ミツキタ@スモールM&Aアドバイザー

ミツキタアドバイザリー株式会社( https://www.mitsukita.com

ミツキタ@スモールM&Aアドバイザー

ミツキタアドバイザリー株式会社( https://www.mitsukita.com )の代表です。2014年タイヤメーカー退社後、神戸で起業。米国公認会計士(WA)。兵庫県事業引継ぎ支援センター認定コーディネーター。JMAA認定M&Aアドバイザー。

最近の記事

スモールM&A 小ネタ2「署名・捺印」

こんにちは。スモールM&Aアドバイザーの北林です。 今回はM&Aの各種書面等でお世話になる「署名・捺印」に関する小ネタを書きたいと思います。 例えば売手様と買手様で契約書に署名・捺印する場合、 何か後で問題が起こった場合の「証拠の強さ」という点ではどうかを整理したいと思います。 <契約者=法人の場合> 主に以下の3パターンがよくあります。 A)会社ゴム印    + 実印 B)会社直筆     + 実印 C)事前に契約書記名 + 実印 上記において、証拠の強さの順番と

    • 学習塾 M&A 記録

      こんにちは。スモールM&Aアドバイザーの北林です。 今回は以前、当方がお手伝いした学習塾のM&Aの記録について書きたいと思います。 案件概要●売手側概要● 地域:近畿 業種:学習塾 ※法人。20年以上。 スキーム:100%株式譲渡 売上高:3,000万円~5,000万円 経常利益:黒字 役員・従業員:10~20名 売却理由:代表の高齢化、後継者不足 売買条件:希望価格2000万円。(代表は引退後、継続勤務可) 特徴:近隣の小中学生が対象。フランチャイズではない。 ●買収側

      • (やさしい)M&Aアドバイザリー契約のポイント

        こんにちは。スモールM&Aアドバイザーの北林です。 今回はM&A仲介・アドバイザリー会社と結ぶ「M&Aアドバイザリー契約書(またはファイナンシャルアドバイザリー契約書)」(以下「FA契約」)について、やさしくポイントを説明したいと思います。 <ポイント> 1:仲介形式 or アドバイザー形式 2:専任契約 or 非専任契約 3:業務の範囲 4:報酬体系 5:契約期間、解約 1:仲介形式 or アドバイザー形式 仲介形式とは 「当社(M&A会社)は、売手と買手両方に中立

        • M&A秘密保持契約書のポイント

          こんにちは。スモールM&Aアドバイザーの北林です。 今日はM&Aを進めるにあたり重要な秘密保持契約書を締結する際のポイントをまとめたいと思います。 この契約書はM&Aの基本かつ重要で、はじめに遭遇する契約書になります。 秘密保持契約書とは通称、NDA(Non-disclosure agreement)またはCA(Confidentiality Agreement)と呼ばれています。ちなみに当方はNDAという方が好きです。なので以下ではNDAと呼んでいきます。 NDAは大き

        スモールM&A 小ネタ2「署名・捺印」

          M&A相談のポイント(買手様)

          こんにちは。スモールM&Aアドバイザーの北林です。今回は、買手としてM&Aを考えている企業・個人様向けの、アドバイザー等とのM&A相談時のポイントを書きたいと思います。 ポイント1:相談料、相談数  売手様の相談時と同様に、専業で行っているアドバイザー会社は無料が一般的、弁護士・会計士・税理士等の士業をメインとしている方々はタイムチャージ方式等で有料のケースが多いです。  なお売手の相談と大きな違いは「圧倒的に買手相談の件数が多い」ことです。アドバイザー会社の多くは、問合

          M&A相談のポイント(買手様)

          M&A相談のポイント(売手様)

          こんにちは。スモールM&Aアドバイザーの北林です。 今日は会社や事業の売却をご検討されている方々向けに、M&A仲介会社やアドバイザー会社、行政の事業承継サービス窓口など(以下、「アドバイザー会社」)に、ご相談に行く場合のポイントや注意点を、記載したいと思います。 ポイント1:相談料 特に専業で行っているアドバイザー会社は無料が一般的です。有料のケースが多いのは、弁護士・会計士・税理士等の士業をメインとしている方々の場合で、M&Aに関わらずタイムチャージというケースが多いです

          M&A相談のポイント(売手様)

          町の酒屋さんM&A

          こんにちは。スモールM&Aアドバイザーの北林です。 まだまだコロナの影響で様々な業界が厳しいと思います。 この我々に業界も実は活況に見えて、実は厳しいと感じております。 この話は、また別の機会で書きたいと思います。 さて、そのような中ですが、先月弊社がアドバイザーを務めるM&A案件が成約したので、少し振り返りをしてみたいと思います。 ●売却側概要● 地域:京都府(中部) 業種:酒屋1店舗(小売) ※法人。50年以上。 スキーム:100%株式譲渡 役員・従業員:2名(ご夫婦

          個人でM&Aをする時はここを気を付けよう!

          こんにちは。スモールM&Aアドバイザーの北林です。  昨日2020年9月22日(火)にテレビ東京系のガイアの夜明け「今なら会社買うでしょ! コロナで急増する個人M&A」が放送されていました。  3人の個人の方が、M&Aマッチングサイトを利用して、以下の小規模の会社または事業を買収するという話でした。   A)レンタルウェディングドレス店   B)小規模の個人塾   C)ショッピングセンター内のタピオカ&クレープ店 おそらくコロナ禍が本格化する直前に皆さん買収されたと思いま

          個人でM&Aをする時はここを気を付けよう!

          (小ネタ)内部留保は現金預金ではないです。

          こんにちは。スモールM&Aアドバイザーの北林です。 今日は、経済環境が厳しくなると良く話題になる、この問題について簡単に触れたいと思います。 確認して頂きたいことは以下です。 「内部留保は現金預金ではありません。」 「内部留保 ≠ 現金預金」 「そもそも内部留保なんていう言葉は、会計用語ではありません。」 「内部留保 ≠ 利益剰余金」 以上です。 仮に”利益剰余金”のことを意味するとしても、”利益剰余金”≠”現金預金”です。簿記や会計を少し勉強すればわかるかと思います。

          (小ネタ)内部留保は現金預金ではないです。

          スモールM&A 小ネタ

          こんにちは。スモールM&Aアドバイザーの北林です。 昨日2020年5月10日の日本経済新聞の記事で、協力金支給の煩雑さに関する記事が出ていました。  この記事の中で「都は、申請時に税理士や公認会計士ら専門家の事前確認を要請している。専門家の事前確認がない場合、「支給まで時間を要する場合がある」としている。」とあります。  そこで今回はスモールM&A(売上0~数億円。または従業員0~2桁。)における、税理士・会計士との関与状況について簡単に話したいと思います。  まず今回

          会社が売れやすい要素、条件とは?(売手の視点)

          こんにちは。スモールM&Aアドバイザーの北林です。 今回はスモールM&Aにおいて、会社を売却しやすくする要素、条件を、当方の経験をもとに実務的なところを中心に整理してみたいと思います。 最近は、多くのマッチングサイトの影響もあり、頑張れば普通の会社員でも手が届くような案件も多々あります。 しかし実際は、中々うまく進まないことが、スモールサイズのM&Aでは多々あります。ではどうしたらうまく売却が進むのか?どのようなことをすれば良いのか? 今回は売手側視点でポイントを整理して

          有料
          100

          会社が売れやすい要素、条件とは?(売手の視点)

          なぜスモールM&Aアドバイザーを起業したのか?

          こんにちは。スモールM&Aアドバイザーをしております北林です。 これからスモールM&Aの実務・現場などについてお伝えしていく前に、そもそもの経緯を説明させて頂きたいと思います。 スモールM&Aアドバイザーになったきっかけは大きく以下3つです。  1)会社員時代の事業再編プロジェクト:「おもしろい」  2)労働組合専従時代の出来事:「もったいない」  3)資格と某M&Aアドバイザー養成講座:「やるしかない」 では、これらについて簡単に説明したいと思います。 (多くの起業家の

          なぜスモールM&Aアドバイザーを起業したのか?

          スモールM&Aアドバイザーやってます

          はじめまして。北林光明(Kitabayashi Mitsuaki)といいます 神戸で、M&Aアドバイザー専門会社を運営しております。 2014年5月31日に35歳で某タイヤメーカーを脱サラし、2014年6月2日に今の会社をひとりで起業し、現在まで何とか存続しております。 ちなみに扱うM&Aの売却案件の規模感としては「年間売上0円~数億円、従業員0人~二桁の会社、個人事業」あたりです。このサイズのM&Aを私は「スモールM&A」と呼んでおります。そして弊社は年間売上0~5,00

          スモールM&Aアドバイザーやってます