『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』アベンジャーズの負けられない戦いがひっそりとここに。ナターシャもアイアンマンも可愛い過ぎる^_^
「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」
これはオモシロいです。めちゃくちゃオススメです!
ふだん、ネタバレは書かない主義と言っていますがこの手の映画はネタバレもありかな、と思ったりします。
というのはこの映画は「ハートフルコメディ」というジャンル。心温まる映画作品ですね。
観る側の期待値と作り手の狙いが一致しています。
ネタバレを書かない主義というのは、ネタバレ=カンニングだから物語の中で追体験の緊迫感が薄れるからという考えですがこの場合、カンニングしてても観る側の期待は裏切られないからです。
この映画はオススメ度でいうと☆5つです!
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少し説明しておきますが、自分の中で映画のオススメ度というのがあって、☆5個で表しています。
☆3つが、まあまあオススメ。テーマや出演者、製作陣など何かしらその映画に関して興味のある人にとっては観たらそれなりに楽しめるでしょう、というもの。ここが基本です。
☆4つは☆3つのそうした興味関心ごとがとりたててない人が観ても楽しめる、できのよいアトラクション的なお楽しみ映画というもの。
☆5つは文句なし!!誰が観ても楽しめる!極上エンターテイメントってこうでしょ!というもの。きっと、楽しめることマチガイない!!というオススメ度満点の映画。
☆2つは関心があるなら観たらよいけど、、、贔屓目で観ても期待外してしまいそう、なもの。
☆1つは。。。これはハッキリ言って他のことに時間使った方がオススメですよというもの。
と、まあ独断と偏見に満ちた評価基準でオススメ度を表しています。あくまでも自己中な勝手評価ですので悪しからずご了承ください。
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さて、ここからは実際にこの映画を観てみた感想です。
この映画、スゴく良かった!
ぜひとも、多くの人に観てみてほしいなと思いました。
自分の中ではけっこう期待してたのでハードルは高い方だっのだけど、軽く越えてきましたね。
よい方に裏切られた。これは嬉しい誤算。
まあ、自分の好みに合うところがピシッとハマったと言うのがね。
好みの点と言うのはこんな所↓
◆旅行気分
◆美味しい食べ物
◆人間がいい
これ、割と重要じゃないですか?
ハートフルなメッセージ映画には特にね。
自分は映画もB級好きだけど食べ物もそう。いわゆるB級グルメ的なものも。大好きなんです。
この3点が良い感じに満たされる。
◆1点目
夏休みのアメリカ大陸縦断ドライブ的な感覚。
ロードムービーのようなノリですすんでいく。
旅行気分でなんとなくソワソワ
ワクワクする気持ちが刺激される。
アメリカは大陸が大きいからこそ、ロードムービーもオモシロさが増すんですよね。
◆そして2点目、食べ物!
行く先々で食べ物が美味しそうなのはそれだけでワクワクする。
キューバのサンドイッチとか、テキサスのバーベキュー肉とか。
カフェデュモンドって、ミスタードーナツの親せきみたいなファストフード店で見たことあったけど、本場はニューオリンズなんだね^_^
登場人物が料理の名人というのがミソ。
性格は破天荒で子供っぽいところもあるけど、料理の腕前は確か。美味しさを振る舞うことに喜びを感じ、妥協はしない。。。とこうなればワクワクドキドキ、先が気になってどんどん自分も一緒にフードトラックで旅してる気分になっていくわけです。
◆3点目。けっこうこれも大事。
なんとなく、観る映画を選ぶときに出演俳優、或いは劇中キャラクターが好みかどうかに左右されてしまいます。
物語や舞台設定に興味惹かれることもあるけど、ほぼパッケージに美女がいたら無条件に選んでしまう。
でもそれが恐怖ものだったら大失敗なんですが(笑)
その点、この映画は満点です!
主要な登場人物に2人の女性がいる。
1人はレストランのウェイトレス。これがスカーレット・ヨハンソン!
もう言及不要ですよね。この映画の彼女はここ最近でもっとも魅力的です!
そしてもう1人。
妻役。これがまた。。。ストレートに美人です(笑)
フードトラックのきっかけになったエピソードも粋なのですが、ラテン系女性の美点をふんだんに感じます。
豊かな情熱とクールな洞察、思い切りのよい行動スタンスなどは観ていてスッキリする快活さ。
この2人の主人公に対する尊敬含む愛情と友情の入り混じった感情が溢れでるところがとてもイイ感じ。
まあ、この美女たちの絶妙な立ち居振る舞いは観てるコッチもドキドキするわけですが。その感じもね、絶妙でイイんです。
でも、この映画はそれだけじゃない。
自分がこの映画のキャストでもっともオススメするのはサブキャラのこの人、スーシェフ役のジョン・レグイザモです!
この人がいい!
この物語の中で1番いい味出してるキャラクターです。
ボスとして立て、料理人としての腕前を信頼していて、友情に厚い。
こんな友人がいるなんて羨ましい!と思える。
そしてそれを納得させる主人公の人柄がヒシヒシと感じられる物語には観ていて素直に愛着が湧いていく。
そして、主人公の息子パーシー役。エムジェイ・アンソニー。
彼の様子と大人たちの関係性はこの映画のもう一つの重要な肝です。
この息子と父親、父親の友人でもあり有能な右腕でもあるスーシェフとの間のコミュニケーションがまたいい。
最初のうち、主人公は子供にどう接して良いか分からず悩んでいたりまします。
そして、夏休みの親睦ツアーのつもりでアメリカ横断旅行に出てみる。
この旅を通して親子の関係と、子供だけでなく親としても次第に成長していく。
自分の好きなことを通じて世の中に役立つこと。自らの誇り。
それは子供への教育にも繋がる。子供はフードトラックの中で役割を与えられることで自分が一人の男として見られることを実感する。仕事というものの誇りと責任感というものを感じとっていく。
食べ物と料理人に対するリスペクトは真の食育とも言えるな、なんて思いました。
こんな、人と食べ物の織りなす人生模様がサラリと描かれる。なんだかジンワリと温かい涙が出てくる感じ。
登場人物全てがすごく素敵。
あ、因みに男前も出てます^_^
そう、アイアンマンのあの人。
ロバート・ダウニー・Jr.。
彼の男前ぶり、女たらしぶりは健在なんだけど、全く別のキャラクター。
それも、この映画の見どころなんですね。実は主人公役のジョン・ファブローはこの映画で監督・脚本も兼ねています。
『アイアンマン』シリーズなどの監督でもあり、出演者でもある。それを知って観ると、またひと味違った見え方が楽しい。
アベンジャーズシリーズで見慣れた勇猛果敢なヒーローの全く違うキュートな表情がサラリと見える。
marvel映画では有り得ないシーン満載なんです。
やっぱり、ロバート・ダウニー・Jr.は男前なんだけど、中身が全く違う。笑顔がちがう。これもまたすごいね。役者として。
スカーレット・ヨハンソンとロバート・ダウニー・Jr.のこの別の顔見るだけでも大いに価値あり、と思います。
この映画の中の人達。
こんな風に生きていけたらなぁ、、、と憧れに似た感覚が起こってきます。しがらみ世界で生きている人にとって、この映画はある意味ファンタジーだね。
人間関係は現実的で、それぞれの苦労や悩みもあるんだけど、観終わった時はすごく清涼な気分になる映画。
さ、明日も自分なりに頑張ろう!という気持ちになれる映画。
そんな映画でした。
テーマが良すぎると説教臭くなったりしがちですが、そんなことない。
サラリとしたコメディ、愛のあるコメディなんですね。
ぜひぜひ観てみて!とおススメ全開な大好きな映画です。
スタッフもキャストも興味あるので色々書きたいこと出てきたのですが、長くなったのでそれはまた今度ということで。
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