中沢光昭

㈱リヴァイタライゼーション代表。業績低迷企業の再建・変革実績多数。著書に『経営計画はな…

中沢光昭

㈱リヴァイタライゼーション代表。業績低迷企業の再建・変革実績多数。著書に『経営計画はなぜうまくいかないのか?』『事業承継による、中小企業を売却するときの基本』『会社員が一生モノの“実のある仕事”を創る方法』。 https://www.revitalization-pro.com

マガジン

  • 事業承継による、中小企業を売却するときの基本

    事業承継問題などで会社を売却しよう・他の人に引き継いでもらおうと考えた時に、売り手にとっては初めてのことでも、買い手や仲介会社にとっては経験値のあることが大半です。 情報格差があることで売り手側が一方的な損をしてしまうことを避けるために、売却を考え始めた場合に知っておくべき基本情報をまとめてあります。

  • 経営計画はなぜうまくいかないのか

    計画策定について、抽象的な「あるべき論」を読んでも、自社の個別事情に照らし合わせようとすると、「うちは特殊だから」といって途中で閉じてしまうことが多いと思います。本書では失敗パターンを示し、本来の考え方の大枠も示すことで、反面教師として使っていただきたいと思います。計画をどのように作っていくのがいいのか、運用していくのがいいのか、計画作成のプロセスにおいて間違った方向に進んでいないかを確認するネタ帳になれれば幸いです。

  • 会社員が一生モノの“実のある仕事”を創る方法

    事業承継問題を抱える会社を個人で引き継ぐ方法の基本的なことを網羅します。買うか否かの最大の基準は「自分が一生楽しめそうか否か」です。人生100年時代に、自分の興味のある仕事を一生確保しましょう。

最近の記事

スタバでお気に入りの「本日のコーヒーのトール」を、いつもドトールより安く飲んでます。の方法

旅行に行っていなければ年末年始は地元の学生時代の友人たちと会うのが恒例になっています。 ほとんどは記憶に残らないような昔話や近況で盛り上がるのですが、今回、自分にとって「え、そんなこと?!」というネタが友人たちに感心されてしまいました。 ひょっとしてあまり知られていないのでもないのかと思い、書き留めておきます。(トップの画像はスタバとは全然関係ありません) それは、スターバックスでドトールよりも安く買う方法でした。しかもスモールサイズでもなくトールサイズで。 スタバは安売り

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    • LBOの罠~優良企業が買収され業績向上→なぜか社員は奴隷労働&給料上がらず

      ★『ビジネスジャーナル』に過去に掲載された原稿です★ 実はこの記事、他のメジャーなメディアでは「見る人なんていませんよ」と一蹴されましたが、ビジネスジャーナルは懐が深いので掲載してくれました。 そしてなんと、掲載してから数日間はずっとアクセス数トップになっていました。 ★  あなたの勤めていた会社は、有能な創業者が引っ張ってきた優良企業で安定していました。詳しくは知らされていないが、財務体質も良好だと聞かされている。  ところが数年前に事業承継に悩んだ創業者が会社の売却先に

      • 会社を売却する際の落とし穴;なぜそこで1択?

        本当は事業承継問題や業績不振により会社を売却したいとなった際のコンサルティング(高く売るためのアクションのサポートや、どんな仲介会社に任せるべきか、など)が最も貢献できるという自負がある私ですが、ここ1-2年は中小企業を直接M&Aで買い受けませんか?という打診をM&A仲介会社様から連絡をいただくことの機会の方が圧倒的に多いです。 それはそれでとてもありがたいことです。そんなに潤沢に資金があるわけではないのですが…。 ただ、ほとんどの場合は早期に「うーん、これは話がうまく進ま

        • 高値づかみのM&Aをあえてする時 or 絶対しない時

          たぶん一人でやっているからこそできることですが、独立してから他人の会社を買収したM&Aは、わかっていながらのド高値づかみしかしていません。 割高でのM&Aは、複数人で運営している普通の会社であれば絶対に意見が割れるものです。必然的に成立しにくくなります。ただ、全員が知見がなければ、割高だとも気付かずにそのまま意思決定されることもありますが…。 割高だとわかっていながら進めるM&Aと、絶対に進めないM&Aの事例があります。そこははっきりと線引きしています。 実際に、売上4

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        • 事業承継による、中小企業を売却するときの基本
          14本
        • 会社員が一生モノの“実のある仕事”を創る方法
          21本
        • 経営計画はなぜうまくいかないのか
          17本

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          ETCカードはむやみに作るべきではない

          車を乗る人はほとんどの人が持ってるのでしょうか? ETCカード。便利ですよね。でもその便利なカードにはとんでもない落とし穴があることを思い知りました。。 筆者の仕事上はこんなことを書いていてもしょうがないのですが、多くの人が知っておいても損はないことだと思い、怒りも込めてメモしておくことにしました。 ETCカードは単体では作ることはできずに、普通のクレジットカードがまずあって、そこに紐づく形で作られます。利用分の引き落としはそのクレジットカードに集約されます。 もう1年

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          顧問紹介会社にご注意を(お蔵入り原稿)

          私は現時点で3つのメディアに不定期で連載コーナーがありますので、思いついたネタはどこかには掲載されてきました。 ですが今回、色々な理由・事情があったようで、全てにボツとなりました……せっかく書いてしまったので★以下掲載します。。 ★ 副業がブームから定着に移行しようとしています。地方に拠点を置く会社が「副業歓迎」として人材採用を始めたりすることが珍しいことではなくなってきました。 顧問業のブーム 副業ブームの少し前には、顧問ブームというのがありました。顧問を斡旋・紹

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          繰上げ返済に見る、ファイナンス理論の違和感

          私はいわゆる金融畑やファイナンス畑ではありませんが、仕事上、ある程度は知っておかなければならないので普通の人よりは詳しいです。 もちろん仕事においてはそれを頭に入れて諸々のことをしていますが、一歩その外を出るとまずまず真逆の価値観と言うのか思考回路で生活してしまっています。 その最たるものが、ローンの繰り上げ返済です。 以前、金融機関の子会社の投資ファンドに勤めていた時、何かの拍子にぽろっと「余裕資金ができたら、家のローンをしこしこ繰り上げ返済している」と話したときに、

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          ブログを統合していきます

          自社ホームページの作成に伴い、そのサイト内のブログに移行していきます。 と言いながら、noteの方がアクセス数が多そうでもありますので、また舞い戻ってくるかもしれません…。

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          中小企業のM&Aにおけるデューデリジェンス

           2020年5月に執筆した㈱経営承継支援様のサイト内のコラム「M&Aの流儀」は、売却する会社のオーナーを読者対象としたコラムになっています。実は当初勘違いして、買い手側の会社の人を対象にした話も作っていました。もっと勘違い?してようやく重い腰を上げて自分のホームページを立ち上げたりもしていました。  そんな買い手目線からのトピックスについて、お蔵入りさせるのもなんですので、少しずつこのサイト内でも紹介していきます。  事業会社で買収をする場合、投資会社と違って会社を売り買

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          アジアの空港からの移動手段の格差感を乗り越えて…

          アジアに出張に行くと、格差ってものを感じます。あ、暮らしている人たちのではなくて、出張者のという意味です。 良い会社の人は、必ず現地スタッフなのか取引先なのかがお迎えに来て「いらっしゃい●●さん」みたいな紙をもってウロウロしています。それ以外の普通の会社の人はタクシーに乗ります。そして私みたいな超零細事業者は、ピンキリです。羽振りのいい成功者はお迎えが来ていて、そうでない人は現地の人と同じ交通手段に乗ります。 勝ち組の横をとぼとぼと…私は勤め人をしていた頃から今のような超

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          学問のすすめ

          私は昭和の人間なので、いまだにNewsPicksよりも、日経ビジネス・東洋経済・週刊ダイヤモンドを紙を読んでしまっています。これがまた重たいんですよね。でも可愛い?みたいな。 そして年末やお盆が近付いてくると、家族旅行中の合間に読めばいいやと言って読まずにためておいて、旅行中に読んでは道中捨てています。 今回、週刊ダイヤモンドの2018年12月22日号は「超訳 学問のすすめ」特集で、福沢諭吉がどんなことをしてきた人なのか(意外に、全然知らない人は多いと思います。私もでした

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          クラフトビールを安く楽しむ方法

           今年1年を振り返った時に、地味にはやったものの1つに、クラフトビールがあるのかと思います。厳密には違う定義のようですが、地ビールとも呼ばれます。  大量生産大量販売されてきた大手ビール会社の一般的なビールと比べると、味わいが深く濃く、そして価格が高いという特徴があります。高いから美味しく感じる?ということもあるのかもしれませんが、高いのには必然的な理由があります。単純に、大量生産型の従来のビールが圧倒的に安く作れているので、比較するとそう感じるということです。  ではク

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          アメフトと暴走経営者

           日大のアメフトの問題で連日メディアがにぎわっていますね。  だいたいにおいて監督が悪いとなっていますが、本来は、監督を雇って権力を持たせて放置してしまっている人が最も責任があるはずです。どうして放っておくのかはよくわかりません。  こうした現象は、企業経営においてもよく見る光景です。  オーナーでもなく雇われなのに暴走する経営者は、たまにいます。私のような業績が悪い会社を相手にしている仕事をしていると、むしろ頻繁に見かけます。  いま現在も同業者の友人が、20年近く

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          ⑩会社が高く売れることのリスク

           自社の持つ事業基盤にもよりますが、金銭的なことだけを切り取れば、会社は大きいところ、お金のある所に買い取ってもらうのが最も良いことが起こります。良いことというのは、M&Aというものがまだ発展途上であるがゆえに、担当者の不正めいたものが起きたりすることもあり、結果的に取引金額が高くなる(高く売れる)ことも起こりうるからです。

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          ⑩会社が高く売れることのリスク

          ⑨-2会社売却をWin-Winの条件に落とす(後篇)

           お互いに様子を見るというねらいのもと、会社を段階的に売却していこうとしたときには、思わぬところから横やりが入ります。

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          ⑨-2会社売却をWin-Winの条件に落とす(後篇)

          ⑨-1会社売却をWin-Winの条件に落とす(前篇)

           よほどの競争力がない限りは、小規模事業者においてはなかなか加熱する争奪戦のようにはなっていきません。そうなると必然的に、買い手としてはなるべく安い価格で譲受けようとしますし、売り手はなるべく高く売りたいと考えますので、その差を埋めることに時間がかかっていきます。

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          ⑨-1会社売却をWin-Winの条件に落とす(前篇)