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クラフトビールを安く楽しむ方法

 今年1年を振り返った時に、地味にはやったものの1つに、クラフトビールがあるのかと思います。厳密には違う定義のようですが、地ビールとも呼ばれます。

 大量生産大量販売されてきた大手ビール会社の一般的なビールと比べると、味わいが深く濃く、そして価格が高いという特徴があります。高いから美味しく感じる?ということもあるのかもしれませんが、高いのには必然的な理由があります。単純に、大量生産型の従来のビールが圧倒的に安く作れているので、比較するとそう感じるということです。

 ではクラフトビールの特定の銘柄がたくさん作れるようになったら、それは安くなっていくのか。それはそうでしょう。

 ただ一方で、あの独特の風味や味わいが失われていってしまいます。単純にたくさん作れるということはたくさん配るということで、それにかかる時間が必要になり、鮮度が失われていってしまうからです。殺菌したりすることでも、副作用的に味わいが落ちてしまいます。世の中うまくできているもので?、美味しさと安さを共存させるのは難しいんですね。

美味しさと安さを共存させ(ようとす)るサービス

 そんな、運命的に高くなってしまう本物のクラフトビールを安く買う方法が1つあります。(なぜそんな話題をするかというと、自分の友人が関わっているからなのですが)

 それは「ビアフェスタ」というサービスで、会員になると、毎月、どこかの地方のクラフトビールが一式送られてきます。
http://www.beerfesta.com/

 たまーに「ひょっとして普通に買うのと同じくらいの価格かな?」ということもありますが、おおむねちょっと安い単価で飲めるのと、醸造所から直送されてくるので新鮮でとっても美味しいです。

 また自分で選ばなくても、運営者がお勧めする銘柄が送られてくるので、「いろいろ楽しんでみたい」と思うけど「自分で熱心に探すほどではない」という私レベルの?一般消費者にとっては楽しいサービスです。どうやら、自分で楽しむだけでなく、年老いた親へのプレゼントとして申し込んでいる人も多いようです。

 ではなぜ、このサービス・ビアフェスタがクラフトビールを安く提供できているのでしょうか?

在庫リスクの解消

 メーカーが価格を決める時には、当然需要と供給を元に決めますが、もちろんかかるコストについても頭に入れます。その際に、小さい会社であると大いに頭を悩ませるのは、在庫リスクです。作っても売れなかった時の損失です。ゼロにするのが理想とはいえ、廃棄によるロスをコストに見込んでおかなければなりません。

 ビアフェスタは、いつどれだけ需要が発生するかを指定して醸造所と契約しますので、作り手にとっては在庫の廃棄ロスはゼロで計算できます。

 立派な大企業は別として、中小企業ではコスト管理ができれば一流の会社。在庫管理もできていたら超一流の会社です。クラフトビールで独自性のある商品を出している会社は、法人として見てしまうと少人数でやっている中小企業や小規模事業者がほとんどです。コストや在庫は意識していますが、なかなか自分たちでコントロールできないことも絡んできてしまいます。その分を価格に入れ込まないとやっていけません。ですので、出ていく量が前もって確定されるのはありがたい(はず)です。

送料カットと鮮度確保の一石二鳥

 また、普通に小売店舗やネット販売とは異なって自分たちの倉庫には入れずに、醸造所から各会員の指定先に直送してもらっていることもあります。発送のルートが醸造所→倉庫→個人宅の2段階の発送ではなく、醸造所→個人宅になるため、1段階分送料の負担が減ります。

 昨今物流費は上がる一方ですが、その送料をなるべく抑えるようにやっていることです。それでも昨今の物流会社の値上げはものすごいダメージを与えているそうですが…。

地味な活動による掘り出しもの?

 ただ、ビアフェスタの面白いところは、差別化の仕組みとして地道に小さくても特徴あって頑張っている醸造所の情報収集を行っているところです。「頑張っている」というのがミソだそうで、今現在事業が回っている醸造所は、わざわざ新しいことをやらなくても良いため、あまり提供に熱心ではないそうです。そもそも自分たちのレストランで出すだけで、瓶で物販をやっていないというところも多いようですので。

 そうして、飲むのは好きだけど、自分で熱心に情報収集するほどでもない私のようなユーザーにとっては、見たこともないビールが飛び込んでくるので、家族とその産地についての話題をしながら、安く楽しんでいます。気になったらぜひお試しください。

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経営者として破綻会社や業績低迷企業の再建・変革実績を多数持つ。また、事業承継の受け手として小規模事業会社を所有。著書に『経営計画はなぜうまくいかないのか?』『事業承継による、中小企業を売却するときの基本』『会社員が一生モノの“実のある仕事”を創る方法』などがある。
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