思うので、とてもうまい設計だなぁと。
湖と芝生と色とりどりの建物。
色のバランスの良いなぎさのテラス。
石山寺
琵琶湖から流れ出る瀬田川の西岸に位置する真言宗の大本山。
石山寺の観音は京都の清水寺、奈良の長谷寺と並んで三観音のいわれ、源氏物語が執筆された場所としても有名はお寺。
1年を通じて季節の花が絶えない「花の寺」としても知られており、これから梅の季節にはもってこいの場所。
立木音楽堂
音楽堂でもあり、カフェでもある場所。
もう、最高の立地で、その立地を生かす窓の配置も絶妙な建物。
ステージを観るための音楽堂の座席配置のままカフェを運営しており、ステージの背後にある大きは窓の外には、瀬田川の絶景が広がる。
風景が最高のステージとなる音楽堂カフェ。
叶 匠壽庵 寿長生の郷
瀬田川のほとり、63000坪!の丘陵地に広がる「寿長生の郷」は、滋賀県の和菓子屋さん、叶 匠壽庵が求める理想の里山。
寿長生の郷には約1,000本の梅林や柚子畑、300種を超える自生の植物が四季折々に美しい花を咲かせ、実をつける。なので梅の季節になると、いつも行きたくなるところ。
天下一品 上朝宮店
あのラーメンチェーンの「天下一品」。
だけど、このお店だけ築100年の古民家でやっており、秘境の料亭のような「天一」として有名なところ。
本店に次ぐ、第二の聖地とも言われているようで。
手打ちそばと朝宮茶の店 黒田園
とても人気のお蕎麦屋さん。
行列ができるので、行くタイミングは要注意。
古民家の雰囲気も、蕎麦もいいし、わざわざこの場所までたどり着くイベント感も含めていい感じ。
MIHO MUSEUM
言わずと知れた有名は美術館。
設計はI.M.ペイで、森の中に突如あわられる巨大な物体。
レセプション棟と美術館が離れて建っており、その距離500m。なので、まずは美術館に行くまで500mの道のりをのんびり歩くところから始まる。
トンネルがあり、吊り橋があり、森がある。
季節のいい日にハイキングがてら行きたい場所。
冬季休業なので要注意。
Gallery & Cafe ENSOU
森の中にあるタルトのお店であり窯元でもある場所。
5000坪!の敷地の中に、小川があり橋があり、茅葺き屋根の建屋があり、カフェがある。
京都清水で四代に渡り、茶道具や器を作陶する「嘉祥窯」の窯元でもあるので、カフェのインテリアがとてもいい。
こんな場所で作陶できるのが羨ましい限り、、
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?