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植物性の食事が地球を救うワケ

「文章読むのが苦手・・・」「つまり、何?」という方は、画像まとめだけでも簡単に理解できるようになっています!興味が出てきたらじっくり読んでみて下さいね!

なぜ植物性の食事が環境に良いのか。

ずばり結論を言うと、「生産過程」です。

食肉や乳製品の食材に比べ、植物性の食材の方がその生産過程にかかる環境負担が小さいのです。

要点だけ簡単にお伝えしようと思います!

生産過程における環境負担

私たちが日常で消費しているあらゆるモノが手に届くまでには、それらをつくるために必要な資源が消費されたり、地球に悪影響を及ぼす物質が排出されたりします。

畜産製品(食肉、卵・乳製品、革製品など)の生産過程では以下の4つの環境負担があります。

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・森林:放牧地のための森林伐採
家畜を飼育するための場所(放牧地)が必要です。その為に森林が伐採されているのです。また家畜は、エサとして大量の穀物を食べますが、この穀物を育てる農地のためにも森林が伐採されます。

・穀物:育成に必要なエサ
家畜を育てるためのエサとして穀物が必要となります。この穀物を育てるための農地や水によっても森林伐採や大量の水の消費が起こります。

・淡水:育成に必要なエサ
家畜が飲む水は、人間の消費する水よりも大量に消費されています。また、エサの穀物を育てるための水も必要であり、私たちが想像している以上に大量の水が消費されます。

・CH4(メタン):家畜のオナラやゲップ、排泄物からCH4(メタン)が排出されます。このCH4(メタン)は、温室効果の度合いが、CO2(二酸化炭素)の21倍にも及ぶのです。

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FAOの報告(2009)では、温室効果ガス排出のうち18%が畜産を占めるとされ言われています。しかし実際は、多面的な影響を考慮していないので実際はもっとあると言っています。「WORLD WATCH」の報告によると、温室効果ガス排出のうち、18%~51%は畜産が原因であるとされ、「国連」では18~31%が畜産が原因であると発表されています。

また、畜産による温室効果ガス排出量は、すべての輸送産業(飛行機/船舶/列車/自動車など)の合計を超えると言われています。

世界全体で見ると、実はこれだけ環境に負担がかかっているのです。

植物性の食事で軽減できる環境負担

では実際に、どれだけの環境負担を軽減できるのでしょうか?

1日を植物性の食事にするだけで

・森林:2.8m2の軽減/日
・淡水:4164Lの軽減/日
・穀物:20kgの軽減/日
・CH4(メタン):CO2換算で9kg/日

を軽減することができます。(cowspiracyによるレポートで換算)

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数字で見ると、案外多くないですか?1日を植物性の食事にすると、これだけの相当分を軽減できるのです。(上図)

また、畜産からの排泄物は人間の100倍以上に及び、適切な処理がされずに垂れ流しされることもあり、周囲の環境や海にまで影響が及ぶ場所もあります。

私たちの生活では、出来上がった商品しか目にすることがないので、自ら学ばない限り、その背景や裏側を知ることは出来ません。その影響は、想像をはるかに越える大きさで地球環境に影響を与えているのです。

排出される CH4 (メタン) が、CO2 (二酸化炭素) 換算になっているのは、温室効果の度合いが気体によって異なるので、一般的には CO2 (二酸化炭素) を基準とします。(CO2による影響を1とすると、CH4はその21倍。)

報告書

図2

WWFによる「エコロジカル・フットプリント」を基にした地球1個分の生産量に対して、わたしたちの消費量はその1.7倍。つまり0.7個分の地球を使いすぎている状態です。地球0.7個分の生物を獲り過ぎていたり、大量の二酸化炭素を排出したり、地球から自然を前借している状態です。地球環境に与える影響を「根っこの部分」から考えた上で、生産・消費の仕方をシフトしていくべきだと言っています。

エコロジカル・フットプリントとは
:私たちが生きるためには、天然資源(木材・魚介類・畜産など)が必要です。これら全ての資源を生み出したり、廃棄されたものを吸収するために必要な「土地の面積」(農場・草地や海洋など)を考えたもの。

◆2019年8月に発表された、国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書(土地と気候変動に関して)によると、植物性食品と動物性食品(低温室効果ガス排出システムで持続可能な方法で)が気候変動への適応のチャンスだと言っています。気候変動に適応する鍵は「食品ロスを減らす」「食肉を減らす」生産・消費システムにチャンスがあるようです。

この報告書は、52カ国の科学者107人が、これまで発表された7000件以上の研究を分析し、気候変動と土地利用に関する視点からまとめたものです。

「化石燃料を再生可能エネルギーへシフトする」「ガソリンから電気へ」などといったこと多くの方が知っています。一方で、現在の生産と消費のやり方について疑問を持つ場面は少ないです。

すでに生活習慣として無意識に消費しているものは気づきにくく、これらの事実を日本のメディアではあまり報道されません。そのため、自ら学ばない限り「知る」ことができません。そこから日々の習慣を変えるのは、更に難しいのです。。。

まずは、多くの方に知っていただければ、私たちとしては嬉しいです!

まとめ

◆畜産業が排出する温室効果ガスは、全体の18%以上を占めており(輸送産業を超える)、無視できない。。。
◆生産過程で消費される森林・淡水・穀物や生成される温室効果ガスのCH4(メタン)が、動物性のものに比べて、植物性は圧倒的に少ない!
すでに0.7個分の地球を使いすぎている状態。地球0.7個分の生物を獲り過ぎていたり、植物が吸収する二酸化炭素のキャパシティを超える量を排出したり、地球から自然を前借している状態です。
◆畜産業を否定するのではなく、生産の仕方(温室効果ガスを低減する/排出しない/持続可能な方法で)や消費の仕方(食品ロスを減らす/食べ物を選択する)などを適応させていくことが生存の鍵!
1日を植物性の食事に変えたときに軽減できる環境負担4つ!
・森林:2.8m2の軽減/日
・淡水:4164Lの軽減/日
・穀物:20kgの軽減/日
・CH4(メタン):CO2換算で9kg/日

「1日1食」「週に1日だけ」からでも、「ベジライフ~」とか言って、みんなとシェアしたり、楽しみながら、健康にもなれますね!

最後に

いかがだったでしょうか。

食肉が良い・悪いという二極的な考えではなく、まずは多くの方にこの事実を知っていただければ幸いです。そしてその変化に適応していくことが生存するために不可欠であり、その道は必ずあります。

「人間中心」ではなく、「人間も自然の摂理の生物」。

地球の大自然の延長線上に私たちは生きているからこそ、利他のココロを持って生きていくと、地球にとっても優しいですね。

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そのほかにも、植物性の食事は、私たちの健康にも大きなメリットがあるのですが、こちらは別の記事でお話ししようと思います!

最後まで読んでいただき有難うございました!
何かのキッカケ・気づきになれたら嬉しいです。(^_^)

今後、(株)MITORAは、植物性・無添加の完全食「CENZ BAR」をまずは日本から、そして世界へ展開し、わたしたちの健康と地球環境への貢献を同時に解決していきます。また「地球に生きていることにワクワクする!」そんな商品・イベントを企画していきます!みんなでより良い世界に向かっていきましょう!

それではまた!