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旅の準備〜その②この際買っておきたい


さて、日程と行き先が決まった家族旅行。旅行に際して私は欲しい物がありました。スーツケースです。


我が家にはスーツケースがあるにはあるのですが、一つは普段の買い物とかにも持って行けるような布製の安易な造りのもの、もう一つは今回の旅行には少し大きすぎるもの。なので小さめの35ℓくらいの、いわゆる機内持ち込みサイズのものが欲しかったのです。


ネットで調べたら山のように表示され、その中から大きさ、お値段、デザインなど気に入ったものをピックアップしてはみるものの、何を基準にすれは良いのか決めきれず、お気に入りに登録するだけで購入にまでいかない日々。私はこだわりが強い人なので、例えば10のこだわりポイントがあったとして、その中の1つでも欠けているだけでもう嫌なんです。そんな私にちゃまは

「お前が気にいるようなものはこの世には存在してない」

なんて言う。いくら探しても絶対無いから、もう買わなくて良いじゃないか、なんて言う。だったらどんなカバンで行くつもりなん?カバン、持ってるの?無いでしょ。


やはりネットではよく分からない、実際に目で見て触って持ってみて探すべき。そう思ってショッピングモールに買い物に行く度に見て回るを何ヶ所か繰り返し。それでもなかなか「コレ!」と思うものに当たりません。


何でもいいからとりあえず買う、なんて言葉は私の辞書には無い。100%気に入ったものを買いたい。それが見つからなければ買うのはやめて、今持っているリュックやショルダーバッグで行く。


そう決めて、半ば諦めかけていた時、そのスーツケースは突然現れたのです。


コロナ禍が訪れてかれこれ5年近く行ってなかったあるショッピングモール。そこに、次女が行きたいショップが出来たというので久しぶりに出かけたのです。以前は少し寂れたイメージだったのが、行ってみるといろいろとテコ入れされており、私が知らない間にオープンしていたショップもなかなかオシャレなラインナップ。

「来て良かったね」「なんか久しぶりだから楽しいね」なんて言いながら、これといった買い物をするわけでもないのにテンション上がり気味の私たち親娘。

私は、12月にお呼ばれしている結婚式に必要なハンカチや祝儀袋を購入。大ぶりで中に保冷素材が貼ってあるお手頃価格のエコバッグや、職場のデスクに置く卓上カレンダーなど、身の回りを充実させる小物の購入で大満足。

この日の戦利品。
エコバッグはこの大きさで
300円(税抜)
DAISOのオシャレラインの品物です


気分良くなった私が、来たついでにスーツケースでも見とくかぐらいな気持ちで、はじめに訪れたカバン専門店では、デザインの良さに心惹かれたものの価格が可愛くなく(高い)て断念。ダメ元で次にショッピングモールのカバン売り場に行ってみました。思っていた以上に品揃えがよく、秋は観光シーズンだからかお値引きしてあるものも多く、ここで見つかると良いなぁと思いつつ売り場をまずは一周。私の一番のこだわりポイントは、ナンバーロック。鍵を持ち歩かなくても良いタイプが欲しかったのです。が、私の予算だとどれも鍵を差して開け閉めするタイプばかり。仕方ない、予算オーバーになってもそこは譲らないでいくか。


ところで皆さんはTSAロックをご存じですか?私、スーツケースを買うのなんてホントに久しぶりで、ネットで見てもお店で見ても、コレが付いてることが一つのアピールポイントのようで、実のところソレがなんなのか、何を意味するのか、全くわかっていなかったのです。とりあえず海外に持って行くとしたらコレが付いてないといけないの?みたいな感じで。
ナンバーロックのスーツケースの、ロックの横に鍵穴があって、それがこのTSAロックの鍵穴なんですってよ。空港とかでスーツケースの中身を確認する時、空港の係員さんがその鍵を持っててスーツケースを開けられるんですってよ。(あ、皆さんご存知ですよね)
私ってば、ナンバーロックと鍵、両方で開け閉め出来るタイプのやつ、と勘違いしていたのです。
ナンバーロックのタイプはスーツケースを開け閉めするための鍵は付いていない、要は、鍵では開け閉め出来ないってことを今回初めて知りました。
あはははは。


問題ありません。鍵を持ち歩くことが億劫なのだからナンバーロックのタイプが私の理想。あとは予算。もちろんデザインや素材だってホントは捨ててもいい要素ではないけれど、最終的に何を取るかと言われたら、ナンバーロックです。


同じ売り場を何度もグルグル見て、何度見ても私が「これならいっか」と思えるものは2つくらいしかありません。予算を越えるのを良しとするかどうか。
ふと、今まで何度も見たつもりのその売り場に、今まで目に入ってなかったスーツケースが現れました。いや最初からそこにあったのです。ですが私が気づけなかっただけ。おそるおそる近づいてみると、なんと、ナンバーロック!しかも、予算内。しかも、デザイン(色)も好み。

「コレじゃない?コレだよね」

親娘でハイタッチ、はしなかったもののそれくらい嬉しい発見でした。

「買いだよね」「買いですね」

即、レジへ。出来れば展示品ではなく新しいのが良い、ダメ元でレジの方に聞いてみました。「担当の者に確認してみます」と言われたものの、結局無いって言われるんだろうなぁと思いながら、レジの周りをウロウロ。


しばらくしてその方が、
「新しいものがあるようですので、今倉庫からこちらにお持ちします。もうしばらくお待ちください」

えぇ、えぇ、待ちますとも。
ナンバーロック、予算、デザイン、そして展示品ではない新しい品。完璧じゃないですか。なんだかんだ言われながら、一度は諦めかけたものの、諦めなくて良かった。こだわればいつかは理想のものに出会えることを体験した熱い一日でした。


家に帰り、ちゃまに報告。「今日も絶対買って来ないと思ってた」ふふふ。ある所にはあるんだよ。と余裕の笑みを浮かべる私。

無事、我が家にお迎えしたスーツケース


さあ旅の準備は整った?いやまだだ。
ちゃまが着て行く服と靴を買わなきゃ。実はこれが一番の難関。


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