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マイナーチェンジ〜家も私も


年明けの寒波で築30年以上の我が家はダメージを受けた。家も人間も、古くなるといろんなところにガタがくる。1つ直すと、別のところに皺寄せがきて、結局いろいろ手(お金)をかける羽目になった。家は良いよね、お金をかければ元気になる。でも人間の身体はそうはいかない。悪くなったところをいたわりながら誤魔化しながら、少しでも長持ちできるよう付き合っていくしかない。


いろいろ直した中で、1番お金がかかって、1番目立つのが家の外壁塗装だ。街並み保存の観点から、今までの塗装の色と大きく変えることは許されなかった。小さな色見本の段階でいくつか候補を選んで、25センチ四方くらいのサンプルを作ってもらった。色見本の時と、サンプルで、既に色の印象が違った。もっと薄い色だと思ってたものが意外と濃かったり、同じくらいの色だと思ってたもの同士に結構差があったりして。正直、これは実際に塗ってみないことには出来上がりがどうなるかは予測出来ないなぁと思った。結局サンプルを作ってもらった中の、2番目に薄い色に決めた。


さて、出来上がりは‥
元の色と同じ感じになった。私としては、結構変えたつもりだったが、思ってたのとは違う仕上がり。街並み保存という意味では、それに沿った出来上がりだ。まあ良い。剥げたり汚れがついていた壁が、綺麗に生まれ変わった、それだけで嬉しい。


約2週間かけての作業だった。家の周りにぐるりと足場が組まれ、カーテンやブラインドを開けると、窓の外に作業員の方が立っている、という可能性がある。そのため、2週間はカーテンもブラインドも開けずに過ごした。一度居間でゴロゴロしながらふとブラインドを見上げると、そこに作業員さんが立っているのがブラインド越しに見えた。多分向こうからは見えなかったと思うが、私は恥ずかしくてそっとそっと起き上がり、部屋をあとにした。自分の家なのに落ち着かない日々だった。


ベランダにも足場が組まれていたので、大きな洗濯物が干せない。2週間はお布団も干せず、シーツの洗濯もしなかった。何故なら、我が家には乾燥機が無いからだ。まぁ別に、シーツを洗濯しなくたって死にはしないから、全然平気。とはいうものの、出来ないとなるとやりたくなるのが私の悪いところ。塗装作業が終わって、足場が撤去された次の日、私はなんと仕事を休んでお布団を干したりシーツを洗濯した。仕事を休む必要はないが、年度末が近づいている今、残っている有休を消化したいという欲だ。毎年この時期になると、私は有休をとることが増えるのだ。


私の年間の有休は20日ある。多いと思われるかもだが、夏休みもお正月休みも病気休暇も全部これ。20日を過ぎると無給休暇になってしまうので、できれば避けたい。夏休みやお正月休みは日数が読めるけど、病気は予測不能。ある年、年末近くになってインフルエンザにかかり、有休が全部なくなってしまった経験がある。なので、できるだけ有休は年度末近くまで残しておきたい。今年はあと5日ほど残っている。マスクや手洗いのおかげか、今年度は風邪もひかず体調不良で仕事を休んだことは1日もなかった。


人間、古くなってもちゃんとケアしていれば元気に過ごせるもんだ。コロナにでも罹らない限り、多分病気で仕事を休むことは当面無いと思われる。残ってる有休は、3月末までに使わないと消滅してしまうので、折を見て消化していくつもりだ。だって権利だもの。使わにゃ損、損。



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