見出し画像

結局私は癒されたい

以前『すごいぞNINTENDO』という記事を書いた。あれからプレイ時間を重ねていろいろ分かってきたことがある。

私は『おい森』を熱心にプレイした経験がある。来る日も来る日も日々のルーティンをこなし、魚を釣ったり虫を取ってお金を稼ぎ、博物館をコンプリートし、家やお店を大きくし、家具や洋服を集め、島の環境整備をした。『あつ森』も同様だと思っていた。もちろんおい森が発売されてから何年も経っているのでバージョンアップはしているだろうとは思っていたが。

ところがだ。バージョンアップどころではなかった。プレイヤーが“出来ること”がとんでもなく増えていた。

例えば、1つの島には10人(匹)まで住人が住めるのだが、おい森の時には住人の顔触れはランダムにやって来て、プレイヤーが選ぶことは出来なかった。あつ森になると、プレイヤーは島の住人を他の島でスカウトすることができる。住人のキャラクターは300種類以上あって、“人気ランキング”が存在する。プレイヤーはできれば自分の好みのコ、あるいはライキング上位のコを自分の島に連れてきたい。スカウトに行って「どうしようかな。もしかしたら次にもっといいコがいるかも知れないしなぁ‥。」と悩むことになる。「さっきのコのほうが良かった」と思っても逆戻りはできない。一か八かのギャンブルだ。

また、おい森では、川に橋を架けたりはできたが、川の形や地形を変えることはできなかった。それがあつ森になると、まるで土木工事員のように崖を削ったり川を埋めたり、自分の思うような地形に変えられる。住人の家やお店の位置も、何度でも変えられる。自分が思う通りに島全体をプロデュースできるのだ。いろいろと手を加えては、後からあぁしとけばよかった、こうしとけばよかったと思うことばかり。もちろんいくらでもやり直せるので、同じところを何度も削ったり埋めたりする羽目になる。

そしてもう一つ。他のプレイヤーさんが作った島を見に行くことができる。インスタとかで公開されている島の全容を見たければその島の“夢番地”を調べて行くことができる。その島々が半端ないクオリティなのだ。ほとんどのプレイヤーが何かしらのテーマに沿った島作りをしていて、その世界観がすごい。

島全体が要塞みたいになっていたり、オシャレなカフェや屋台が並ぶ女子力の高い島、『Always三丁目の夕日』みたいな昭和のノスタルジーたっぷりな懐かしい島、『大草原の小さな家』みたいなカントリーライフな島、『千と千尋』や『トトロ』などジブリ作品をイメージした島、キャラクター人気ライキング上位のコばかりが住んでいる島。各プレイヤーの自信作が沢山あり、どの島に行っても、その世界観に圧倒される。と同時に、プレイしている者から見れば、そこまでコンセプト通りに島を作るのにはどれだけの労力とセンスが必要かを思い知らされる。

これだけのことを可能にしたNINTENDOさんに脱帽だ。そしてその技術を余すことなく利用し、地形と睡眠時間を削って理想の島を作ったプレイヤーさんに賛辞を送りたい。

だけど私は気づいている。あつ森の魅力、皆を惹きつけて止まないのはそんなことじゃない。住人たち、そう動物さんたちがとてつもなく可愛いからだ。見た目じゃないの。挨拶を交わしたり、小さなことで悩んでたり、その悩みの解決するためちょこっとお手伝いしたら感謝してくれたり、私があげた物をものすごい勢いで喜んでくれたり。
あのコたちに私がどれほど癒されているか。

全く、これだから辞められなくなる。

この記事が参加している募集

全力で推したいゲーム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?