冷凍食品の実態調査-利用頻度は?人気商品は?
今回は、全国のPOB会員(平均年齢48歳)に、「冷凍食品に関する意識調査」を2022年6月3日に実施しました。
まず、冷凍食品の購入先は、「総合スーパー、食品スーパー(85.0%)」が最も多く、次に「ドラッグストア(24.4%)」が続きます。ドラッグストアは、ポイント付与や割引率の高いサービスデーを目的に利用されるそうで、身近な「コンビ二(17.7%)」や、低価格な「ディスカウントストア(11.9%)」を上回る結果でした。また、アンケート回答者のうち8割の人は月に1回以上、冷凍食品を購入をすることがわかりました。
多くの人が買い求める冷凍食品は、どのような時に利用されているのでしょうか。
普段から利用している冷凍食品は?
まずは、普段から利用している冷凍食品について尋ねました。
最も利用されている冷凍食品は「餃子・焼売(55.5%)」で、回答数は半数を超えました。次に、「炒飯・ピラフ(41.5%)」、「冷凍野菜(39.1%)」、「唐揚げ(36.2%)」、「パスタ(32.4%)」、「うどん・そば(32.4%)」の順に利用率が高い状況です。
合わせて冷凍食品を購入する際に重視することを聞くと、「価格(70.2%)」、「美味しさ(67.6%)」、「手軽さ(58.4%)」がそれぞれ半数を超える結果となりました。コメントからも、上記をポイントにして購入されていることが伺えます。
お気に入りの商品をいつも購入し、ストックしているという人も散見されました。
レシート分析:冷凍食品ランキング
では、実際にどんな商品が購入されているのでしょうか。「スーパー・総合スーパー」で購入された冷凍食品のレシートデータから人気商品を分析いたします。
10位中、「餃子・焼売」は3商品、「炒飯」が2商品ランクインし、前述のアンケート調査の通り人気を集めていることがわかりました。
レシート枚数別でみる人気商品1位は、「ニチレイ 本格炒め炒飯」、2位「味の素 ギョーザ」、3位「イ―トアンドフーズ 大阪王将 羽根つき餃子」、4位「ニチレイフーズ 特から」、5位「味の素 ザ・チャーハン」となりました。
冷凍食品を食べる頻度は?
次に、冷凍食品を調理・食べる頻度について尋ねました。
最も多い頻度は「週に1回程度(25.0%)」、次に「週に2~3回(23.8%)」となり、冷凍食品を週に1回以上利用する人は約6割でした。更に月1回以上の利用率は約8割を超え、各家庭で日常的に使用されていることがわかりました。
どんな時に冷凍食品を利用する?
続けて、どんな時に冷凍食品を利用するのか調査しました。
どんな時に冷凍食品を使用するのか尋ねたところ、「自宅での夕飯時(68.0%)」、「自宅での昼食(40.9%)」が続き、いずれも「お弁当(31.6%)」に約10ポイント以上の差を付けました。
合わせて、どんな時に冷凍食品を利用するか聞くと、およそ半数の人が「時間が無くて調理できない時」と回答しました。次に「自分ひとりの食事の時」が約4割、「疲れていて調理できない時」、「おかずが一品足りない時」、「品数を増やしたい時」がそれぞれ約3割となりました。
冷凍食品は、ピンチの時でも温かくおいしい食事が手軽に食べられる、家庭に欠かせない存在であると言えるでしょう。
利用頻度の【変化】と【今後】
冷凍食品の今後の利用について、どのように考えているのか尋ねました。
「今後も利用したい」という人は9割以上となりました。
アンケートの回答者のうち2割の人はコロナ禍以前と比べて利用が増えたと回答しています。新しい生活様式となり、自宅で過ごす人が増えたことも要因の一つであると言えます。
冷凍食品は、誰でも簡単においしく調理ができる手軽さや、加熱調理するだけで食べることができる利便性を理由に利用されていることが、アンケート結果とコメントからわかりました。
冷凍食品は、冷凍技術の進化によって種類やメニューも豊富に展開されており、あらゆる時でもおいしいものを手軽に味わえる便利な食材として位置づけられています。近頃は値上げが話題となっていますが、その利便性から変わらぬ支持が予想されるでしょう。
今後も、レシートと消費者アンケートで様々なトレンドを分析していきます。データに関してご質問等ある方は、お気軽にお問合せください。
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