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食器洗いに関する調査-誰が洗う?食器用洗剤トレンド・時短テクニック

今回は、全国のPOB会員(平均年齢48.5歳)に、「食器洗いに関するアンケート」を2022年10月14日に実施しました。

皆さんは食器洗いは使用後どのタイミングで行いますか。会員に尋ねたところ、「使用後すぐ(65.1%)」が最も多く、次に「数時間つけ置きしてからその日の内に(17.1%)」、「寝る前にまとめて(9.6%)」と、その日のうちに対応する人が全体の9割となりました。
毎日行う家事である「食器洗い」についてアンケート調査で深堀していきます。

食器用洗剤はどこで購入する?

まずは、食器洗いに欠かせない食器用洗剤について調査していきます。食器用洗剤はどこで購入するか尋ねました。

■食器用洗剤を購入する場所を教えてください。
 1位:ドラッグストア・薬局              (78.4%)
 2位:総合スーパー、食品スーパー   (46.4%)
 3位:ホームセンター                         (19.5%)
 4位:ディスカウントストア              (14.5%)
 5位:インターネット通販                  (6.7%)

最も多いのは「ドラッグストア・薬局 (78.4%)」となり、「総合スーパー、食品スーパー (46.4%)」が続きます。ドラックストアでは価格を重視して買求められ、スーパーでは食料品などの日々の買い物と合わせてついで買いされる傾向であることがコメントからも伺えました。

■ドラッグストア・薬局派
「ポイントがたまるドラッグストアで決まった商品を買っている。(20代女性)」
「価格重視なので、一番コスパがいいものをドラッグストアで買っている(30代女性)」
「最寄りのスーパーよりも少し離れたドラッグストアの方が安いので、そこで購入しています。(40代男性)」
「ドラッグストアで、ジョイやキュキュット等、だいたいいつも決まったメーカーのもので、その日の特売のものを買う。(50代女性)」
「なるべく価格が安いものを購入したいのでどうしてもドラッグストアに行ってしまう。(50代男性)」

■総合スーパー、食品スーパー派
「いつもキュキュットを買うと決めているので無くなった時にスーパーで食材のついでに買う(20代女性)」
「スーパーで食材等を買う時に購入することが多い。同じメーカーの詰め替えを迷わず購入している。(40代女性)」
「いつもキュキュットを買うと決めているので気づいた時にスーパーで食材のついでに買う(40代男性)」
「残り少なくなったとき価格を見て他の製品と比べてその場で決める(50代男性)」
「いつも使っているものを買う。(60代男性)」

食器用洗剤で重視すること

続けて、食器用洗剤を購入する際に重視することを尋ねました。

最も重視されるのは「洗浄力(67.4%)」

最も重視することは「洗浄力(67.4%)」となり、次に「価格(59.0%)」、「除菌効果(36.1%)」の順となります。
[図表1]を見ると、各項目の多くは女性の方が高く、食器用洗剤へのこだわりは女性の方が強いと言えます。一方、男性は女性と比較すると「価格(60.8%)」、「メーカー・ブランド(21.9%)」を重視する傾向が高いことがわかりました。

「洗浄力及び除菌効果の高さで選んでいる。(30代女性)」
「価格を安くして、洗浄力を強めで、いい香りのものを買います。(40代男性)」
「洗浄力重視で、価格、内容量を見てお得な商品を買います(50代女性)」
「洗浄力と価格のバランスが取れていること(60代男性)」

「食器用洗剤」レシート分析:トレンド調査

では、実際にどんな商品が購入されているのでしょうか。レシートデータからトレンドを分析しました。

上位には「除菌」訴求商品がランクイン

前出のアンケートで「除菌効果(36.1%)」が重視されていることがわかりましたが、実際に購入されている商品を見ても、上位には「除菌」訴求商品がランクインしています。
「P&G 除菌ジョイ コンパクト」が多く、次に「花王 キュキュット」、「花王 キュキュット クリア除菌」が続き、上位3商品で約半数近くのシェアを占めていました。

他にも、食洗機専用洗剤商品が上位に3商品、汚れを落としやすく分解してくれる効果のあるスプレータイプが2商品など、時短や効率よく家事を行いたいライフスタイルの変化を捉えた商品ランクインし支持を集めています。

どのように食器を洗っている?

次に、会員のみなさんにどのように食器を洗っているのか尋ねました。

約8割の人が「手洗い」

全体の約8割近くの人が食器を洗うのは「手洗いのみ」と回答しました。食洗器は、共働き家庭や子育て中の方にも人気の時短家電で、前出のトレンド調査でも食洗器用洗剤が上位にランクインしていましたが、今回のアンケートで使用率は全体の2割となりました。
更に食洗器利用者の中でどのようなタイプのものを使用しているか尋ねると、全体の7割が「ビルトイン型食洗機」、2割が「分岐水栓式食洗機」、1割が「タンク式食洗機」を利用しているそうです。

食器洗いは誰が行う?

8割の人が食器は手洗いをしていることがわかりましたが、続けて、普段は誰が食器を洗うのかを調査しました。

男性は女性に比べ「自分(-39.4ポイント)」

「(1)誰が食器洗いを行うか(複数選択)」と「(2)主に誰が食器洗いを行うか(単一選択)」と尋ねると、どちらも「自分」と回答する比率が最も高くなりました。上記(1)(2)の「自分が主に行う」と回答した比率を比較すると、女性に比べ男性は-39.4ポイント差が開きました。各性別ごとに比較すると、女性(-9.7%)、男性(-31.7%)と、男性は自分以外の人が主に対応している傾向があり、配偶者(37.8%)、親(13.8%)が女性に比べ高くなる特徴がみられました。

更に未婚・既婚会員で比較すると、未婚男性が主に自分で対応する比率は63.4%、既婚男性は32.6%となり、30.8ポイントの差があることがわかりました。共働き世帯が増えている中で男性も家事に参加する時代と言われていますが、今回のアンケート結果から見るとまだまだ過渡期であると言えるでしょう。

「食事のタイミングが違った時は自分で洗っておいて欲しい。(20代女性)」
「出来ればやりたくないですが、パートナーは全くやらないので自分がやるしかありません。(30代女性)」
「自分はやらない(50代男性)」
「私以外は男3人で、主人は昔ながらで家事はできず、私一人で、洗い物をしています。後から食べた物は自分で洗ってくれると嬉しいですが…。一歩譲って、食べた皿など流しに持ってきてくれるだけでも助かります。(50代女性)」

「夕飯後の食器洗いが面倒くさくて後回しにしがちだったので、最近は食事を作るのは私、片付けるのは夫がやってくれるようになった。自分で片付ける日もあるけれど置いておけば洗ってくれるのが分かっているのでついやってくれるのを待ってしまっている。ありがとう夫。(40代女性)」
「妻にだけ洗い物をさせないように、なるべく自主的に自分から洗い物をするようにしている。(60代男性)」

「極たまーに、旦那が食器洗いをしてくれるのですが、しっかり汚れが落ちていなかったり、割られたりするので、結局、自分が洗う羽目に。割られた時はショックが大きいです。(50代女性)」
「食器洗いは嫌いではないので自分でやる方が楽。年に数回旦那がやってくれる。先に洗った乾いた食器を片付けてくれるがどこにしまったかわからない時がある。(60代女性)」

【時短にもなる!?】食器洗い時に行う工夫

会員の皆さんが行っている食器洗いの工夫を教えてもらいました。TOP5をご紹介します。

■5位:ため洗い(14.3%)
「ため洗いして、水が出しっぱなしにならないようにしている(40代女性)」
「水を流しっぱなしは良くないと思うので、なるべく効率よく短時間でしっかり済ませる努力をしています。(40代男性)」
「節水を心掛けながら丁寧に洗います。 (50代女性)」

■4位:食器を重ねない(21.8%)
「食器を重ねないようにしてる(20代男性)」
「重ねたら底を洗わないといけないからなるべく重ねない(30代女性)」
「食後の皿は重ねないように置いて洗っている(50代女性)」

■3位:浸け置き(29.1%)
「よごれを落としやすくするため、水につけておく(20代女性)」
「おけに水を溜めておき、茶碗をしばらくつけておく(40代女性)」
「洗面器にいっぱいに水をためて洗剤につけておく(50代男性)」

■2位:洗う順序(34.8%)
「汚れの少ないものから洗う。(20代女性)」
「他の食器に汚れ移りするのを防ぐため、洗う順番に気をつけている。(30代女性)」
「納豆や油汚れがある食器は後で洗うようにしている(40代男性)」

■1位:事前に汚れを落としておく(44.8%)
「スポンジが汚れるのが嫌なので拭き取りして浸け置きしてから洗う(20代女性)」
「油ものを乗せたお皿は熱湯をかけて油分を落としておいたり、口を拭いたティッシュで拭いておく(40代女性)」
「油汚れは、キッチンペーパーで拭き取ってから行っている(50代男性)」

改めて皆さんが行っている工夫は以下の順位となりました。

1位: 事前に汚れを落としておく (44.8%)
2位: 洗う順序         (34.8%)
3位: 浸け置き         (29.1%)
4位: 食器を重ねない      (21.8%)
5位: ため洗い         (14.3%)

上記の他、普段気を付けていること・工夫していることを教えていただきました。

■番外編:
「点検時に、水溝パイプの清掃をしてもらったが、油汚れがひどかったので油物は流さないようにしている。(40代女性)」
「油汚れがひどいものは泡スプレーで分解してから洗う。(40代女性)」
「スポンジは、グラスなどを洗うスポンジ、油汚れがないものを洗うスポンジ、油汚れがあるものを洗うスポンジ、鍋やフライパンを洗うスポンジ、4つに分けています。(50代女性)」
「使用済のパック入りのお茶葉を捨てずに取っておいて、それで一度鍋や皿などの汚れを取ってから洗剤とスポンジを使って洗うようにしている。(50代女性)」
「納豆は水道の蛇口の下に置き、他の食器を水洗いしている水圧で納豆のねばねばを拭き飛ばす。(50代女性)」
「シリコンヘラで汚れを落とし浸け置きしてから洗います。(50代女性)」
「シンクや配管がつまるので油汚れはウエスで拭き取りをしている。(60代女性)」

今回アンケートに回答いただいた方の約半数は、食洗洗いを「面倒くさい」と感じているそうですが、工夫次第で楽しい時間になったり、得られるものもあるようです。

「溜まっていたお皿が洗われて無くなって行くのが楽しい。(30代女性)」
「汚れた物がキレイになって行くのを見るのは気分がスッキリして好き。(40代女性)」
「食器を洗うのは好き。グラスを磨くのもスッキリする。好きな香りの洗剤を使うと気分も上がる。(50代女性)」
「食器をきれいにする事で、気持ちが良くなる。(50代男性)」
「洗い物は基本的には妻がやっているが、やる時はちゃんと真面目にしっかりとやっているので達成感は得られる(60代男性)」

普段、食器洗いをしない方もぜひ参考にしてみてください。

今後も、レシートと消費者アンケートで様々なトレンドを分析していきます。データに関してご質問等ある方は、お気軽にお問合せください。

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