クリエイターEXPO出展レポート【費用・ブース作りまとめ】
こんにちは、マンガ家/イラストレーターのタソです。
2021年4月14日~16日に開催の、第10回クリエイターEXPOに出展してきました!
初めての出展でわからないことも多く、過去に参加された方々のブログ等をかなり参考にさせていただきながら挑みました。
そんな初参加の私が先輩方のブログに助けていただいたように、来年の参加を検討している…という方の参考に少しでもなれば良いなと思い、noteにまとめることにしました。
他にもどんな様子か気になる!という方はぜひぜひご覧くださいませ。
クリエイターEXPOとは?
クリエイターEXPOは、【イラスト】【動画コンテンツ】【webデザイン】【キャッチコピー】【広告漫画】【楽曲】【商品パッケージ】など様々なコンテンツを、クリエイターに直接依頼ができる商談展です。
私が出展した時の第10回クリエイターEXPOの概要はこんな感じでした。
【コンテンツ東京2021内 クリエイターEXPO】
日程:2021年4月14日(水)〜16日(金)
時間:10:00~18:00
会場:東京ビッグサイト 南展示棟
タソの出展ブース:イラストレーターゾーン【E-20】
参加目的
私がフリーランスのマンガ家/イラストレーターとして活動しはじめたのが、2020年4月21日。
既にコロナが流行っていた時代だったのでなかなか営業もし辛く、企業さんとの出会いの場が欲しいなと思ったのが参加を決めたキッカケです。
また既存のクライアントさんが東京の方が多かったので、お会いしたいなと思っていました。
クリエイターの知り合いも少なく、同業者の方がどのように仕事をしているのか?同業者の方と知り合ってみたい!と思ったのも、参加を決めた理由の一つです。
準備したものとかかった費用
参加を検討している方が一番気になるのは、準備するものや費用面と、それが回収できるかどうかというところではないでしょうか。
今回私が準備したものとその費用はこちらです。
かかった費用 合計:301,312円
いやーめっちゃかかりましたね…これくらいいくだろうなとは思ってたけど、目の当たりにするとすごい金額です…。
タペストリーやパンフレット等の詳細は下記です。
■タペストリー
発注先 : のぼり屋さんドットコム
商品名 : タペストリー・防炎ポンジ/フリーサイズ
作成サイズ : 幅:1200mm 高:1500mm
縫製加工 : 左右折り返し縫製
実際に設置してみて、もう少し大きくしても良かったなと思いました。
壁にドーンとタペストリーを設置したい場合は、幅は1400mmくらい、高さは1800mmくらいあるとキレイに見えるのかなといった印象です。
■パンフレット
発注先 : プリントパック
冊子概要 : A4サイズ 12ページ
印刷方法 : オフセット 両面4色
紙の種類 : コート110
加工 : 中綴じ製本(右綴じ)
印刷部数 : 1,500 部
過去参加された方の部数を参考にして1500部印刷しましたが、ぶっちゃけこんなにいらなかったです。
まだコロナになっていなかった2年前と比べて、来場者数が2万人ほど少なかったそうなので、そこも見越して1000部で良かったなーと。
コロナが落ち着いたら1500部あっても良かったかもしれないです。
ちなみに表紙のタイトル部分のデザインと、裏表紙のデザインは知人に外注しました。
パンフレットは下記からPDFをダウンロードできますので、よろしければご覧ください。
■名刺
発注先 : プリントパック
サイズ : 名刺(55×91・名刺ケース1個付)
色数 : 両面4色
紙の種類 : ケント220
印刷部数 : 500 部
名刺もこんなにいらなかったです。
パンフレットにも連絡先は記載しているので、150~200部ほどあれば十分でした。
■ブース用のパネル
パネル印刷 : 自宅のプリンター、コンビニプリント
サイズ : A4~A3
パネル台紙 : ダイソー「貼れるボード」
パネルスタンド : Amazon
Amazon等でもパネルボードは売っているみたいですが、ダイソーの貼れるボードで十分でした。
■貴名受
貴名受とは、自分がブースにいない時や商談中の時に、興味を持ってくださった方が名刺を入れておくための箱です。
ダイソーの厚紙を購入して自分で組み立てました。
伝えたいことがあればメッセージを書いていただけるよう、付箋とペンを置く場所もつけてみましたが、一度も使われなかったです。
貴名受自体は、名刺を入れてくださった方が数名いらっしゃったので、設置しておくと良いと思います。
私はコスト削減のために作りましたが、Amazon等で購入も可能です。
■ブース用ラック
パンフレット専用のラックなどを用意してる方もいらっしゃいましたが、このラックだと後で自宅でも使えそうなので便利です。
色々展示もしやすかったです。
搬入について
大阪からの参加だったので、すべて事前に発送しました。
クリエポの提携業者さんがいますが、私はヤマト運輸で発送しました。
「ブースに人がいなくても置いていってください」と書いておくと、そのまま置いて行ってくれます。
が、どこの運送会社かはわかりませんが、過去荷物が届かなかったということもあるそうなので、気になる方は立ち会いされた方が安心かと思います。
ちなみに私は前日に搬入・設置作業を行いました。
当日の朝からも搬入できるようですが、初めての出展でわからないことも多く、また配置にも悩んでしまい2時間ほどかかりました。
可能であれば前日からの搬入がオススメです。
ブースレイアウト
色々悩んだ結果、最終的にはこの配置で落ち着きました。
パンフレットやパネルは、真正面に向けるのではなく、少し両サイドに斜めに向けて配置しています。
この配置にした理由はこちら。
来場者は、歩きながらブースを見ています。
もちろん一番目に入るのは、ネームプレートやタペストリーだと思いますが、進行方向からでも視界に入りやすいように少しナナメに配置しました。
特に私の場合は、イラストレーターブースに出展していましたがマンガを描けるということもアピールしたく、パンフレットの表紙をマンガにしていました。
パンフレットにもしっかり注目していただきたかったので、より目立たせたかったのです。
またラックはテーブルよりもかなり通路側に出して配置しています。
前に配置されていると、商談中でも気兼ねなくパンフレットや資料を手に取ることができるので、チャンスを逃しにくいと思います。
出展スタイル
クリエポに出展される方の会期中のスタイルとして、大きくわけて3種類あります。
①ブースの前に立ってとにかく声を出してチラシを配りまくる
②興味がありそうな方に声をかける
③声をかけてくれた方とだけじっくりお話する
私はとにかくたくさんの方に知ってもらいたい!と思っていたので、最初から①の「とにかく声を出してチラシを配りまくる」というスタイルで行こうと決めていました。
それぞれメリットとデメリットがあると思いますが、実際に配りまくってみて感じたことがあります。
■声を出して配りまくるメリット
来場者は主にブースの壁の装飾を見ながら歩きます。
たくさんのブースが並ぶ中、自分のブースの絵を見てもらえるのはほんの数秒です。
実際のところ、0.5秒~2秒くらいではないでしょうか。
見るものが多すぎて、自分のブースは見すらしてもらえないこともあります。
そんな状況で、果たして私の魅力が伝わるのか?興味を持ってもらえるのか?
正直難しいですよね。
でも伝わらないなら、こちらから伝えれば良いじゃないか!
ということで声を出して配りまくってみた結果、その数秒では伝わらなかった私の魅力を感じてもらえた!と思う瞬間が何度もありました。
「フォロワー7万人のイラストレーターです」「クスッと笑えるマンガ描きます」「難しい話もわかりやすくします」などと声掛けすることで興味を引き、改めてタペストリーやパンフレットに目を向けてもらうことができたんです。
絵を眺めてもらう時間が増えたことで、本来なら素通りされてしまっていたところ、パンフレットを手に取っていただけたり、商談まで進んだケースもありました。
声を出すことで得られるチャンスもたくさんあるのです。
■声を出して配りまくるデメリット
声掛けすることでチャンスが増えますが、ずっと立ちっぱなし、声も出しっぱなしなので、正直めちゃくちゃ疲れます。
龍角散ダイレクトと足爽快シート必須です。
また興味がある人だけでなく、「私の絵に興味がなくても押しに弱い」という人もパンフレットを手に取ってくださるので、おのずと配布量が増えます。
待つスタイルに比べて、配布物の部数がかなり必要になりお金がかかるというのも難点です。
結果報告
さて出展の結果ですが、パンフレットを1500部用意したところ900部ほどもらっていただけました。
名刺交換いただけたのは50枚で、名刺をもらって行ってくださった方はもう少しいらっしゃいました。
初出展なのでこれが良いのか悪いのかは正直わからないのですが、3日間でこれだけの方と一気に出会えるというのは展示会ならではだと思います。
ちなみに今現在、成約したものはありませんが、お見積り依頼を1件いただいています。
(5/21追記)
1件成約、お見積り依頼1件になりました!
出展したことで得られたもの
出展することで得られるもの=顧客だと思っていましたが、それだけではありませんでした。
自分のパンフレットを制作することで、自分をどう売り出すのか?自分の良いところは?自分の強みは?等、セルフブランディングについて改めて見つめ直す機会になりました。
また膨大な準備が必要なため、しっかりスケジュールを組んで動いていく必要があるので、セルフマネジメントもしていかなくてはなりません。
ブースをどう見せるか?どうしたら売れるのか?というマーケティングの観点も必要ですし、そうなるとクライアントの視点に立ってエンドユーザーのことを考える必要もあります。
もちろんいつもいただいている仕事の中でも必要なことではありますが、より深く考えるキッカケになったのは事実です。
こうして色々と考えていくことで、ただイラストを載せているHPから、よりクライアント視点のHPへと作り直すキッカケになったのも良かったと思っています。
さいごに
長々と書きましたが、現状売上には繋がっていない今でも、得られるものが多く出展してみて良かったなと思っています。
何か少しでも、これから出展を考えている方たちの参考になれば嬉しいです。
ちなみに…
パンフレットを1500部刷って900部配ったということは、あと600部余っているということです。
600部もどうすんねん…!
店舗をお持ちの方など、パンフレットを置いてあげるよ!という心優しき方がおられましたら、是非お声掛けください。
どうぞよろしくお願いいたします。(切実)
▼タソのHP▼
Twitter:@mituougi2000
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