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ちょっとムカついてなんか悲しくて結果ざまあみろな話


年明けに実母の3回忌法要を執り行いました。本当は昨年行なうべきだったのですが、コロナ禍で親戚が集まることにまだまだ不安があったので、母には申し訳なかったけど1年延びてしまいました。それでもずっと気にはなっていて、昨年の夏頃から弟と「(うちと弟家族だけでもいいから)年明けくらいにはやりたいね」と相談しておりました。私は嫁にいった立場ですので、こういった一切は弟に任せています。お寺に相談したら結局母の3回忌と、私の妹の13回忌と、叔母の7回忌を同時に行なうことになりました。法事をすることは決まりましたが、その後会食をどうするのかなと思っていると、
「会食は無しで」
と連絡が来ました。私は、こういう状況下で、親戚が集まって会食をすることが果たして良いのかやめておきべきなのか考えあぐねていたので、弟がキッパリと決断してくれてありがたかったです。ただ、うちの主人などは、久しぶりに親戚で集まって会食をすることに楽しみを抱くタイプなので、会食無しの連絡に肩を落としておりました。
そしてその落胆からか、香典の中身をいくらにするかは前々より決めていたのを、会食が無いと聞いた途端に額を下げると言いだしました。私にとっては実母と妹の法事。会食がある無しが香典の額に関係するなんて思っていなかったのでビックリ。
「だって、法事の時のお供えは御膳料みたいなもんだろ」
と言うので「えっ‥」となりました。もちろん逆に考えると、会食があると聞けば家族の人数分の食事代を考えて香典の額を決めたりしていたのでそういう考え方が間違いではないと分かるのですが、それでも最低限の“お付き合い”の額、それは関係性の濃い薄い(今回は私の実母なので、深い関係性と言えると思う)とか、故人を想う気持ちの強さ(私の実母だよ)とかで、ある程度の額は当たり前だと考えていたからです。
それについてお互いの見解がすぐには受け入れられずにちょっとだけ言い合いになりましたが結局、当初の額よりちょっとだけ減らして包むことで落ち着きました。それにプラス菓子箱。

我が家でそんなすったもんだがあった後、今度は義母です。法事の日にちが近づいてきたある日、義母が私に言いました。

「お供えにお米を持って行こうと思ってるんだけど、どう思う?」

お米って‥(一瞬、絶句)多分義母のいうお米とは、小分けされたブランド米が綺麗に箱に入ったような代物ではなく、お米袋に入ったお米をドサっと持って行くという意味に決まってる。そんなの聞いたことないし、アリなのか無しなのかもわからん。(実際のところ実物を見ることが出来なかったのでどういう形でお米をお供えにしたのかわからずじまいですが‥)

「お米‥ですか?お金じゃなく?」

「え、だって今回は会食が無いのよね。だったらお金じゃなくても良いでしょ?お米、どう思う?」

どうって‥それ、私に聞くな。さすが親子、思考が主人の時と同じです。食事代としての香典という意味でしかお金を包む気が無いんだなと。

「私はよくわからないのでお義母さんが思うようにされたら良いです。うちはうちで、お金とお菓子を持って行きます」

と答えました。私がもらうわけではないし、私が腹を立てることでもないのです。義母が思うようにすれば良いのです。だけど私は、ちょっと悲しくなりました。他でもない、私の実母の法事です。食事が出ないからと言ってお金を包まなくて良いよねって、それを私に聞くなんて。その程度に軽くみられてたことが私は悲しかったのです。黙ってそうすれば良かったのです。そしたら私は知るべくもなく、私の弟はそれをわざわざ報告してくるようなことはしないはずですから。

当日お寺で、義母が私の弟に香典を渡しているところを見ました。ああは言っていたけど用意してくれてたんだなと、ちょっとホッとしました。

法事が終わり家に帰ってから弟が用意してくれた返礼品を開けてみると、品物と一緒に封筒が入っていました。封筒には

『御食事料』

中身は、全国の飲食店で使えるグルメカードでした。会食の代わりに食事券を用意してくれていた弟に、よくやった、と言いたかったです。
義母もグルメカードを見て「お米だけじゃなく香典も包んでおいて、良かったー」と思ったことでしょう。

多分。

知らんけど。

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