何故か毎日夫婦で観ていた韓国ドラマはこちら
夏のあいだ、私たち夫婦は毎夕揃ってドラマ(録画)を観ていた。そもそも主人がドラマを観ること自体とても珍しい。しかも日本のドラマではなく韓国ドラマである。私が知る限り初めてのこと。
『トップスター・ユベク〜同居人はオレ様男子〜』
韓国ドラマの不思議なところは、こういうベタな設定でも楽しめるところ。毎日90分の放送枠、始終バタバタしているし、やりすぎ感のあるキャラとエピソードのオンパレード。これ、日本のドラマだったら疲れるしハナから観る気になれない。それが、なんということでしょう。韓国ドラマになるとキュンキュンしながら観ている。しかも夫婦揃ってソファに座って。
普段は日本のドラマさえあまり観ない主人が、夕方私の家事がひと段落した頃合いを見計らって「今日はドラマ観ないの?」と誘ってくる。
おいおい、ドラマ観たくなっとるやないか。そうかそうか、面白いか。
いつもは一緒にドラマを観ようと誘ってもなかなか思うようには乗ってこないのに、自分から観たがるとは。それだけで私は嬉しい。
理由のひとつには、ストーリーが分かりやすいからだろう。韓国ドラマが得意な“格差恋愛”と“三角関係”がベースのラブコメではあるが、家の格差でめちゃめちゃディスコるとか暗〜い出生の秘密とかは無いし、めちゃくちゃ根回しして胸糞が悪くなるほどの意地悪をする人も出てこない。テレビスターと田舎モンの恋。わかりやすい。それに三角関係のもうひとつの角は、『もう、そっちで良いじゃん』て応援したくなるような好青年。実はこれ、非常に大事。恋のライバルは見た目も中身もイケメンじゃないと肩入れ出来ない。結局負けちゃうのは分かってて見てるんだけど、ライバルが強い方が盛り上がる。そしてそれプラス、キョーレツな登場人物が繰り広げる少々バカバカしいと思えるくらいのコメディー要素が満載。志村けんさんのバカ殿が大好きだったちゃまにはあのバカバカしさがどストライクなのかも知れない。しかも普段は周りでバタバタ、ワチャワチャしているアジョシ(おじちゃん)やアジュンマ(おばちゃん)たちがいざという時めちゃくちゃカッコよく励ましてくれたり慰めてくれたりしてそこもまた良い。
韓国ドラマを観ていると、日本でいう“イケメン”と韓国で“イケメン”と言われる顔には若干差がある。ただ私が思うに、韓国のイケメンは顔だけじゃなくとにかくスタイルが良い。背が高くて顔が小さくて、立ってるだけで絵になる。セリフもちょっとクサいぐらいがちょうどいい。
『お前が入ってきた。オレのフレームに』と言ったあと、カメラがひいて窓越しの2人、まるでフレームの中に入ったみたい。そういう演出もベタだけど、アリ。
ちなみに、現在毎日(私一人で)観てどハマりしているのは『偶然見つけたハル』というドラマ。この、ハル役のロウン君がビックリするくらいイケメン。彼を見ると韓国と日本のイケメンの差はそれほど無いのかも知れないと思うが、ハルよりもモテモテの男の子たちが私から見ると“そうでもない”ので、やはり国によるイケメンの差はあるのだ。
日本のドラマだと主役の俳優さんに対する“イメージ”が先入観となって邪魔をすることが少なくない。それでいうと、韓国の俳優さんは役のイメージしかないので先入観なく物語に没頭出来るのが良き。