理想郷は創るしかない

教育改革をしたいならモデルケースが必要だし、どこかで体系的にちゃんと教育を学びたいなぁと思った時に、北欧諸国が良いのではないかと思った。

北欧といえば、「ゆりかごから墓場まで」の言葉に代表されるように、教育や福祉にめちゃめちゃ力を入れているイメージがある(し、実際にそうだろうと思う)。

本で読んだのか人に聞いたのか忘れてしまったが。北欧のどこかの国では、赤ちゃんが生まれると政府からこんな手紙が来るらしい。
「おめでとうございます。お子さんの誕生を心からお祝いします。そのお子さんは二人だけのお子さんではありません。国の宝であり、国としても大切にする責務があります。ベビーシッターや保育園、小児医療、その他子供に関わるすべてをケアします。お困りの際は〇〇まで連絡ください」
(ちゃんと調べてはないです。笑)

育児休暇は男性も80%以上取得するし、働いていても毎日16時には仕事を切り上げて家族と時間を過ごすのが一般的だと言う。

妻とも素晴らしいね、一度北欧に住んでみたいね、と言っていたのだが。

昨日そんな北欧話を友人とLINEでしていて。
そしたらこんな動画があるよ、と紹介された。

興味ある人は全部見てほしいが。
端的にいうと、北欧は確かに教育も福祉も素晴らしいけど、太陽が出る時間が短いからうつ病の人が多いし、今は移民政策に失敗して犯罪率も高い。税金も鬼高くて、国民の幸せ度調査も、本当かどうか怪しい。的な動画だった。

この動画がどこまで本当のことを言ってるのかはわからない。データだってどこを切り取るかで解釈が変わるし、何とでも説明できてしまうものだ。

でも、単純にこの動画を見て思ったのは、「あーそうだよなー。理想郷なんて存在しないんだよな。未来は自分たちで創るしかないんだ」という至極当たり前のことだった。

話は少し変わり。
友人が最近仕事で悩んでる。
その友人は、社内で希望する職種があって、手を挙げてそこに意気揚々と乗り込んだのだが。

そこには確かに自分の希望する仕事内容があったのだが。メンバーと上長がイケてなかった。

自分がどんなに「こういうことをやりたい」あるいは「会社のこういう課題を解決したい」と思って発言・行動しても、上司や同僚が「 現状を変えたくない『ことなかれ主義者』」で、友人の仕事を潰しにかかってくるそうだ。(暇か!苦笑) 

友人は純粋に良い仕事がしたいと思ってその部署に行ったけど、心の灯火が消えかかっている。

「仕事を仕事内容で選ぶか、一緒に仕事する仲間の質」で選ぶかは難しい。

前者はやりがいがあるが、上記パターンのように周りにやる気が削がれる可能性がある。後者は多分居心地が良いとは思うが、自分のやりたいことでない事をやり続ける苦痛というか、仕事=お金になってしまって、もったいない感じもする。

結局、仕事も人も選びたかったら、独立して起業するしかないのだ。もちろん、しっかり準備してビジネスプランと支度金と一緒にそれを実現する仲間を作らないと、稼げないリスクはあるけれど。

サラリーマンの良さである、(会社が存続する限り)一定給与は保証されるという点は担保しつつ。社内で自分のやりたいことをやり、働く仲間も自分が選べる、というのは、かなりレアケース。

ほとんどの場合は、仕事内容、人間関係、その他労働環境で○△☓の凸凹があって、そこと上手く折り合いをつけながら働くしかないのだ。

上の北欧の話ともつながるが。

「理想郷なんてない。自分たちで創るしかないのだ」

ただ。
楽天の仲山さんが提唱している「ネコ型社員、トラ型社員」 のように、ちゃんと自分を社内でブランディングして、何が得意で何が不得意か、何を社内で実現したいかを明確に周りにに発信し、そこに特化して仕事を受取り、周りの期待以上のアウトプットを出し続けることができれば。

「あいつは放っておいても、自分で課題を見つけ、仕事を創り出し、会社を良い方向に導く仕事をしてくれる」という究極の信頼を勝ち取ることが出来て。

組織の中にいながらスーパー自由なサラリーマンというモデルケースも無くはない。楽天仲山さんの他にも、私も社内で何人かそういう人を知っている。

彼らは頭がとても良いし、自分をどう見せるかを知ってるし、どこで戦うべきか、どこで本気を出すべきかを知っている。

だから普段はフラーっと社内をうろついて、お喋りをしたり、社外に出て、色んな人と会ったり、自由気ままに行動をするが。

いざというときの仕事モードの凄さとアウトプットの質の高さは半端ない。

そんな仕事人になりたいし。
会社や上司に文句を言うのではなく、圧倒的な結果を出して、会社や社会を変えていくような仕事がしたい。

それでいて、管理職にはなりたくない。笑
(だって社内政治に巻き込まれたくない。笑)

だから、踊る大捜査線でいう室井管理官のような人が必要。

じゃないと、「何好き勝手やってんだ!」って異動させられて閑職にさせられたり、雑務だけの業務を割り振られたり、いじめられる可能性も無くはないから。

会社で働く限り、政治的要素は少なからずある。だから、どの人なら部下を大切にし、部下のアイデアを尊重し、良い組織やルールを作ってくれるか、そういう人を見つけて、担ぎ上げて、その人に偉くなってもらうことも必要な気はする。

じゃないと下の人が活きないからね。
現場の人が活き活きしてない組織は(どんなに表面上の数字が良くても)終わってる。
それは労働組合活動5年間ガッツリやって学んだ大切なこと。

人を活かさない会社も、管理職も、これからの時代生き残ってくことは出来ないと思う。

でも会社としてそういう管理職を見極めて、適切な配置にするのがゲキムズなのよね。大きい組織になればなるほど。

人事は会社の一番の要諦。ここを間違うと本当に会社が簡単に傾くので。どう良いメンバーを管理職にし、育て、あるいはひどい管理職には降りてもらい、本当に質の高い経営をするかは、国も会社もどこの組織も同じだと思うけどめちゃ重要なんだよなー。

まぁリーダーに頼ってばかりではしょうがないので、自分は自分の仕事と役割を全うして、少しでも良い会社、少しでも良い社会(日本)を創るべく。仲間と奮闘するのみだ。

組織(や既存権力)と戦う人は孤独で、キツイし、心の灯火がすぐ消えそうになる。だから、そういう人同士がつながって「お互いキツイけど頑張ろうね」と励まし合う場所や繋がりが必要なのよね。

そういう仕組みも会社や社会で作りたいな〜。

まずは自分の心の灯火が消えないように。
自分なりのペースを作りながら頑張る。

以上

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