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ショートショートのおけいこ

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ショートショートのお題を出してくださっている方の企画に参加させてもらったものたち。 #毎週ショートショートnote
運営しているクリエイター

記事一覧

計画通り(顔自動販売機・毎週ショートショートnote)

 顔の自動販売機で、自分好みの顔が簡単に取り付けられる様子になった今、世の中は同じような…

三森ゆら
1年前
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エール(心お弁当・毎週ショートショートnote)

「心お弁当」  そう言って毎朝、私にお弁当を手渡してくれるのは母。 「心お茶入れたよ」  …

三森ゆら
1年前
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小島さん(伝説の安心感・毎週ショートショートnote)

 この春から研修医として働き始めた僕は、不幸にも最初のローテーションで救急科に配属された…

三森ゆら
1年前
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ワレワレハ(グリム童話ATM・毎週ショートショートnote)

 不思議な機械を置く店がある。  真っ暗で、小さな店の壁の隅に置かれた機械にだけ、弱々し…

三森ゆら
1年前
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メガネの弟(メガネ冠婚葬祭・毎週ショートショートnote)

 姉の中の俺は、もう既に十回は死に、十五回は結婚した。それにまつわる危篤やお通夜、告別式…

三森ゆら
1年前
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オノマトペピアノ (オノマトペピアノ ・ 毎週ショートショートnote)

 先生に叩かれた手の甲が痛む。溢れた涙も拭かせて貰えず、冷たく『もう一回』そう言われる。…

三森ゆら
1年前
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海の中の孤独( 星屑ドライブ・毎週ショートショートnote)

 わたしの隣を流れるものは、赤色に発光している。 「ああ、もうあなたに追いつけない。あの青く光る場所に、一緒に辿り着きたかったのに」  確かに振り返らなければ、もうその姿が見えない。 「あなたが一番最初に光った色が、とても綺麗だったから、あそこに着地したかった……」  そう言い終えると、永らく隣にいたものは、黒い煙となり消えた。  わたしはひとり、猛スピードで青色の地を目指す。  この星の大気圏に突入した刹那、燃え上がったお互いのからだ。その炎のあまりの美しさに、少しはしゃ

ポイントガード( だんだん高くなるドライブ・毎週ショートショートnote)

 彼の手にボールが渡ると、『また何かやってくれるかもしれない』『まだ諦めるには早い』とい…

三森ゆら
1年前
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春の光 (外道一組・毎週ショートショート)

 寒くて動けない。土の中でただじっとしていることしかできない、長い冬が終わった。陽の暖か…

三森ゆら
1年前
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あの曲 (ヘルプ商店街・毎週ショートショートnote)

 その商店街ではひっきりなしに、とある曲が流れている。エンドレスリピートされるその曲は、…

三森ゆら
1年前
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メガネ (草食系男子が教えてくれたこと・毎週ショートショートnote)

 絶対にかわいいって言われたいから。今日もしっかりメイクをしている。左目だけ少し小さいの…

三森ゆら
1年前
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難解です (ビジュアル系男子に教えられた琴・毎週ショートショートnote)

 顔に降りかかる赤色の長い髪をしょっちゅう触っている。どこかにひっかかったり、お互いが絡…

三森ゆら
1年前
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いつか王子様が (名探偵ボディビルディング・毎週ショートショートnote)

 私は美貌を持て余している、と思う。ひっきりなしに声をかけられるけれど、満足させてくれる…

三森ゆら
1年前
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クイーン (べこクイーン鉄塔・毎週ショートショートnote)

『クイーンとは足が長いもんだ』  今日は一日中、牧場主と雇われ作業員が、そんな話をしていた。なんとかクイーンのスタイルの良いこと、露出の多いこと、見事なサービス精神を褒め称えていた。  僕は牛だ。広大と形容される囲われた敷地で草を喰み、少し戻し、またそれを喰む。そんな生活をしている。    主人の言うクイーンは見たことが無いのでわからないけれど、足の長い美しいものを僕は知っている。    敷地の端っこから見える、鉄塔だ。  地面からすらりと細い足が伸びていて、いつも姿勢が良