泣きたいとき・人間関係に疲れたときにオススメしたい本【モノレールねこ】
「人生の中で、何度でも読み返したい本」というものはありますか?
そういう本が1冊でもあると、辛いことがあったときなどに、助けてくれることがあります。
今回は、あなたの心の支えになるかもしれない本、『モノレールねこ』を紹介します。
★この記事がおすすめの人
・気軽に読める小説が好き
・日常の中の、ちょっとした幸せを見付けるのが好き
・思い切り泣きたい
・ヒューマンドラマ系の作品が好き
『モノレールねこ』って、どんな小説なの?
加納朋子さん著書の短編集
『モノレールねこ』は、小説家・推理作家である加納朋子さんの作品です。
本の大きさは文庫本サイズで、1話が20~40ページほど。
1話1話で独立して完結する短編集になっているので、気軽に読み進めることが出来ます。
以下の8作品が収録されています。
モノレールねこ
パズルの中の犬
マイ・フーリッシュ・アンクル
シンデレラのお城
セイムタイム・ネクストイヤー
ちょうちょう
ポストの樹
バルタン最期の日
泣けて、笑えて、ほっこりとするお話し
主人公に感情移入して泣く。
登場人物のやり取りにクスリと笑う。
ホッとあたたかい気持ちに浸る。
そんな、読む人の心境によっても受け取り方が変わる作品集です。
きっとお気に入りが見つかる短編集ですが、ここでは、2作品を抜粋して紹介します。
「モノレールねこ」
本のタイトルにもなっている「モノレールねこ」は、ねこの首輪に手紙を挟んで、主人公の「サトル」が顔も知らない友人「タカキ」と文通を行なう話しです。
最終的な展開が「そう来たか…!」という内容で、ハッとしました。
「バルタン最期の日」
「バルタン最期の日」は、どこか抜けているとある一家と、ひょんなことからそんな一家に飼われることになったザリガニ視点のお話しです。
もう一度言いますが、ザリガニです。
まさかザリガニに号泣させられる日が来るとは思ってもいなかったので、是非この驚きを体験してみて欲しいです。
『モノレールねこ』に収録されている個人的なお気に入り作品
言ってしまえば全て大好きなお話しですが、強いて上げるのなら
「マイ・フーリッシュ・アンクル」
「ちょうちょう」
の2作品が個人的なお気に入りです。
「マイ・フーリッシュ・アンクル」
頼りない叔父の「哲春」と、しっかり者の女子中学生「夏澄」のお話しです。
二人の掛け合いや、台詞のスピード感。
また、「夏澄」の置かれている状況や心理描写。
善意と偽善、家族の形について考えさせられる作品で、悲しいところから始まるお話しですが、読後には希望を抱かせてくれます。
「ちょうちょう」
ラーメン屋の店主と、その従業員3人のお話しです。
本当にこういう関係性のお店ってありそう!というリアリティ。
また、葛藤がありつつも終始さわやかな雰囲気の作品です。
作中で1番短いながらも、明るく清々しい気持ちになれるので、お気に入りです。
『モノレールねこ』がおすすめの人
やさしい気持ちになりたい人
人間関係に疲れてしまっている人
泣ける作品を探している人
上記の人におすすめです。
きっとこの作品が、あなたがホッと一息を付く手助けをしてくれるはずです。
まとめ
★この記事のまとめ
『モノレールねこ』は1話ごとに独立した短編集
作者は加納朋子さん
泣けて、笑えて、ほっこりする空気感が特徴的
今回は、私の心の名作である加納朋子さん著・『モノレールねこ』を紹介しました。
高校生のころに出会ったときから大切にしている、思い出深い短編集作品です。
興味のある人は、是非手に取ってみて下さいね。
では、今回も最後まで読んで頂きありがとうございました!
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