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ドイツ旅行記⑦

エスカレーターを上る。
ミュンヘンの街中は、あちらこちらで工事中で、地下道をよく通った。

今日は青空が広がるお天気。
ミュンヘン市内を観光する。

これ、新市庁舎らしい。
とても綺麗。
時間がくれば、からくり時計が動くのだろうか。

なにかお土産を買いたいと、うろうろ。
バスが好きな甥に、なにかいいおもちゃをと探したけれど、これだというものにめぐり会えず、いくらかよさそうだと思っても、完全に予算オーバー。結局何も買わず、店を出る。
許せ、甥よ。
バスは気に入ってもらえそうなのがなかったんだ。

散策していたら、市場にたどり着いた。

さなぎのようにぶら下がる、肉。
ポケモンのトランセルみたいだ。

ふらふらしていると、青空市場のお肉屋さんが、すぐ隣で食事できるようにちいさなお店を出していた。ありがたい!

お肉(大きなブロックのハム)が目に入り、「それを一切れ」と片言のドイツ語とジェスチャーで伝える。パンにはさむ?と聞かれ、YESと答える。

ほどよい塩気と、お肉の旨み・・・おいしー!!
かぶりついて食べていると、お肉から湯気が!
何度か写真におさめようと試みたけど、全然写らなかった。
温かいお肉と、外のひんやりした空気。
午前10時、青空市。

さて、次の観光スポットへ。

広場に着いた。

あ、また飛行機雲。
思わずシャッターを切る。

鳩。ドイツでも、日本でも、鳩は鳩だ。

レジデンツ、という有名な観光地に行こうと、うろうろ。
入り口を見つけられず、探すこと30分。
結局、わからず、
「レジデンツ ミュンヘン 入り口」でググる。

これ、おそらく中庭。
迷いに迷って、やっと入場。

かなり広く、オーディオガイドを聞きながら見て回ると、2,3時間かかるそうだ。試しにオーディオガイドを借りてみた。日本語はなく、英語で聞いてみたけど、さっぱりだったので、ガイドを聞くのは諦め、スタスタと歩いてまわる。

昔の皇帝とか、上級貴族でも住んでいたのだろうか。
下調べ一切なし、なんとなくで観光してる私。
これでいいのか。どこに行くか、その日の気分で決めてるからなぁ。もっときちんと調べてから行けば、もっと違う何かを得られるのだろうか。

1時間もかからずに終わった。

また、地下道を通って、駅にたどり着く。
エスカレーターを上がると、
青空が広がっているのって、綺麗だ。

今度はトラム(市電)に乗り、
ピナコテークという美術館へ。

美術館の前の歩道。
ところどころにベンチが置いてあるから、ちょっと休んだり、散歩や日向ぼっこに最適。

ここに来た目的は、ゴッホのひまわり。
私でも知っているので、ガイドブックで、ここ、ミュンヘンにあると知って、これは見に行かねばと思った。

チケット売り場でひまわりはどこか聞き、まずひまわりの元へ。
角を曲がると、ふと目に入ったこの絵。

写真でみると、普通の平原の絵だけど、
心奪われしまった。

(おい、ひまわりは?)

風が吹いたのかも。

いやほんと、実際その場に立っているかのような感覚に襲われた。風がそよぎ、草が揺れ、雲が流れる、その草原を感じられた。

わくわくする。楽しい。
なんだろう。心が躍る。

基本、美術館に行くと、スタスタと見て回るタイプだけど、気になった、いや、気に入った絵の前では、30分とか平気でじーっと絵を見つめている私。美術には全然詳しくないので、完全に、直観で、感覚的。

ただ、好きな絵と、1対1。
しあわせな時間。

オーヴェス(フランスの村)の近くの平原
というタイトルらしい。
ゴッホの絵みたい。ゴッホ、好きだわ。
ここでゴッホを好きになる。

あとで調べて知ったけれど、この絵が描かれたのと、ゴッホが亡くなった年が同じだった。

いやもう、この絵、本当に素敵だった。

この絵の前で、絵をじーっと見つめていたの、私ぐらいだったけれど。各部屋にひとりはいるスタッフの人も、なんだこいつって思ってるんじゃないかと思うぐらい、ひたすらじーっと見つめてた。

惹かれるものが、あるんだもん。
なぜ、どこがと聞かれてもわからないけど、ただ、じっと見ていたい。
大好きな絵と出会えて、しあわせ。

で、実は、その隣の当初の目的だったひまわりが飾られていた。

あ、隣じゃんって、ちらっと見に行った。
ひまわりもいいなと思ったけど、
オーヴェスの近くの平原、すごく大好き過ぎた。

こんなにじっと見つめていた作品は、奈良美智さんの個展以来。
奈良美智とならんで、私の大好きな作家に、ゴッホが入りました。

あと、この絵、なんだか目に留まって、これも2番目に眺めた。

たぶんモネ?の絵なのかな。
なにが好きって言われても、もう、全部、この絵が好きとしか言えないけれど。しばらく眺めていた。

さて、と、ピナコテークの展示をぐるっと見て回るが、好きな絵が全然なかったので、スタスタとあっという間に見終わってしまった。

また、最期に、大好きな絵を見に戻ってきた。

しあわせをかみしめて、充填。

ドイツ旅行七日目、終了。

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