ビール・醤油工場で、サビも摩耗もよくばりカイゼン!
現代の製造現場では、機器選びがプロセスの効率や品質に大きく影響します。
特にビール工場や醤油工場では、原材料の取り扱いから製品までの工程において、さまざまなタイプのポンプが使われています。
今回は、ビール工場や醤油工場での ろ過プロセスの課題と、その解決方法についてご紹介します。
濾過プロセスでの悩みのタネ
ビールや醤油の製造工程では、原材料を移送したり、製品を濾過する際にポンプが欠かせません。
たとえばそのなかで、発酵・熟成後の濾過工程に珪藻土スラリーが使用されていることがあります。
この「珪藻土スラリー」は、名前の通り"土"のような固形物が含まれた水。
珪藻土は植物プランクトンなどが堆積し化石化したものなのですが、吸水性が高く細かい孔(あな)がたくさんあいているので、こういった濾過のプロセスでよく使われています。
最近ではバスマットなど、吸水性の高い素材としてとても便利に使われているのですが、これが悩みのタネとなっていることがあります。
珪藻土スラリーはとくに細かい固形物が含まれた水なので、摩耗性が高いからです。
つまり、普通のポンプではみるみるうちに表面が削られてしまって、ポンプの能力ダウンや故障につながってしまう・・・ということです。
ろ過プロセスの課題はサビと摩耗
食品という業界はサビを嫌うことから、サビにくいステンレス製のスラリーポンプが多く使用されています。
でもじつは、ステンレスは比較的やわらかい金属。
珪藻土スラリーのような摩耗性の高い液体には不向きなのです。
つまり、「サビを嫌ってステンレス製ポンプを使っているんだけど、ポンプ部品の摩耗が早くてよくメンテナンスしてる」というケースが多いということ。
サビがイヤだからステンレスにしたのに、ステンレスは摩耗に弱いなんて・・・八方塞がりにも思えてしまうかもしれません。
サビと摩耗を一気にカイゼン!
そこで、こういったケースで活躍するのが、みつわポンプのゴムライニング製ポンプ「ラバーセルポンプ」。
ゴムは当然、金属のようにサビるということはありません。
しかも、表面にやわらかいゴムライニングを採用しているので、珪藻土のような細かい粒形のスラリーも、摩耗する前にはじき返してしまいます。
つまり、サビ対策にも、珪藻土スラリーに対する耐摩耗性にも優れたポンプ、ということです。
じっさいに、濃度が最大25%、比重1.5kg/ℓの珪藻土スラリーを扱うビール工場でも、このラバーセルポンプが複数台採用されています。
ビール工場や醤油工場の珪藻土スラリーでお困りの際は、ぜひ一度みつわポンプへご相談ください。
▼サビにも珪藻土にも強いゴムライニング製ポンプ▼